- Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
- / ISBN・EAN: 9784750345604
作品紹介・あらすじ
中欧に位置し、東西欧州文化の交差路にあたるスロヴェニア。急峻なアルプス山脈に接する一方でアドリア海にも面し、多様性に富む自然環境も併せ持つ。1991年の独立以降、旧ユーゴ諸国の中で最も早く民主化体制を整え存在感を増しつつある小国の魅力を活写。
感想・レビュー・書評
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図書館で借りた。
イタリアのお隣でバルカン半島北西に位置し、旧ユーゴスラビアの国の一つ、スロベニア。スロバキアとは国名や国旗が酷似してるが、由来も同一という日本人にとってはなんともややこしい、覚えにくい国だ。そんなスロベニアを知る1冊。
地理で出てくるカルスト(ドイツ語のKarst'、イタリア語のCarso'、英語のKarst)はスロベニア由来とは知らなかった。これは地理の教科書でも出てこない知識だ。
歴史的に国がコロコロ変わった地域という認識はあっても、一度も引っ越しをせずに「オーストリア・ハンガリー帝国に生まれ、イタリア王国で青春を過ごし、結婚後ナチス・ドイツ、チトー大統領のユーゴスラビア、トリエステ自由地区で仕事をしながら子育てし、イタリア共和国で老後を過ごした。死後子どもたちはスロヴェニア」という女性の話は日本人には想像を絶する。凄い。
食文化のページでは、「豚一頭解体したら血の一滴、内臓の一片も無駄にせず加工し食べ尽くす」というのが興味を引いた。中世以前からのヨーロッパの食文化を想像させる。
エリア・スタディーズシリーズに求めてた「そうそう!これこれ~!」とすごく感じた、大満足な1冊。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2022.4.19市立図書館
(ちょっとなつかしい人が大勢執筆にたずさわっているのでつい借りてしまった。いずれ手元に置こう) -
東2法経図・開架 302.39A/Sh15s//K