激動のトルコ

著者 :
  • 明石書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784750327570

作品紹介・あらすじ

イスラーム圏にありながら政教分離を徹底し、東西文明の分岐点とよばれるトルコ。近年はEUへの加盟が頓挫するとともに、国内で宗教勢力が台頭し、歴史的転換のときを迎えている。ヨーロッパのイスラームへの眼差しを踏まえつつ、この国のゆくえを模索する。

感想・レビュー・書評

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  • 【配置場所】特集コーナー【請求記号】302.274||N【資料ID】10801074

  • EUの拡大について調べるために手に取った本だけど、結果的にトルコという国自体について関心を持った自分がいる。イラク戦争時の出兵拒否や現代のイスラエルの問題、クルド人問題を含めてこの国のことは肯定的にも否定的にも見ていたけれど、改めてこの東西を結ぶ架橋としてのこの国の重要性について認識が深まった。本書は新書ではないのでイスラエルとの船舶問題には触れていないが、今までどちらかというとトルコ側にネガティブなイメージを持っていたキプロス紛争や、「国家全体を一体」荷室続けなければならない国是のことを知るとまた違う目線ができる。トルコ出身の作家オルハンパムクが、かつてクルド人問題に言及してトルコ国内で論争があった。今ならその理由がわかる。そのほかドイツへの移民や、欧州におけるイスラム差別についてなどの幅広い見地から、この国のことを知ることができた。星4つ。

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著者プロフィール

1956年東京都生まれ。東京大学教養学部教養学科科学史・科学哲学文科卒業。社会学博士。専門は多文化共生論、現代イスラム地域研究。一橋大学教授を経て、同支社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科教授。著書に『イスラームから世界を見る』(ちくまプリマー新書)『となりのイスラム』(ミシマ社)『外国人労働者・移民・難民ってだれのこと?』(集英社)ほか多数。

「2022年 『トルコから世界を見る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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