- Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
- / ISBN・EAN: 9784750335827
作品紹介・あらすじ
イタリアにはどんな大都市でも小さな田舎町でも、特徴的な町並みや自然、歴史遺産、美術品、料理などの豊かな個性がある。長年この国と深く関わってきた著者たちがそんなユニークな町の数々とその素顔を紹介し、私たちを惹きつけてやまないこの国の魅力を綴る。
感想・レビュー・書評
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しばらくイタリアの田舎に住んでいたことがあるので、いつか機会があったらイタリアの田舎を1ヶ月位レンタカー借りてあっちこっち周ってみたいなと本気にさせる24章でした。昔のイタリアはそのまま今も残っているんでしょう。イタリア人のマリレーナ・マリンチョーニさんが著者のお一人です。コラム02 チンクエ・テッレのワインとか、11章 至高の生ハム、おいしさの秘訣 パルマ2、10章 絶品チーズ、パルミジャーノができるまで パルマ1、9章 酢の王様 バルサミコ モデナ なんか、とても丁寧な取材で、日本語文章も素晴らしいです。
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EU企画展2022「Ciao!イタリア」で展示していた図書です。
▼金沢大学附属図書館の所蔵情報
http://www1.lib.kanazawa-u.ac.jp/recordID/catalog.bib/BB09037044 -
図書館で借りた。
シリーズの中では少し異質で、旅行記のような文章。文章の表現が叙述的というのか、まるでテレビの旅番組を見てるような気分にさせる上手さがあり、引き込まれた。 -
内田俊秀氏執筆編集、井口勝文氏、清水里香さん、マリレーナ・マリンチョーニさん執筆。
それぞれに個性があって面白い。
清水さんはイタリア人のご主人と子供さんとローマに住んでいます。読んでいると須賀敦子さんを思い出します。
マリンチョーニさんは大阪大学で先生をしていたかたで、大阪弁が喋れるらしいです。話の中に大阪のおばちゃんが登場したりします。
彼女によるヴェネツィア(21のほう)の文を読んで、早く行かなければと思いました。
イタリア観光旅行というより、長く滞在している人が旅をするという印象。
NHKBSの火野正平さんのこころ旅みたいな。
読んでみて行きたくなったところはたくさんあるけど、イタリア語ができないと難しいかなと思います。
1古代エトルリアの影―タルクィニア
2受け継がれる古代の美意識―ローマ
3ポンペイ遺跡と近代の美術―ナポリ
4海に眠っていたギリシャの戦士―レッジョ・ディ・カラブリア
5中世の華麗な芸術にふれるーシエナ
6ルネッサンスの精華―フィレンツェ
7謎めいた怪獣の森―ボマルツオ
8まぼろしの楽園―ニンファ
9酢の王様バルサミコーモデナ
10絶品チーズ、パルミジャーノができるまでーパルマ?
11至高の生ハム、おいしさの秘訣―パルマ?
12北の三つ星レストラン「ダル・ペスカトーレ」―カンネート・スッローリオ
13南の二つ星レストラン「ドン・アルファンソ1890」-サンターガタ・スイ・ドゥエ・ゴルフィ
14自然が育むおいしさーアブルッツォ州・モリーゼ州
15時の迷路を歩くーヴェネツィア
16歴史が静かに息づく町―ペルージャ
17田舎の海辺でイタリア的休暇―チンクエ・テッレ
18地中海一きれいな海―サルデーニャ島
19中部イタリアの桃源郷―メルカテッロ・スル・メタウロ
20気品ある街と友人たちの面影―トリノ
21美と芸術を育む町へー北部イタリアーヴェローナ、パドヴァ、ヴェネツィア、ラヴェンナ、カッラーラ
22中世の余韻にひたる愉しみー中部イタリアーサン・ジミニャーノ、ピエンツァ、ウルビーノ、オルヴィエト、アッシジ、スポレート、トゥスカーニア
23歴史と文化の堆積層を見るーカンパーニア州―エルコラーノ、パエストゥム、ソレント
24地中海の島に残る多民族の足跡―シチリア島―タオルミーナ、パレルモ、カルタニセッタ、アグリジェント -
マニアックなコラム集です。
イタリアに行く機会がなくとも食べ物の話は、特におもしろいのではないでしょうか。たとえば、バルサミコ酢の本当の意味とか、パルメザンチーズがどうしておいしいのかというお話は、へーと思って読めます。