世界が若かったころ: ジャック・ロンドン ショ-トセレクション (世界ショートセレクション 3)

  • 理論社
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652201763

感想・レビュー・書評

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  • ジャック・ロンドン、名前は聞いたことがあった。だいたい古典的作家さんの本は、分厚く文字も小さいと決め込んでいるので避けてきましたが、これは「ショートセレクション」ということで手に出しました。7篇の短編が収録されてますが、どれも「人生…」と考えさせられました。この「ショートセレクション」シリーズなら苦手意識を持っていた西洋古典作家に親しめるかも。

  • 海外文学ブックガイドを見てこの本を読みました!読みやすくておもしろかったです!寒い地域を書いた作品が得意なのか…私まで凍傷になるんじゃないかと思う描写で読みいってしまいました。
    この本!シリーズが沢山あることにびっくり!
    次はディケンズショートセレクション読んでみたいです。


  • ジャック・ロンドン(米)
    「世界が若かったころ」ビジネスマンのウォードは,原始的な力が目覚めたと感じる。ある夜,棍棒を振り回し,裸足で巨大な灰色グマに立ち向かっていく。

  • 極寒のアラスカと容赦ない自然に争う生命力
    疲れた現代人には、ジャック・ロンドンの沸る野生の本能が必要

  • ジャック・ロンドンはじめて読んだが、
    その多岐にわたるジャンルにびっくり。

    アラスカ原住民や北朝鮮、カリフォルニアの広大な森なんかも登場する。
    特に「たき火」の雪の寒さに凍てつく様子がとにかくリアルで、自分の指先や足先の感覚もなくなってるんじゃないか?なんて思うほどだった。
    恐ろしいほどの寒さ、死が近づいている瞬間。
    とにかく怖かったけど、命を感じた。

    「命の掟」も短いながら読み応え十分。

    他の作品も読んでみよう。

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50066758

  • 「荒野の旅人」
    アラスカもの。
    小屋に立ち寄った旅人は、実はお尋ね者だった。
    小屋の管理人のマラミュート・キッドはそれに気づいていながら男を逃がす。
    男が、ただ運が悪かっただけで、正直な好青年だと知っていたから。
    今宵、荒野を行く旅人よ、健やかなれ。食べ物にありつき、犬どもが倒れませんように。そして、マッチでちゃんと火をおこせますように。 

    「世界が若かったころ」
    ジェイムズ・ウォードは大成功を収めたビジネスマンだけれど、彼の中には古代の野蛮人が住んでいた。そのことは婚約者にも話せない秘密だった。
    ある晩、サーカスから逃げ出したクマが彼の屋敷を襲う。
    野蛮人は立ち上がり、死闘の末にクマを打ち倒した。
    それ以来、野蛮人はどこかへ消え失せてしまったけれど、あの夜を知っている人々は誰もウォードのことを臆病者とは思わない。

    「キーシェの物語」
    北極海の畔の村に住む少年キーシェ。
    彼は魔術ではなく頭を使って、みすぼらしい小屋育ちから村の長にまで成り上がり、村人たちを豊かに暮らさせた。

    「たき火」
    犬が登場するバッドエンドバージョン。

    「王に捧げる鼻」
    公金横領がばれて返金か死刑かをせまられたイ・チンホ。
    豊かな都市の一番の金持ちの家に飛び込み、王の使者をなのって「王の病気を治すためにおまえの父親の鼻が秘薬となる。切り落とさせろ」と脅迫してまんまと大金をせしめる。

    「マーカス・オブライエンの行方」
    酔っぱらったマーカス・オブライエンは同様に酔っぱらった仲間たちの悪ふざけで眠ったまま舟に乗せられユーコン川に流される。やがて川の上で目が覚めた彼は酒のせいでなにも覚えておらず、自分が何か大きな罪を犯したせいで流されたのだと思いこみ、海まで流され続け、アメリカ船に救助されてアメリカで禁酒運動家として成功をおさめる。かくして彼の失踪は伝説になった。

    「命の掟」
    老いて一族と共に旅が出来なくなった男は、部族の掟でひとり氷の荒野に置き去りにされる。

  • 命について考えさせられる…

  • ジャック・ロンドンって芥川の随筆のくだりでボクシングってイメージがあったんだけども、多岐に亘るジャンルで書いてたんだな・・・

  • 短編集。
    初めて読む著者で、作風も全く分からなかったが、意外と楽しめた。
    表題作が○○○○ものとして良い出来。
    「キーシュの物語」「マーカス・オブライエンの行方」も好き。

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著者プロフィール

ジャック・ロンドン(Jack London):1876年、サンフランシスコ生まれ。1916年没。工場労働者、船員、ホーボーなどを経て、1903年に『野生の呼び声』で一躍人気作家に。「短篇の名手」として知られ、小説やルポルタージュなど多くの作品を残した。邦訳に『白い牙』『どん底の人びと』『マーティン・イーデン』『火を熾す』『犬物語』などがある。

「2024年 『ザ・ロード アメリカ放浪記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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