- Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
- / ISBN・EAN: 9784750342061
作品紹介・あらすじ
米国を代表する政治評論家が同性愛に関して異なる4つの政治的立場から検討し、法社会と自由主義社会とは何かを探るとともに、同性婚法制化についての意義を問う。現在の米国における同性愛者の社会的位置づけの基礎を築いた本書は同性婚が議論され始めた日本においても必読。
感想・レビュー・書評
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■一橋大学所在情報(HERMES-catalogへのリンク)
【書籍】
https://opac.lib.hit-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/1001068816
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20年前の本の翻訳だがエッセンスは問題ない
4つの視点から同性愛の妥当性を検証しているのが興味深い
比較や矛盾指摘やデータ不在など反論のプロセスが見れて面白い
リベラルの矛盾っぷりが今のポリティカルコレクトネスで犯している過ちと同じで笑えた
公的領域における差別は撤廃し、私的領域には干渉しないというのは良いと思った
私的な、つまり内心や表現にかかわる問題は干渉していくとロクなことにならないので。
明確な論理を作ってひたすら真摯に主張していくことが運動の成功のカギになるのだと思った -
賛否があるのは良書の証拠、ということで、かなり明確にタイトルの件について書かれています。
プロローグとエピローグには私的な経験も書かれています。異性愛者が経験しないそれらのことを知ることが、同性愛者の孤独と政治という公私混同ととられがちな同性婚のテーマを、明確に政治面へと寄せる手助けをしています。
批判を恐れない論説で、多少翻訳にわかりづらい点があったので、原書で確認しようかと思います。