ホートン・ミア館の怖い話

  • 理論社
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652080054

作品紹介・あらすじ

ホートン・ミア館に向かう馬車にゆられながらぼくは泣きたい気持ちになっていた。知らない人といっしょに、クリスマスを過ごすなんていやだ。そう思いながら、ぼんやり窓の外をながめているときふと、闇の中に女の顔が浮かびあがった。その女はずぶ濡れで、着ているのは薄いスリップだけ。そして、ぼくに何かをうったえるように叫んでいた…。

感想・レビュー・書評

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  • モンタギューおじさんの怖い話の作者。長編。
    古い洋館でクリスマスを過ごすことになった主人公。館の主人は精神を壊しており、洋館には曰くつきの部屋。次々と起こる怪現象。過去に起きた忌まわしい事件の謎。
    クラシック・ゴシックホラーの定番。ページをめくる手が止まらない。

  • 3部目が自分の中でピークだったかも(笑)
    過去の再生や、弁護士の利発とは生まれ持つ賢さと話すくだりに惹かれた。
    主人公の感じることへの疑心暗鬼と恐怖はいたいほど伝わる。

  • モンタギューおじさんのこわいはなしの短篇シリーズを読んで、まだまだプリーストリーの書く世界が読みたい人におすすめ!こわいよ

    「ホートン・ミア館に向かう馬車にゆられながらぼくは泣きたい気持ちになっていた。知らない人といっしょに、クリスマスを過ごすなんていやだ。そう思いながら、ぼんやり窓の外をながめているときふと、闇の中に女の顔が浮かびあがった。その女はずぶ濡れで、着ているのは薄いスリップだけ。そして、ぼくに何かをうったえるように叫んでいた…。」

  • 英国ではクリスマスに怪談を語り合う風習があるらしいので、今年はこの本を。
    ホートン・ミア館でクリスマス休暇を過ごすことになった身寄りのない少年の物語。少年が遭遇する数々の怪異、地と血に執着した悪魔のような人間が引き起こす惨劇に背筋が凍りそう。どんな隙間にも巣を張る蜘蛛みたいに、館のいたるところに染みついた憎悪や怨嗟は炎では焼き尽くせない。冬の陰鬱な空は死人の唇の色に似て、ひとたび冷酷な死の顎に捕まった者は廃墟に回帰するしかない。紙切れ一枚に翻弄される運命と絶望的な孤独を抱える人生。その容赦のなさに戦慄する。

  • ホートン·ミア館が実際にあったら見てみたい。多分陰鬱なところなんだろうなあ…。

  • ずっと気になってはいたのですが、昨今の児童文学?YA?とは思えぬ普通のホラー小説ばりの展開でびっくりした・・・犯人もね・・・。
    トリックかと見せかけて霊感主人公だったでござる。
    ラストのラストであわわ・・・ってなるのがミソ。

  • 母を亡くし後見人の屋敷でキリスマス休暇を過ごすことになったぼく。謎の女の人、ノイローゼの主人…。今回は短編集ではなく長編。相変わらずじめっとした怖さがある。

  • なんか主人公がクソガキすぎてそっちにイライラしっぱなしだった。特に内容は面白いわけでもない

  • 怖い話が好きな子にはもってこいの、怖いお話。

  • 後半一気読み。
    プリーストは面白いけれど、出だしから中盤までずっと沈滞ムードが漂っていて、少し読みにくかったです。それが作風なんだけど(^^;;
    イギリス特有の土地や気候の描写に長けていて、さすがゴシックホラーの本場だと思いました。
    プリーストは、モンタギューおじさんから続く3部作が好きかな。
    あ、そういえば作中p.124にモンタギューおじさんで出てきた精霊(ジン)の話、アーサー・ウェイブリッジの本が出てきました。どこかで聞いたことある…と思ったら。嬉しい遊びゴコロのリンク♪
    シリーズものに手を出そうか、迷い中です(*^v^)

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