越境する家族: 在日ベトナム系住民の生活世界

著者 :
  • 明石書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784750313856

作品紹介・あらすじ

「インドシナ難民」として入国,定住したベトナム人の定住過程と精神世界を歴史的背景をふまえ,コミュニティ・ネットワークと生活戦略,家族観の変容,祖国や他の定住国の親族ネットワーク,世代間コミュニケーションなどの視点から浮き彫りにする。

感想・レビュー・書評

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  • ベトナム難民として日本に来たひとのインタビューである。日本からオーストラリアへ、ベトナムへ、アメリカへ行く難民があれば、日本に定住する難民もいる。
     ベトナムに関するデータが歴史的には少し不足しているところもあり、特に中国との関係が希薄なような気がする。さらに現在のベトナムの状況の説明がかなり省かれているのは1970年代を中心に描かれているからかもしれない。
     具体的なインタビューをもっと詳細に書いてもよかったのではないか?

  • 第1章 「ベトナム難民」のとらえ方
    第2章 調査の概要と研究視点
    第3章 ベトナムの歴史と文化
    第4章 コミュニティと社会的ネットワークの形成
    第5章 定住適応過程と家族観の変容
    第6章 越境する家族
    第7章 宗教実践とエスニック・アイデンティティ
    第8章 日本社会とベトナム系住民―その日常と展望

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著者プロフィール

早稲田大学大学院日本語教育研究科教授。
オーストラリア・クイーンズランド州教育省・日本語教育アドバイザー(国際交流基金派遣日本語教育専門家)、宮城教育大学教授等を経て、2002年より現職。博士(文学、大阪大学)。
専門は、日本語教育、文化人類学。
[主な著書・編著]
『「移動する子どもたち」と日本語教育――日本語を母語としない子どもへのことばの教育を考える』(編著、明石書店、2006年)。『「移動する子どもたち」の考える力とリテラシー――主体性の年少者日本語教育学』(編著、明石書店、2009年)。『海の向こうの「移動する子どもたち」と日本語教育――動態性の年少者日本語教育学(編著、明石書店、2009年)。『私も「移動する子ども」だった――異なる言語の間で育った子どもたちのライフストーリー』(編著、くろしお出版、2010年)。『「移動する子どもたち」のことばの教育学』(くろしお出版、2011年)。『移民の子どもたちの言語教育――オーストラリアの英語学校で学ぶ子どもたち』(オセアニア出版社、2012年)。『「移動する子ども」という記憶と力――ことばとアイデンティティ』(編著、くろしお出版、2013年)。『日本語を学ぶ/複言語で育つ――子どものことばを考えるワークブック』(共著、くろしお出版、2014年)。『公共日本語教育学――社会をつくる日本語教育』(編著、くろしお出版、2017年)。『移動とことば』(共編著、くろしお出版、2018年)。『JSLバンドスケール【小学校編】――子どもの日本語の発達段階を把握し、ことばの実践を考えるために』(明石書店、2020年)。『JSLバンドスケール【中学・高校編】――子どもの日本語の発達段階を把握し、ことばの実践を考えるために』(明石書店、2020年)。

「2021年 『日本語を学ぶ子どもたちを育む「鈴鹿モデル」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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