- Amazon.co.jp ・本 (463ページ)
- / ISBN・EAN: 9784652079331
感想・レビュー・書評
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ひねくれて後ろ向きな主人公の女の子が、マラソンによって人と出会い、新しい人生を生きようと踏み出す話でした。
本中で、天国の家族に会うために走っていた40キロが、次第に自分の生活の習慣へと変わっていく過程が書かれています。そこの部分を読むと、悪戦苦闘しながら何か挑戦したい気持ちになりました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ジョギングしたくなる本。
小中学生の頃読んだらもっとおもしろく感じたかも。 -
墓参りしながらうちの親が 「 ふたりで仲良くやってる? 」 と語りかけるのを聞くたびに、「仲良くも何も、死んでるし」というブラックなツッコミを心の中でしていたこともあるし、生前のふたりの性格を考えて 「 いやいやいや。毎日大喧嘩してるでしょ 」 とツッコんだこともあるのに、この本を読んでからというもの、 「 きっと仲良くしてるよ 」 と言えるようになった。
まあ、仲良くも何も、死んでるんだが。(おい) -
孤独な環境に置かれてしまった主人公の心が、この世に目を向け力強く変化していくき、それが走り去る風のように清々しくとても感動的でした。
目的は違えど、同じ目標に向かって頑張っていく仲間が側にいることはとても心強く、誰かにとってそれはこの世に根を張る大きな根源となるのだと思いました。
どんなに寂しくてもどんなに辛くても、生きていれば何かが起きる、そんな思いになりました。 -
最初の方で主人公の卑屈っぷりに、結構共感した。
なので、彼女がだんだん前向きになって、苦手なことにも挑戦しだしたりしていく様子がなんだかうれしかった。 -
サラサラっと読めちゃう楽しい小説。読んだ後、少し前向きになれる感じがした。
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死んで上界に昇るときは、嫌な記憶や嫌な部分が削ぎ落とされてどんどん浄化されてツルンとした味気ないものに皆なっていく。憎たらしい部分もその人の個性でありその人がその人として生きている証であるのかも知れない、みたいな話だった気がする。
真知さんが醤油飲んで死のうとしたとこにはちょっとしたユーモアがあって笑ってしまった。 -
最初、なんてヘタレな主人公なんだと思ったんだけど、気づけばいつの間にかたくましくなってて、走る理由も前向きなものになつてて、あぁ、良かったなぁと思った。
大島くんとのこれからをもっと読みたかった。 -
森絵都『ラン』読了。「ラン」はRUN。ある理由から40キロを6時間で走り抜かねばならない主人公。その道のりはただただ苦しい。でも走るのをやめられないのは、その先に待っているのがかけがえのない大切なものかもしれないから。「生きろよ」といわれているような気がする本。