ロング・ドッグ・バイ (ミステリーYA!)

著者 :
  • 理論社
3.42
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感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (417ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652086322

作品紹介・あらすじ

俺は犬。名はアロー。赤茶色の身体に、頭から背中にかけて白い矢のような模様が入っているので、この名前になった。東京郊外の小さな町、浮羅田町で暮らしている。このところ、人間たちと俺たち飼い犬の間で話題になっているのは、犬の銅像の前に突然出現したゴボウの謎だ。些細といえば些細なできごと。だが、妙な点が多すぎるのは確かだ。幼い柴犬・ボンタから依頼を受け、俺は渋々調査に乗り出した。だが、俺を待ちうけていたのは、不気味な幽霊犬の噂と、ますます混迷していく謎だった。その矢先、もうひとつの奇怪な事件が起きた。犬の鋭い嗅覚と観察眼をもってしか気づけない「不可能犯罪」。俺は、エキスパート犬たちの助けを借り、徹底的に謎を解明する決意をした。プロフェッショナルな技術を持つ犬たちが、リードから放たれ、深夜の町を疾走する!クールでスタイリッシュ、笑いと涙満載のドギー・ハードボイルド。

感想・レビュー・書評

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  • 犬ミステリ。妙な表現かもしれませんが、それ以外に表しようがありません。犬が犬ならではの能力を用いて捜査・推理をするけれど、謎の解明は人間にもしっかりと納得できますよ(笑)。
    きっちりとミステリながら、読み口はコミカルで、個々の犬キャラも可愛いです。それぞれの能力を生かした捜査もすごい! 実はこんなすごい能力を秘めた犬がどこかにいるのかも……?

  • 背中に矢印のような印のある雑種のアロー。
    まだ若い柴犬のボンタの依頼で、伝説の犬レノの銅像の前に突如生えたゴボウの謎や、レノの幽霊騒ぎの真相を暴こうとする。

    「G8」と呼ばれるなかなか頼りになる近所の犬たち8匹がとても可愛らしくて微笑ましかったです。特にお化粧をして猫に化けるチワワ、ポーリーが素敵。女はやっぱりこうじゃなくちゃね。

  •  背中に矢印のような白い模様があるから、名前はアロー。
     犬。
     このお話の主人公であり、語り部。

     前に猫が語り部で探偵役のお話(柴田よしきさんの正太郎シリーズ)を読んだけれど、それの犬版というか。
     でも、正太郎シリーズが、飼い主がバカすぎて読んでて気持ちが萎えるのと違って、こちらは飼い主が普通の人だし、そもそもその飼い主を含め人間が余計な推理をせず、あくまでも犬たちがメインなのでおもしろかった。

     タイトルは『長いお別れ』に掛けてのものだと思うけれど、内容も、そんなハードボイルド風味でかっこいい。
     ハードボイルドだけれど固すぎず、軽妙で小気味いい。

     そして細かいところまで実は伏線だったりして、すごくよかった。
     続編ないのかなー。

  • 犬好きも犬好きでない人も老若男女おすすめできる。犬にしかわからない犬密室、犬のプロフェッショナルG8などなど、犬による犬のためのハードボイルドミステリ。ラストは必見。

  • ドギー・ミステリー。
    犬ハードボイルド。
    ステキジャンルだなぁ。

    図書館で通りがかった児童書コーナーで、迂闊にもジャケ借り。

    テンポが全くハマらなくて、久々に超苦労した。大好きな犬なのに!
    くじけそうになりつつ、あとがきまでちゃんと読みました。

    人が死なないミステリー、犬が大活躍、っていうのは、児童書としてはとてもよいテーマだと思う。けど、うーん…犬のキャラの魅力を掘り下げて、文章のテンポと言い回しがよくなったら、探偵犬アローシリーズとして続けていけそうなのに…犬なんて存在するだけでかわいいのに、何がもの足りないんだ…と悩む。やはり児童書だからこのくらいがいいんだろうか。アラサーには向いていないのか…とうんうん悩む。

    あとがきは著者の愛犬(流八くんというようです)のコメントになっていて、作者の日頃の様子から見るに、きっと本当に犬が好きみたいでよかった。
    犬好きな人に悪い人はいない!が私のポリシーです。笑
    あとがきの中で、参考にした本として我が小学生時の愛読書「世界の犬」(ポケット図鑑)が記載されており、すごく親近感が湧きました!

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    俺は犬。名はアロー。赤茶色の身体に、頭から背中にかけて白い矢のような模様が入っているので、この名前になった。東京郊外の小さな町、浮羅田町で暮らしている。このところ、人間たちと俺たち飼い犬の間で話題になっているのは、犬の銅像の前に突然出現したゴボウの謎だ。些細といえば些細なできごと。だが、妙な点が多すぎるのは確かだ。幼い柴犬・ボンタから依頼を受け、俺は渋々調査に乗り出した。だが、俺を待ちうけていたのは、不気味な幽霊犬の噂と、ますます混迷していく謎だった。その矢先、もうひとつの奇怪な事件が起きた。犬の鋭い嗅覚と観察眼をもってしか気づけない「不可能犯罪」。俺は、エキスパート犬たちの助けを借り、徹底的に謎を解明する決意をした。プロフェッショナルな技術を持つ犬たちが、リードから放たれ、深夜の町を疾走する!クールでスタイリッシュ、笑いと涙満載のドギー・ハードボイルド。

  • 俺は犬。名はアロー。幼い柴犬・ボンタから依頼を受け、公園に突如出現したゴボウの謎を調査するはめになった俺を待ち受けていたのは、不気味な幽霊犬の噂と深まる謎だった。その矢先、またしても奇怪な事件が起きた…。犬の鋭い嗅覚と観察眼をもってしか気づけない「不可能犯罪」を解きあかすべく、リードから放たれた犬たちが深夜の街を疾走する。

  • 犬の特性の表現が完全とは言えない、ような気がして入り込めない

  • ハードボイルのにこだわっているのだがなんか中途半端な感じがした。 謎としてはいろいろあって面白かった。

  • かわいくて大好きな本です。
    犬好きにおススメです。
    みんなかわいいvv

  • YAミステリー祝初読了。
    事件を解決するのはなんと「犬」

    犬の会話が聞けるなんてミステリーは
    早々ありませんので犬好きの人には
    必見のミステリーであります。

    ごぼうから始まった事件は
    後に大きな策略へと
    変化を見せますし…

    人間はごまかせますが、
    犬はごまかせないですね。

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著者プロフィール

1959年岡山県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。映画会社に勤めながら、94年に『おなじ墓のムジナ』で第14回横溝正史ミステリー大賞に佳作入選し、作家デビュー。主な著作に『パズラクション』(原書房)『死写室 映画探偵・紅門福助の事件簿』(講談社)など。

「2023年 『エフェクトラ 紅門福助最厄の事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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