きれいごと抜きのインクルーシブ教育

  • 黎明書房
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (157ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784654019441

感想・レビュー・書評

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  • いわゆる「扱いの難しい子」について書かれている。本人も周りも困っているのは確かなので対策は必要だが、第五章の「きれいごと抜きの解決策」は正直当たり前の内容で、それ自体が理想論であり、きれいごとではないかと思った。結局、学校だけで対処するにはやはり無理があり、家庭との連携が重要だが、それがままならないからこそ問題になっているわけで……無限ループから抜け出すのは本当に難しい。

  • 特別支援教育を推進している教員なら、誰でもどう支援したらいいのか、自分の支援の方向が間違ってないかと悩むはず。だからこそこういう本に頼るんですけどね。
    初任者が読むにはちょうどいいかもしれません。もう少し先をいく先生方には、だから!その先を教えてよ、ってことになるのかもしれません。
    私には、それみんなやった上で次に何する!を求めていたのでちょっと物足りなかったです。

  • 「きれいごと抜きの」と銘打っておきながら、ページを開けばきれいごとだらけであった。本書はインクルーシブ教育を推進すべきという立場をとっているが、学術的な論拠は皆無に等しい。確かに世界の流れはインクルーシブ教育の推進であるが、そのデメリットや限界について論じられているのも事実である。それらを、それこそ「包括的に」吟味する必要があるのではないか。本書は明確な根拠も無しに、ただ悪戯に「インクルーシブ教育が良い!」と主張しているに過ぎないという印象を受けた。

  • 特別支援学級や通級指導の学級を見学する機会があり、意見交換する場があったので、その前に勉強のためにインクルーシブ教育について知っておきたかったので読んだ本。

    教育の場における合理的配慮と言う観点から障碍を持つお子さんも均等に教育を受けるって観点では、介助員の確保や段差のない学校、てすり、またはエレベータの増設など財政的なハード面の強化も重要です。

    その一方で目に見えない「障碍」の心の叫びをすくい取ることも必要です。その多様な価値観を認めてインクルーシブにすると言うのは現場の先生方の考え方や努力無しにはできないものだなと感じました。

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著者プロフィール

多賀一郎(たが・いちろう)
教育アドバイザー。神戸大学附属小学校を経て私立小学校に永年勤務。追手門小学校では8年間にわたって、若手教師の育成を手がけてきた。全国各地の学校現場に入って、指導するほか、親塾や絵本の会なども主催している。

「2022年 『教師の育て方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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