妖狐ピリカ・ムー: この星に生まれて

著者 :
  • 理論社
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本棚登録 : 33
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652200254

作品紹介・あらすじ

人間たちを恨みながら妖狐として生まれ変わったピリカ・ムーは、3つの願いと引き換えに、人間の魂(ハート)を盗もうとする。 しかし、呪いをかけようとした少年・光太郎の優しさに、気持ちが揺らぎはじめる。

妖怪少女と野球少年、二つの<ハート>が織りなす魔法と希望のファンタジー。

感想・レビュー・書評

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  • 子供向けだけど中学生が読んでも素晴らしい♡
    純粋な気分になる…ヽ(´▽`)/
    那須田淳さん大好き!!

  • 無念を持ったまま死んで、リコリスの花から狐の妖怪になったピリカ。
    〈昨日の森〉の女王様の下で修業を積み、一人前の大妖怪になるためのテストを受けることになった。
    そのテストとは、人間をコントロールするために、人間をだましてハートを奪うというものだ。

    ピリカはだます人間を見つけるために、ノッチとサッチの二匹と一緒に人里に出かけて行った。
    ピリカが見つけたのは、少年野球のチームで皆の足を引っぱっている光太郎という少年だった。

    しかし、ピリカは光太郎の顔を見て思い出した。
    光太郎は、ピリカがまだリコリスの花だったころ、踏まれて傷ついていたのを植え直してくれた少年だったのだ。
    ピリカは、光太郎をだますことに罪悪感をいだきはじめていた。

  • 人間による自然破壊で、妖狐になった彼岸花のピリカムーの話。
    大人はよくばりだが、小学生の光太郎とその友達は最初こそあまり良い印象をあたえないが、最後は良い関係でしっかりと環境について語ることができる。
    小学校中学年向け。

  • ・ピリカは、光太ろうという男の子のハートをとろうとするが、光太ろうはリコリスの花のときに助けてくれた人だった・・・。おすすめです。
    ・妖怪のピリカが光太ろうのねがいをかなえて、ハートをとろうとするが、光太ろうはピリカが花のときたすけてくれたんだった・・・というお話です。

  • 人間に強い恨みを持って命を落とした草や木やちいさな生き物が妖怪となり、人間に仇をなす。

    リコリスの化身として、クダギツネになったピリカが主人公。

    小妖怪から大妖怪になるためのテストで人間界にやってくるも、そこで出会った少年と仲良くなってしまい、テストに失敗するというちょっとありがちな展開。

    元々こどもミュージカルとして書かれた脚本を読み物に加筆修正したものであったらしい。

    自然との共生などがテーマとなっており、内容は明確でわかりやすい。

    どちらかというと、元々のこどもミュージカルを見てみたい気持ちになった。

  • 人間に荒らされ果てたリコリスの花が、妖怪界に生まれかわり小妖怪ピリカ・ムーとして試練に臨む。人間の望みを3つかなえ、その代わりにその人間のハートを盗む。それが出来れば、試験にパスし大妖怪となれる。
    主人公ピリ・ムーは、野球好きの少年を標的と決め、野球の練習や勉強に付き合いながら、妖術ではなく努力で望みをかなえる、さて、ピリカ・ムーは大妖怪の試験に通るのか??

    もうひとひねり欲しかったなあ。最後のほうでは結末が解ってしまい、安心できるけれど、面白みに欠けるかも。
    リコリスなんて言わずに、彼岸花といったほうが解りやすいのでは?

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著者プロフィール

1959年浜松市生まれ。著作に「ペーターという名のオオカミ」(小峰書店、産経児童出版文化賞、坪田譲治文学賞)など多数。日本ペンクラブ会員。日本YA作家クラブ会員。和光大学非常勤講師。

「2021年 『10歳までに読みたい世界名作 第4期 既3巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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