僕は、そして僕たちはどう生きるか

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著者 : 梨木香歩
  • 理論社 (2011年4月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652079799

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僕は、そして僕たちはどう生きるかの感想・レビュー・書評

  • 物語中盤まで油断してた〜
    確かに、タイトルからして何か重いものを示唆していたのだけれど、内容は多感な14歳の僕の日常ぐらいのものかななんて気軽な気持ちで読んでたのだけれど、途中、インジャちゃんが登場した辺りから、あ、やっぱり重い、今回の梨木さんはいつも以上に強いメッセージを持っていて、だから私も気軽な気持ちで読んでいられないって思った。
    崩してた足をきちんと揃えて、これは真剣に考えなくてはいけないなと。
    性のこと、戦争のこと、そして生のこと、頭パンクしそう。
    自分、だいぶいい歳の大人なのに、コペルやユージンやその周りの大人みたいに、自分の脳味噌でちゃんと考える習慣ないから、つい思考停止。大多数の意見が正義って思っちゃう。
    そんな時、梨木さんが、ちゃんと考えて!って教えてくれる。答えじゃなくて、自分で考えて!って。クレバーなだけな作家ならいっぱいいるのに、こんなに信頼できる作家さんってあんまりいないと思う。作家としてというより、人として尊敬。この方のエッセイ読むといつも思う。
    あと、登場人物皆魅力的だけどさ、ショウコが、ジェンダーレスな女の子ってのが所々効いてる。この子だから語れる今、なんだよね。

  • p.35 今日はまた、その森全体がモコモコとしてなんだか笑いたいのを我慢できずに体を揺すってるみたいだった
    p.128 そういう庭園の中に隠者って言うのがいたら完璧、と思った貴族がいたんだな。それで当時の新聞に隠者募集の広告を出したんだ
    p.241戦時中ナチスに逆らってユダヤ人たちをかくまった人々や、彼らを逃した人々〜当然自分もそういう人間の1人だと無意識に思っていた。でも僕にはもう、そういう無邪気な確信が持てない
    p.242 ロシアの時代僕がドイツに生まれたドイツ人だったら隠れているユダヤ人を見つけて通報する位したかもしれない。そんな適応力が僕には確かにある。それが「正しいこと」だと自分自身に言い聞かせてあれば。

  • 私個人の少年期を振り返ると、群れるより一人で居るほうが楽で、本作のメッセージとはリンクしなかった。ただ、群れることで息ができなくなるような、考えることをやめてしまうような感覚はうまく描かれて居ると思う。
    AVの話しは要らなかったと思う。鶏解体の話しで十分重い。話しを盛り込み過ぎで、消化出来なかった。

  • 梨木香歩は、新しいのに古典のようなお話を書ける、素敵な作家さん。みんななかなか口に出せないような(そんなことないのか!?)、青臭いテーマを、正面から堂々と取り上げる。。。これも、そういう作品でした。
    影像が頭に思い浮かぶような、描写も素敵でした。
    ただ1つ、ボーイスカウトのことが、女の子がやってるからとガールスカウトと書いてあることだけが違和感。お話の1つの中核にもなってるので、残念。

  • 植物と、それを食べることへの視線が真摯で優しい作品が多いけれど、今回もそれが遺憾なく発揮された作品。山菜が美味しそう。
    大勢に流されることの安易さと残酷さ、その中で自分の意志を貫くことの難しさと尊さを描いていて、身につまされる部分が大きい。
    ただ、これからのことを考える作品だから仕方ないのだろうけど、なんとなく尻切れとんぼ感があるのが残念。

  • ×

    perho

    本は必要なときに出会えると、誰かが言ってたとおもうけど、この本にはそういうふうに出会いました。
    コペルくんみたいに素直に、謙虚に生きていけるよう、がんばろう。
    なんとなく、傷つきたくなくて考えるということを避けてきたことが、やさしい言葉でまっすぐ伝わってきて、このままでいていいの?と問いかけられたという気がします。
    これから何度も読み返す、大事な本になりそうです。

  • 考えてみなよ、と投げかけられるような本だった。

  • タイトルに身構えて、でも読んでみると読みやすく分かりやすい。と思ったら途中で不意打ちを食らった、という。インジャの体験と、ニワトリの話が印象的だった。多数に流されやすいこと、その中で踏み止まって個を貫くこと。今現在の社会背景にもぐさぐさ突き刺さってくる。群れの中で、自らの居場所を定めること。傷ついている人への接し方が、随所でとても注意深く語られている。
    「足を踏まれたら、痛いって言えばいい。踏んでる方はそのことに気づいてないかもしれない」私も知らない間に踏みつけてることがあるんだろうな、と。

  • 梨木香歩さんは私にとってちょっと特別な作家。

    今回もこの本を読んで、いろいろ考えさせられて、こうして感想を書くにも言葉がうまくでてこない。

  • コペル君のような子が自然体でいられる世の中だといいな、と思う。
    私はノボちゃんのような大人でいたい。

  • 生活スタイルが個人的にすごく好き!
    植物とか食とかの、その視線が好き。
    そんな理由で登場人物が好きになっちゃう!

    でもそんな彼らは、悩みがあるんだけど
    ぜんぜん年相応じゃなく、僕からすると
    オトナな悩みだし、尊敬の眼差しで本を読んじゃった。

    なんか群れみたいなの嫌いだったんだけど
    適切な?群れだったりしたら、いいかも
    って思えたりするんだよね。

  • 心の中に浮いては消える泡ぶくとさざなみ。

    群れの中で生きる心地よさとつらさ。
    一人でたつ解放と孤独。

    魂を殺される。

    「泣いたら、だめだ。  考え続けられなくなるから。」

  • 自分で考えること。
    そして、自分で考えることをやめないこと。
    そして、行動すること。
    そして、忘れないこと。
    そんなことが書かれていたような気がします。

    忘れちゃうからな、自分は...
    身近な本棚において、時々本のタイトルを見ることで、今度は忘れないようにしよう。

  • 考えさせられる本だった。
    そのわりに読みやすい本だと思う。

    群れの中で生きるとは、
    普通って何?
    集団心理って恐い。
    魂を殺す、殺される。
    私たちはどう生きるのか・・・考えさせられる。

    「泣いたら、だめだ。  考え続けられなくなるから。」

    という言葉が印象的。

    どういきるのか!自分と向き合っていかなくては!

  • 引き返せない大きなうねりの中で「どう生きるか」

    集団の恐さ
    安易さの愚かさ
    想像力の欠如

    「当たり前」は本当に当たり前なのか?
    集団の力に流されそうになっていないか?
    「みんなそう思っている」の「みんな」は誰なのか?

    自分の頭で考えなければいけない。
    考えないと安易なほうに、集団のベクトルに、ただただ流されてしまう。そして知らず知らずのうちに誰かを容赦なく追いつめたり傷つけたりしてしまう。それすらも想像できないままに。想像できても抗えないままに。

    10代の時に出会いたかったな。
    でも大人になってからも同じ。
    考え続けなければいけないんだ。

  • 主人公コペルのたった1日の出来事なのに、いろいろなものが詰め込まれていて、考えさせられる話だった。自然破壊、「普通」、未成年を騙すAV監督、「一人」を潰してしまう「大勢」、不登校、ボーイスカウト、兵役拒否…。

  • 2015.6.13
    どう生きるか。
    なんとなく周りに合わせて、なんとなく日々を送るんじゃなくて、自分の頭と心で考えて生きることをしていきたいなと思う。
    10代でこの本を読んでいたら私はどう感じてどうしていただろうか。
    様々な生き方がある中で、こううい人生を送っているのは自分が選んでいるからで、もう少しいろんなことに真剣に心を入れたら自分の人生濃くなるんじゃないかなと思う。

  • コペル君の周囲の人達は、なんて真っ当な人達なんだろう。そして、いろいろなことを真剣に受け止め、思いやる。どこか失われてしまった世界を見るようだった。梨木さんの優しさの原点と願いを見ました。

  • これはいい!息子が中学生になったらぜひ紹介しよう

  • タイトル通りの物語。どう生きるかということが書かれた作品。なんだか小難しいなぁという印象。多感な時期に読むとなんだか影響が大きそう。梨木作品はなんだか文章が硬質な感じがして私は少し苦手かも。2012/583

  • タイトルの重さに反して、コペルくんの一人称はポップで読みやすい。
    内容も重いことや難しいことを言っているけれど、登場人物たちが若いので、彼らとともにああでもないこうでもないと答えを模索していく感じで読み進められた。

    私はこの本、もっと若く、それこそ中高生の頃に読んでおけばよかったなと思った。
    そしたらきっとその頃の自分の考えをもっと深いものにしてくれたかもしれない。
    今読むと振り返りに近い感覚。
    でも忘れてたことを思い出させてもらえた。

  •  コペルくん、懐かしいな〜。
     コッコちゃんの件はとても悲しく、憤りを感じる事件で…この後の、この小説の登場人物たちの未来が知りたい! 全体的に、立ち直りシーンがないので、少し中途半端感が。続編希望です。

  • 生きるための知識が詰まった本。すばらしい / "たった一人きりになって、初めて純粋に、僕はどう考えるのか、これからどう生きるのか、って考えられるようになった。そしたら、次に、じゃあ、僕たちは、って考えられたんだ"

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僕は、そして僕たちはどう生きるかの作品紹介

やあ。よかったら、ここにおいでよ。気に入ったら、ここが君の席だよ。コペル君14歳、考える。春の朝、近所の公園で、叔父のノボちゃんにばったり会った。そこから思いもよらぬ一日がはじまり…。少年の日の感情と思考を描く青春小説。

僕は、そして僕たちはどう生きるかの文庫

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