自由学校の設計―きのくに子どもの村の生活と学習

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著者 : 堀真一郎
  • 黎明書房 (1997年7月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784654015993

自由学校の設計―きのくに子どもの村の生活と学習の感想・レビュー・書評

  • 1992年、和歌山県橋本市に開校した「きのくに子どもの村学園」学園長がその教育理念・実践等を叙述したもの。管理教育のアンチテーゼたる同学園は、ニール(スコットランド)のサマーヒルスクールを参照しつつ、デューイの教育思想をふんだんに取り入れた自由学校だ。著者の教育方針・思想を体現化したのが、基礎学習を最低限とする一方、「プロジェクト」と呼ばれる体験学習を中心に添えた点だ。個人的には著者の見解と異なる点も多くあるが、かかる自由学校を、学校法人として設立させて存続させてきた点には素直に敬意を表したい。

  • きんちゃんから頂いた本。

    きのくにの土台となったニイルのサマーヒルスクールには、非常に興味を持っていて、すごく好きだったのだけれど、きのくにについてはそこまで学んだことがなかったので、非常に勉強になりました。

    きのくにを紹介する人が必ずといっていいほど、『ニイルとディーイ』という理由がよくわかりました。

    つまり、きのくにはプロジェクトで成り立ってるってことです。
    (本の構成上、そういう構成になってしまったという面もあるのだろうとは思いますが)

    学園長の堀さんも、「自由な学校とは、子どもが選ぶことのできるプロジェクトが、無数にある学校だ」と本書の中で述べています。

    もちろん、子どもがプロジェクトに参加しない権利も認められているようですが、ちょっとやりすぎのような気がしています。

    僕は、実際にきのくにの子どもたちに会ったことがない(先生には会ったことがありますが)ので、何ともいえませんが。



    まぁ、それでも、『既存の学校はおかしい』、『もっと違った教育があっていい』って趣旨には大いに賛同しているわけで、きのくににはこれからも、がんばっていってもらいたいと思っています。




    まとまりませんが、以下、メモです。


    「頭の筋がピンと張ってしまうぐらい」悩んで自分で進路をきめ、そのための準備をしてもらいたい。
    ほとんどの子どもが、自分で決め自分でやっていく力を秘めていると確信している。


    きのくににないもの
    1、学年がない。クラスは完全に縦割り編成。
    2、時間割に普通の教科の名前がない。「プロジェクト」という名の体験学習ばかり。
    3、宿題がない。チャイムがない。試験がない。普通の通知簿もない。
    4、「先生」と呼ばれる大人がいない。
    5、大人の給料に差がない。
    6、廊下がない。
    7、学校と地域社会との壁がない。
    8、堅苦しい儀式がない。
    9、校長室がない。


    学校は楽しくなければならない。
    楽しくなければ学校ではない。
    幸福な子どもは成長する。
    そして、成長している子どもは幸福である。


    「自分のことは自分で、自分たちのことは自分たちで」がモットー


    大人は気長に子どもたちの話し合いに付き合う。


    教育も学校も変わらなければならないし、変わることができる。
    現代の子どもたちの心の奥深くから、自分を卑下したり、憎んだりする気持ちを取り去り、生きる喜びを存分に味わえるような学校にしなくてはいけない。


    授業は1コマ90分。


    20分の休憩。


    毎日、授業が終わるとおやつが出る。


    自由学校とは言うのは、子どもがいろいろなことを決める学校。
    つまり、ミーティングの多い学校。


    小学校での寮生活は、親に問題がなければ大丈夫。
    子どもを放すことに不安を感じていたり、子どもへの支配欲が強かったりすると、子どものほうが寮生活への適応に時間がかかることが多い。


    どんなに美辞麗句を尽くして「おまえを愛している」というメッセージを送っても、子どもは親の無意識の不安や疑いを肌で感じ取っているもの。

    通学の子より、寮の子の方が人間関係での成長は早い。


    大切なのは、大人が結論を押し付けたり、罰則を作ったりすることではない。
    子どもたちが、問題について深く意識するようになることだ。

    自由学校での話し合いは、時間をかけるところに値打ちがある。


    食生活は住生活や衣生活と並んで、いや、それ以上に、体験学習のテーマとしてふさわしい。
    多様な学習への展開の可能性をもっとも多く秘めている。


    「教科書の内容の記憶量」という尺度で計るなら、「よそより高い」とはいえ... 続きを読む

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