アスペルガー症候群と非言語性学習障害

著者 : キャスリン・スチュワート

• 明石書店 (2004年5月13日発売)

作品紹介・あらすじ

異同について意見が分かれているアスペルガー症候群と非言語性学習障害について，子どもたちとその親に向けて平易に解説した本。それぞれの障害と関連の症状，それぞれに対する対処・指導方法と今後予想される課題などをとりあげる。

感想・レビュー・書評

[mokomokomokoiさんの感想 · 2010年9月3日]

あまり聞かれないが知っている人は知っている“非言語性学習障害（ＮＬＤ）”とアスペルガー症候群および高機能自閉症の類似点＆相違点がわかりやすく載っています。
入門書と言うよりは発達障害およびＬＤ・アスペルガー症候群・高機能自閉症の基礎知識がある人向けのプチ専門書なので、基礎を知らない人にはちんぷんかんぷんかも知れません。

医学的概念からすれば『非言語性学習障害なんてものは存在しません！』と言われるかもしれませんが、医学的診断は別にしてこのように実際に困っている当事者がいると言うことを忘れないで頂きたいなぁ。。。と思います。
似てる似てると言われる２つ（３つ？）の障害の特性・特徴がこの本を読むとすんなり理解できます。本格的に学びたい人にオススメの１冊です！

著者プロフィール

Kathryn Stewart（キャスリン・スチュワート）<br>カリフォルニア大学、サンフランシスコ州立大学大学院で心理学を学び、ライト研究所において博士号取得。小児期と思春期の心理学を対象とする臨床心理学者として活躍する。非言語性学習障害ならびにアスペルガー症候群の子どもたちの学習のためのプログラム開発に従事してきた。２０００年９月カリフォルニア州モラガにオライオン・アカデミーを開校し、実践を行っている。著書に“What's in A Name ? Nonverbal Learning Disability and Asperger's Syndrome”, Educational Therapist, Spring / Summer 2002, Vol.23など。

「2004年 『アスペルガー症候群と非言語性学習障害』 で使われていた紹介文から引用しています。」