シンガポールを知るための65章【第4版】 (エリア・スタディーズ17)

著者 :
制作 : 田村 慶子 
  • 明石書店
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本棚登録 : 55
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784750343679

作品紹介・あらすじ

近年、ますます日本人にとって魅力を増す人気の旅行地、シンガポール。国際的にも重要な地位を占めるに至った小さな都市国家を、日本の第一線で活躍する研究者をはじめとする、知見も経験も豊富な執筆者によって紹介する、絶好のシンガポール入門書。

感想・レビュー・書評

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  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/688146

  • 特殊な政体の国家シンガポール。選挙のない完全な独裁でもなければ、共産主義体制でもなく、もちろん王政でもない。指導部は、シンガポールのような小さな国家では、西欧式の民主主義をいきなり植え付けては周辺国の経済・軍事的脅威に立ち向かうことはできないと考え、民主制のスタイルを形だけ保ちながら、権威主義的な事実上の一党独裁体制(ただし野党は存在!)を敷いているようだ。もちろん、本書ではその正当化の裏の姿(市民の暮らしぶりや、野党活動の妨害など)についても克明に提示している。近くて遠い国家シンガポールの姿が、少しだけ見えてきた。

  • シンガポール行きの予習。旅行ガイド的な、もっと平易な本を予想していたら、意外にも重厚な専門書だった。深く掘り下げるためには、ここから更に踏み込んだ研究が必要なんだろうけど、旅行で行く分には、この内容で必要十分だと思われる。国家面積が東京23区と同じくらいってことだけど、広さだけじゃなく、政治や文化も含めて、結構似通った部分があると思えた。カジノなんてその最たるものかも。

  •  シンガポールについて解説をした本だが、それぞれの章は独立しているので、どこからでも読むことができるというメリットもあるが、逆にあまり全体的につながったストーリーもない。個人的にはこのような構成の本はあまり好きではない。内容もどちらかというと現代社会の統計的なところが多くて、歴史的なところとか、現在のシンガポールの日常生活についてはあまりイメージが付きにくかった。

  • シンガポールの歴史および文化について多様な著者による説明

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著者プロフィール

北九州市立大学法学部教授(国際関係論、東南アジア地域研究)。九州大学大学院法学研究科博士課程修了。博士(法学)。
主要業績:『多民族国家シンガポールの政治と言語――「消滅」した南洋大学の25年』(明石書店、2013年)、『マラッカ海峡――シンガポール、インドネシア、マレーシアの海峡を行く』(編著、北海道大学出版会、2018年)、『東南アジアと「LGBT」の政治』(共編著、明石書店、2021年)、『20世紀の東アジア史Ⅲ――各国史2(東南アジア)』(共著、東京大学出版会、2020年)

「2022年 『変容するアジアの家族』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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