暗い時代の人々

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著者 : 森まゆみ
  • 亜紀書房 (2017年4月14日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784750514994

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暗い時代の人々の感想・レビュー・書評

  • 森さんならでは。
    現在の状況が大正時代と同じ、と言われ、嫌な時代だな、と思う。繰り返し、大逆事件のことが出てくる。
    怖い世の中だと認識しなければ。

  • 昭和の「暗い時代」に抵抗した人物(斎藤隆夫、山川菊栄、山本宣治、竹久夢二、久津美房子、斎藤雷太郎、立野正一、古在由重、西村伊作)を取り上げて紹介している。それほど名前を知られていない人も多く、はじめての読者にとっては有益だろう。校正が不十分な箇所がいくつか見受けられたのは残念。例えば、ソ連崩壊の年を1993年としている箇所が2箇所など。

  • 今だからこそ、の一冊。

    自分なりにモヤモヤしていた現在の社会状況について、まえがきですっきり言葉に表されていて、頷く。

  • 図書館から借りて2017/07/10に読了。
    雑誌「谷根千」の編集者であった森まゆみさんが、敢えてハンナ・アーレントの著作と同じタイトルを付けて出したこの本は、いま、この時代に書かざるを得なかった心情に溢れている。八つの章を使い、九人の人たちを描いており、中には九津見房子や斎藤雷太郎・立野正一のように、私は初めて名前を知る人たちもあり、私にしては珍しく速読せず、じっくりと読み進んだ。
    わかりやすい文章ではあるが、大正デモクラシー前後の知識がないと著者の意図を汲みきれないところがあるかもしれない。しかし、日本の「暗い時代」はどんなものであったのか、その中でも権力におもねることなく自分を貫き通した(聖人君子ではない)人たちがいたことを、特に若い人たちに知ってもらうには最適な本だと思う。好著であることは間違いない。

  • 朝日新聞 書評 2017年7月9日 立野純二

  • 戦争は嫌だ!
    命をかけてその一存を貫いた方たちがいた
    今この時代にこそ、読まれて欲しい一冊です
    改めて 今のこの時代は限りなく「戦前」なのだと
    思わせられる一冊でもある
    筆者の森まゆみさんの危機感がひしひしと伝わってくる。

    九人のリベラリストが登場する
    そのうちのお一人「ヤマセン」こと山本宣二さんを評して「政治的には無欲なのに、時代の中で政治家に押し出され、専門用語を声高にしゃべらず、いつも大衆のわかる比喩を用い、過激に跳ね上がらず、しかも原則的で妥協せず、常に弱いものの味方であった山本宣治」という文章がある。
    さしずめ、
    今の国会中継で強弁しているAさんたちを評すると
    「政治的には貪欲で、専門用語を声高にしゃべり散らし、いつも大衆を見下げる強弁で押し通し、過激に激高し、時には恫喝し、しかもその場しのぎの詭弁で抜け駆けし、常に強いものの味方に立っている今の誰それさん」になってしまうのが情けない。

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暗い時代の人々の作品紹介

大正末から戦争に向かうあの「暗い時代」を、翔けるように生きた9つの生の軌跡を、評伝の名手が描き出す!

〈満州事変勃発から太平洋戦争終結にいたるまでの、あの「暗い時代」。その時、人々は何を考えていたのか、どこが引き返せない岐路だったのだろうか。この本の中でわたしが書いたのは、最も精神の抑圧された、1930年から45年の「暗い時代」に、「精神の自由」を掲げて戦った人々のことである〉(本書まえがきより)

半藤一利さん、中島岳志さん絶賛!!

「ここに描かれている人々は、昭和史の悲劇の中でかがやくほのかな光である。本書は、困難な時代を生きる私たちを照らす灯火となることだろう」(半藤一利)

「時代に毅然と立ち向かった人たちは、いかなる人生を歩んだのか。危うい現代を生きるための必読書!」(中島岳志)

【目次】
第1章 斎藤隆夫 リベラルな保守主義者
第2章 山川菊栄 戦時中、鶉の卵を売って節は売らず
第3章 山本宣治 人生は短く、科学は長い
第4章 竹久夢二 アメリカで恐慌を、ベルリンでナチスの台頭を見た
第5章 九津見房子 戸惑いながら懸命に生きたミス・ソシアリスト
第6章 斎藤雷太郎と立野正一 「土曜日」の人々と京都の喫茶店フランソア
第7章 古在由重 ファシズムの嵐の中を航海した「唯物論研究」
第8章 西村伊作 終生のわがまま者にしてリベルタン

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