ニュ-ヨ-ク流たった5人の「大きな会社」: 我々の仕事の仕方・考え方

著者 :
  • 亜紀書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784750501055

感想・レビュー・書評

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  • 筆者は旧住友銀行を経てゴールドマンサックスに転職。その後マンハッタンにて自身の投資銀行を立ち上げた人物。
    内容は自分の体験から得た仕事に対する想いや考えが大半。あまり深く考えず、読んでいたが、いくつか仕事に対する考え方として参考になる記述がピックアップできた。前向きな仕事とは何たるかということに触れたい人は読んでみてもいいと思う。

  • 創業当初から会社の本棚に眠っていた一冊。やっと読了。

  • 著者の米国マンセーには全面的に賛成するわけではないけど、彼の生き方とか考えに共鳴する部分が多かった。
    彼は現在モスキートと称されるような小さな金融機関をニューヨークでやってるんだけど、自分が自分の雇い主とか、そうゆう仕事への彼の哲学は凄く共感する。彼が投資・融資するのは一般に医療・教育・金融サービスの三本柱+それらの土台となるIT。
    現在十兆円も使いながら26万人もの不登校生徒を出す日本の義務教育のあり方に疑問を挟んでいて、それに代わる案(ネットを作ったホームスクーリングのような)も一応出していてこれにも共感。
    それと日本社会の閉鎖性や民主主義とゆうより親分子分な儒教的な社会のあり方に対する批判も自分と全く意を同じくする。
    やっぱこうゆうアツくて夢を持ってる人の本を読むと、考えにところどころ違いはあれどめっちゃ動機付けされる。いかに変化を恐れずに日々活き活きと生きるか、これが大事だね。
    四部で構成されていて、一部では彼のビジネスや職に関する哲学、二部では主に彼の人生について、三部では米の開かれた民主主義社会をベタ褒め、それと彼が客員教授を勤めるポンゼショセ大学国際経営大学院のあり方、四部は彼の会社が今どんなことに融資してるかとか将来の展望について述べている。

  • あなたのアイデアが本当にいいものなら、世界はあなたを手放さない。 〜世界はチャンスに満ちている〜

    腑に落ちるような説得力のあるビジネスプラン

    外部環境の変化を予測することは極めて難しく、時の流れに翻弄される。ベンチャー企業は木の葉のような小船であり
    荒波に翻弄される。それでも、慌てず、焦らず、諦めず、「じっと我慢の子」で努力することをやめてはいけない。

    私たちが無名でも案件がよければ、人は会ってくれる。私たちが有名になれば、案件がそこそこなものでも
    人は私たちに会ってくれる。

    何が会社のため、また株主への責任を果たすことになるのかをよく考え、行動に移し、かつ思考の軸が揺るがないからである。

    ベンチャー企業がつぶれる最大の要因は「人の問題」である。

    もっと大きな「潮流」となるようなものを動かしていく「仕組み」を創る

    技術を商業化できるビジネスマン

    変化を拒んだときに成長は止まる、成長するとは絶えることなく変化し、誤りを正し、改善する努力をすることである。

    誤りを認め、その誤りを一つ一つ直し、新しい自分に生まれ変わろうと努力を続けることにこそ、活き活きと生きるコツがあり、意味がある。

    どんな国に行っても6ヶ月したら言葉を覚え、ちゃんと仕事にありつけるような人間になる。

    起点はいつも一個人なのである。

    知的資産を最重要な生産資源とする時代

    ITはあらゆる産業において必要不可欠な道具である

    経営哲学を一つにし、共通の目標に向かえる人手なければ、一緒に長い間風説に耐えて働くことはできない

  • 2009年はこの本から。大学、そして会社の大先輩でもある神谷氏の著書。

    アメリカの投資銀行の危うさにこれだけ早くから気づいていた事、日本の銀行の決定メカニズムに疑問を感じ飛びだしゴールドマンサックスへ、さらに独自の考えを持つ投資銀行を設立し独立した行動力、その二つに驚いた。

    自分の哲学と同じだったのが、「どんな取引にも必ず修羅場がくる。修羅場を2、3回越えてやっと取引を成就されることができる」だ。だからこそ、自分の信念と理性と知性が大事なんだ。

    彼が選んだ海外という場所。そして、偽善的に聞こえない、真の意味での愛国心。
    テクノロジーや歴史などあらゆる面で光るセンス。おそらく、自分とは違うけれど、目指す高みは似ているのかもしれない。負けるなよ。そんなメッセージを勝手ながら感じずにはいられない。

  • 住友銀行→ゴールドマンサックスを経て、銀行員として、米投資銀行として様々な経験。そこからあるべき銀行家としての信念、経営哲学を貫徹するために投資銀行を起業。グローバルテクノロジーアービトラージ(国家間技術裁定取引)を展開。特に医療技術の普及に資するため、しっかりとした投資家の「眼」で持って企業を育てることには、大きな意義とやりがいを感じる。

    顧客との永いお付き合いのための工夫、経営哲学、サービスの対価の考え方、等々自分の今までの答えがここにある。

    銀行家、投資銀行家として、そのあり方、使命等に大いに感銘を受ける。銀行員の先輩として、見本にしたい。

    「経営哲学」を個人としてもしっかり持って、日々の業務に当たるべし。今やっていることが本当に世のため、人のため、更には自分のためになるのか、よく考えないといけない。さもなくば危機はまた繰り返される。また、その為には普段から「価値観」「人間観」「世界観」を研磨する必要を感じる。著者には確固たる価値観、人間観、世界観があり、それは多くの経験、成功、失敗とともに、その深い人間的考察やその背景となる宗教観、世界観を深化させてきた産物であると思う。

  • 住友銀行→米国ゴールドマンサックス→自分の投資銀行を設立という神谷さんの本。邦銀→外資系投資銀行→ファンドというのは今ではよくありがちな展開なのかもしれないが、自分でその道を切り開いていっているところがスゴイ。金融業界で働いている人、働こうとしている人には夢の広がる本。

  • 最近の自分は目の前の欲(キャッシュ)に目がくらみ、処世術のような不必要なスキルばかり身に着けていないだろうか?残存価値は日々高まっているのか?むしろ低下しているのではないだろうか?著者のような格好良い「仕事の仕方・考え方」ができているだろうか?思わず考えさせられました。

  • こんな会社があるのか、と思いました。少数精鋭とはまさにこのこと。

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著者プロフィール

ロバーツ・ミタニ・LLC会長

「2008年 『さらば、強欲資本主義』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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