現代朝鮮の歴史 (世界歴史叢書)

  • 明石書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (902ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784750317946

作品紹介・あらすじ

打ち砕かれ粉々にされながらも運命を切り開いてきた朝鮮半島近現代史。朝鮮戦争の諸原因とその影響,50年代以降の韓国経済の目を見張る発展,アメリカへの移民,統一の可能性とそれに伴う様々な問題などに関して緻密な分析を加えながら華麗な文体で描く。

感想・レビュー・書評

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  • 日本や中国以上に朝鮮でキリスト教が根付いていたというが、どうして朝鮮ではキリスト教がこれほどに受容されたのだろうか。

    朝鮮半島を分断したのはアメリカ人だと筆者は言っているが、確かに朝鮮民族にとっては不幸な歴史の始まりであったかもしれないが、韓国の経済発展はアメリカとの同盟関係によって支えられてきたのではないだろうか。但し、アメリカのような民主主義は今でも根付いてないように見受ける。朝鮮半島が分断されないで1つの国家だったとしたら、今頃はどのような国家になっていたのだろうか。

  • 当事国でない第三国の人間が詳細、綿密に調査を行った現代朝鮮史。
    近年の和訳された朝鮮史(それも3年前をピークとして)というのは、殆どが朝鮮人、日本人いずれかの手によるものであり、時代性も伴って、政治的要素を過分に含むケースが多い。
    この論文は目的が政治的意図に左右されるものではなく、純粋に学術的で、貴重な参考資料と言える。
    それにしても、この本を(自分も含めて)完全に中立、あるいは公正な内容と看做す事に若干の躊躇いを覚えてしまうのが、当事者が客観視することの難しさを表しているように思う。

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著者プロフィール

1943年生まれ。コロンビア大学で政治学を学び、同大学よりPh.D.取得。シアトルのワシントン大学国際関係学部助教授を経て1987年からシカゴ大学歴史学部教授。2014年現在同大学スウィフト冠教授。代表的な著作はThe Origins of the Korean War, vol. 1, 1981〔『朝鮮戦争の起源 1』明石書店、2012年〕、The Origins of the Korean War, vol. 2, 1990〔『朝鮮戦争の起源 2・上/下』明石書店、2012年〕、Korea: The Unknown War, 1988〔『朝鮮戦争――内戦と干渉』岩波書店、1990年。ジョン・ハリデイとの共著〕、War and Television, 1992〔『戦争とテレビ』みすず書房、2004年〕、Korea's Place in the Sun, 1997〔『現代朝鮮の歴史』明石書店、2003年〕、Parallax Visions, 1999、North Korea: Another Country, 2004〔『北朝鮮とアメリカ――確執の半世紀』明石書店、2004年〕、Dominion from Sea to Sea, 2009, 〔『アメリカ西漸史』東洋書林、2013年〕。

「2014年 『朝鮮戦争論 忘れられたジェノサイド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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