家庭と学校ですぐに役立つ 感情を爆発させる子どもへの接し方―DBT[弁証法的行動療法]スキルで感情と攻撃性をコントロールする方法―

  • 明石書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784750334592

作品紹介・あらすじ

感情の調節がきかなくなる子どもを支援するためのスキルを学ぶ本。弁証論的行動療法にもとづいて暴発的な行動を未然に防いだり、エスカレートした行動に対処する方法を段階を踏んで身につける。親や教師・支援者がすぐに使える入門書。

感想・レビュー・書評

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  • ★子どもが感じた感情を親の尺度で「些細なもの」と片付けることをせず、子供の激しい感情を理解し承認してあげることが大事。
    ★前提
    ①あなたの子どもはベストを尽くしている。
    ②あなたの子供が変化するためには、もっとうまくやり、さらに努力し、やる気を出す必要がある。
    ③あなたの子供は、自分が今とは違う行動をとり、物事がもっとうまくいくことをことを望んでいる。
    ④あなたの子供は肝心な時にどう振る舞うべきかを学ばなければならない(つまり様々な状況に合わせたスキルを教えてやらなければならない)
    ⑤子供の家族は物事を前向きに捉えるべきであり、最悪の事態を想定するべきではない。
    ⑥絶対的な真理など存在しない。
    ★仏教思想の影響
    ①価値判断をせずに考える。
    ②「こういった態度や振る舞いは、目的を果たすのに役にたつだろうか?効果があるだろうか?」と問いかけてみる。
    ③マルチタスクをせずに1つのことにひたすら打ち込む。

  • 海外での実践なので、日本にそのまま応用できる訳ではない面もあるが、ありがちな場面が設定されているので参考にはしやすい。ただ、保護者がしっかりと理解し、自分をコントロールできないと有効には行えないので、結局そこまでどうやって持っていくのか?という点で、なかなか個別対応であったり、その考えをある程度は熟知して伝達する(指導する)スキルがないと難しい部分がある。ただ、考え方として働きかけ次第で変わる部分もあるということを保護者に知ってもらうことは重要で、有効と思われる。

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著者プロフィール

 重篤な感情調節不全のある人とその家族を対象として、30年以上にわたり臨床ソーシャルワークを実践している。弁証法的行動療法(DBT)を取り入れた若年層向けのグループホームの発展に寄与し、この取り組みは2004年のAPA Gold Awardを受賞した。現在では、親や家族にDBTのスキルを教えるグループの運営、激しい感情や精神疾患を抱える人の親たちへの指導と支援、コンサルティング、専門家を対象としたDBTのスキルトレーニングに携わっている。

「2011年 『家庭と学校ですぐに役立つ 感情を爆発させる子どもへの接し方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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