格差・貧困と生活保護

著者 :
  • 明石書店
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784750326597

作品紹介・あらすじ

国民の生活を守る「最後のセーフティネット」生活保護はどのようにしたら利用できるのか、どんな受給条件があるのか。福祉現場を熟知した執筆者たちが基本的な疑問に応え、改悪の動きが進行している生活保護制度の再生と積極的な活用を訴える入門書。

感想・レビュー・書評

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  • 本書は、生活保護の基本図書といっても良いです。

    私は、初めて本書で、持ち家を所有していても、生活保護を受けられることを始めて知った。但し、持ち家が利用価値より処分価値が低く、評価額は、最上級地の標準3人世帯の生活保護基準額に同住宅扶助特別基準額を加えた額の10年分と比較して、評価額がこれより低い場合は保有を容認する、である。 だいたい3000万がその評価額です。 私も誤解していたが、持ち家は、生活保護は受給できないは、間違いである。

    本書でおそるべき事実が明かされる。
    な、なんと、生活保護申請の北九州方式は、1967年国の指定の元に行われ始め、さらに、北九州はモデル指定都市にされ、そして、全国自治体の福祉事務所幹部を北九州で研修させて、北九州方式を拡大したのだ。

  • 多くの執筆者から構成されているので、内容の濃淡があることは否めないが、生活保護の必要性、また、実績的な活用法についての理解が深まった。養成講座の教科書の次に読む本として、最適だったと思う。

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著者プロフィール

法政大学現代福祉学部教授、北海道大学名誉教授。専門は、生活問題論、公的扶助論。主な著書に『現代の貧困と公的扶助行政』(ミネルヴァ書房)、『現代の貧困と不平等』(明石書店)。

「2010年 『人間らしく生きる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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