ラン

著者 :
  • 理論社
3.76
  • (234)
  • (347)
  • (374)
  • (34)
  • (9)
本棚登録 : 2219
感想 : 388
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (463ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652079331

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ひねくれて後ろ向きな主人公の女の子が、マラソンによって人と出会い、新しい人生を生きようと踏み出す話でした。
    本中で、天国の家族に会うために走っていた40キロが、次第に自分の生活の習慣へと変わっていく過程が書かれています。そこの部分を読むと、悪戦苦闘しながら何か挑戦したい気持ちになりました。

  • ジョギングしたくなる本。
    小中学生の頃読んだらもっとおもしろく感じたかも。

  • 墓参りしながらうちの親が 「 ふたりで仲良くやってる? 」 と語りかけるのを聞くたびに、「仲良くも何も、死んでるし」というブラックなツッコミを心の中でしていたこともあるし、生前のふたりの性格を考えて 「 いやいやいや。毎日大喧嘩してるでしょ 」 とツッコんだこともあるのに、この本を読んでからというもの、 「 きっと仲良くしてるよ 」 と言えるようになった。

    まあ、仲良くも何も、死んでるんだが。(おい)

  • 孤独な環境に置かれてしまった主人公の心が、この世に目を向け力強く変化していくき、それが走り去る風のように清々しくとても感動的でした。
    目的は違えど、同じ目標に向かって頑張っていく仲間が側にいることはとても心強く、誰かにとってそれはこの世に根を張る大きな根源となるのだと思いました。
    どんなに寂しくてもどんなに辛くても、生きていれば何かが起きる、そんな思いになりました。

  • (「BOOK」データベースより)

    9年前、家族を事故で失った環は、
    大学を中退し孤独な日々を送っていた。
    ある日、仲良くなった紺野さんから
    もらった自転車に導かれ、
    異世界に紛れ込んでしまう。

    そこには亡くなったはずの
    一家が暮らしていた。
    やがて事情により自転車を
    手放すことになった環は、
    家族に会いたい一心で
    “あちらの世界”までの
    道のりを自らの足で
    走り抜く決意をするが…。





    最初、主人公がとても
    卑屈すぎてイライラしたけれど、
    読んでいく内に応援してた。


    マラソンのお話。

    マラソンって人生に
    似ているなぁ…。

    きっと何度も
    立ち止まりたくなる

    あきらめたくなる

    逃げたくなる

    ありありと目に浮かぶ

    でも、それでもきっと
    私は立ち止まらない

    あきらめない

    逃げずに最後まで
    走りぬけると、

    今は自分を信じられる

    直木賞受賞作品です*


    前向きさせてくれる
    作品でした(*^_^*)

  • 最初の方で主人公の卑屈っぷりに、結構共感した。
    なので、彼女がだんだん前向きになって、苦手なことにも挑戦しだしたりしていく様子がなんだかうれしかった。

  • サラサラっと読めちゃう楽しい小説。読んだ後、少し前向きになれる感じがした。

  • 死んで上界に昇るときは、嫌な記憶や嫌な部分が削ぎ落とされてどんどん浄化されてツルンとした味気ないものに皆なっていく。憎たらしい部分もその人の個性でありその人がその人として生きている証であるのかも知れない、みたいな話だった気がする。
    真知さんが醤油飲んで死のうとしたとこにはちょっとしたユーモアがあって笑ってしまった。

  • 最初、なんてヘタレな主人公なんだと思ったんだけど、気づけばいつの間にかたくましくなってて、走る理由も前向きなものになつてて、あぁ、良かったなぁと思った。
    大島くんとのこれからをもっと読みたかった。

  • 森絵都『ラン』読了。「ラン」はRUN。ある理由から40キロを6時間で走り抜かねばならない主人公。その道のりはただただ苦しい。でも走るのをやめられないのは、その先に待っているのがかけがえのない大切なものかもしれないから。「生きろよ」といわれているような気がする本。

全388件中 91 - 100件を表示

著者プロフィール

森 絵都(もり・えと):1968年生まれ。90年『リズム』で講談社児童文学新人賞を受賞し、デビュー。95年『宇宙のみなしご』で野間児童文芸新人賞及び産経児童出版文化賞ニッポン放送賞、98年『つきのふね』で野間児童文芸賞、99年『カラフル』で産経児童出版文化賞、2003年『DIVE!!』で小学館児童出版文化賞、06年『風に舞いあがるビニールシート』で直木賞、17年『みかづき』で中央公論文芸賞等受賞。『この女』『クラスメイツ』『出会いなおし』『カザアナ』『あしたのことば』『生まれかわりのポオ』他著作多数。

「2023年 『できない相談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

森絵都の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×