日本をめぐる安全保障 これから10年のパワー・シフト――その戦略環境を探る

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  • 亜紀書房 (2014年8月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784750514147

日本をめぐる安全保障 これから10年のパワー・シフト――その戦略環境を探るの感想・レビュー・書評

  • 中国の台頭に伴う米中間のパワーシフトと急速に進む日本の相対的な国力低下。
    本書はこれらを背景に、防衛戦略研究会議(1999年、防衛省防衛研究所内に設置)が2013年末に発表したレポート「2010年代の国際環境と日本の安全保障」を一般向けに再編集したものです。

    全11章からなり、1章でパワーシフト、パワートランジット(覇権国交代)その物を解説した以降、
    世界における日本のポジション(2章)、日米同盟(3章)、日中関係(4章)、日露関係(5章)、朝鮮半島(6章)、東南アジア(7章)、シーレーン防衛(8章)、宇宙開発(9章)、サイバー空間(10章)と続き、最終章で総括を行っています。

    上記の通り内容は多岐にわたりますが、中でも印象的だったのが、ニコラス・スパイクマン教授の3つの”地中海”(地中海、カリブ海、南シナ海)と言う概念と、中国の「対米関係さえ押さえておけば、対日関係はどうとでもなる」とのスタンスを利用し、米中関係が比較的安定している間に日本の国力を回復させるべきであるとの提案です。

    特に前者の3つの”地中海”については、

    アメリカはこれらを自国の世界戦略上、極めて重視しており、もし中国が南シナ海における航行の自由を侵そうとするのであれば、アメリカの国益の根幹を侵害する事となる。
    そして、アメリカはその歴史において、航行の自由が侵された事を切っ掛けに戦争に参入した事がある。

    との事で、南シナ海を自国の排他的なテリトリーにする為、様々な活動を見せる中国とアメリカの関係の今後が気になる所です。

    正直、本書の総ページ数が約280ページである為、各章に割り当てられたページ数は2,30ページと、取り扱っている内容に比して少な目な印象を受けました。
    しかし、世界的な激変期における日本の国家戦略が一冊にまとめられた点は大きな長所と言え、これ一冊読めば日本の現状把握に大いに役立つのではないかと思います。

    お時間のある時にでもどうぞ。

  • 日本の戦略は自己の能力を強化するとともに、アメリカとの協力によって、脅威に対抗すること。日本は中国の軍事的な拡大、特に海洋への進出に直接に大きな影響を受けている。

    日本は二十のパワーシフトに直面している。米中のパワー取らんじションであり、自身の中国に対するパワーシフトである。

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日本をめぐる安全保障 これから10年のパワー・シフト――その戦略環境を探るの作品紹介

経済の主体がアジアおよび新興国へと移りつつあるとき、世界の安全保障をめぐる環境も大きく変化し、かつてない“パワーシフト”が起きている。もちろんその主因となっているのは中国の台頭であり、アメリカの相対的な力の減衰もあって、やがて米中二大強国の時代がやってくるといわれている。
本書は、日本の安全保障研究のトップとも称すべきメンバーによる、これから10年を見越した戦略環境分析を一冊にまとめたものである。

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