- Amazon.co.jp ・本 (388ページ)
- / ISBN・EAN: 9784750342986
作品紹介・あらすじ
混乱と紛争の絶えなかった激動のバルカン。だが、この地には多くの民族が集まり、豊かな歴史と文化を育んできた。いま、EUへの統合と、中東からの難民の通り道となっている「地域としてのバルカン」の共通性と多様性を紹介し、今後の「共生の地」を考える。
感想・レビュー・書評
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図書館で借りた。
様々な国と地域、またその人々と暮らしを知れるエリア・スタディーズシリーズ。今回はバルカン半島という枠組み。ヨーロッパの火薬庫とも呼ばれ、昔は主にユーゴスラビアという国があった地域。現在は分裂し小国が多数ある。そんなバルカン半島を詳しく知れる本。
ただでさえ言語・宗教・民族が入り乱れて複雑な地域ではあるのに、話題がもりだくさん。これを整理するのは難しいが、読み進める分には非常に楽しい1冊。
この本が出たときはまだ「マケドニア」が国名だったが、現在は「北マケドニア」になっていたり、これからも変化が予想される。まだまだ奥が深そうな地域だ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
旧ユーゴスラビアについて理解を深めたいと思って読み始めた。近現代史は他署に譲る印象。相対的にブルガリア・ルーマニアに関する記述が充実している感、日本における研究者層との相関か。
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バルカンを知るための、第二版。初版はざっとしか読んだことなかったので、第二版を通読しました。
国単位やもう少し小さな地域単位で、語られた書籍はある程度存在していると思うけれど、「バルカン」という大きなくくりを意識して各著者が執筆しているのが面白いです。
とくに第二節の都市めぐりや、第三節の民族を超える国を超えるが個人的には楽しかったです。いろいろな民族、宗教、文化が混じり合うバルカンという地域性をたっぷり感じられる一冊です。