失われた宗教を生きる人々――中東の秘教を求めて (亜紀書房翻訳ノンフィクションシリーズII―14)

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制作 : 青木 健  臼井 美子 
  • 亜紀書房 (2016年12月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784750514444

失われた宗教を生きる人々――中東の秘教を求めて (亜紀書房翻訳ノンフィクションシリーズII―14)の感想・レビュー・書評

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  • 本書は、中東の宗教的少数派コミュニティを訪ねた著者が、現代に生きる彼らの姿をまとめあげたものである。

    中東はイスラム一色だと思いがちだが、実は多様な宗教の宝庫である。中東はユダヤ教、キリスト教、イスラーム教の誕生の地であるだけでなく、他の数々のマイナーな宗教の生まれた場所でもある。

    古代からほとんどその姿を変えずに伝統を守ってきた宗教もある。中東の宗教が現代の西洋に与えた影響もある、善行により天国に入るという考え方はもとはゾロアスター教のものだし、握手の習慣はミトラ教からローマに伝わったものだ。

    そんな少数派宗教が危機を迎えている。ムスリムとの対立や内戦によって激しい迫害を受け、信者は国外へ脱出していった。

    身の安全のためには仕方ないことではあるが、一方で彼らの国外への脱出を促すものであり、すなわち本国でのコミュニティ消滅を加速するものである。

  • 中東における宗教的な少数派についてのノンフィクション。
    各章とも非常に興味深く読んだ。大半が現在も紛争地帯なだけに、序文にある『中東の多様な宗教が、まだその母国に存続している姿を見ることができるのは、おそらく、私たちが最後の世代になるだろう』という文章が重い。

    余談だが、帯にある『レタスを食べるのを拒否する』理由は結局解らないままだった。著者本人も明確な答を得られなかったらしい。何故、レタスなのだろう……?

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失われた宗教を生きる人々――中東の秘教を求めて (亜紀書房翻訳ノンフィクションシリーズII―14)の作品紹介

秘教の中で、古代はいまだ生きている!

レタスを食べるのを拒否するヤジディ教徒、輪廻転生を信じるドゥルーズ派、アダムの秘密を受け継ぐマンダ教徒……。中東の秘教に、マイナー宗教の伝統を生きる人々を訪ね、その生々しい肉声から、文化の共生を可能にする古代の叡智を浮かび上がらせる。衝撃のルポルタージュ!

解説=青木健

「二十年以上前、初めて中東を訪れた私は、中東に恋をした。だが中東は、愛しがたい場所でもある。そこから届くニュースは苦悩に満ちあふれている。そして最も美しい面、つまりその言語や歴史、神などは、憎しみと偏見で汚されてきた。中東の宗教と民族のモザイク模様は、長く輝かしい歴史の記念碑とも言うべきものだ。しかし、これも現在、崩壊に向かっている。中東の多様な宗教が、まだその母国に存続している姿を見ることができるのは、おそらく、私たちが最後の世代となるだろう」(本書より)

ニューヨーク・タイムズ、ワシントンポスト、エコノミスト、各紙誌で絶賛!

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