間取りと妄想

  • 365人登録
  • 2.89評価
    • (0)
    • (8)
    • (9)
    • (11)
    • (0)
  • 15レビュー
著者 : 大竹昭子
  • 亜紀書房 (2017年5月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784750515076

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ヨシタケ シンス...
エラ・フランシス...
村田 沙耶香
又吉 直樹
宮下 奈都
スティーヴン・ガ...
柚木 麻子
平野 啓一郎
夏目漱石
トーン テレヘン
三浦 しをん
山内 マリコ
恩田 陸
有効な右矢印 無効な右矢印

間取りと妄想の感想・レビュー・書評

  • 「”世界初”の間取り小説集!」というコピーに惹かれて、発売から間もなく手に取った。懐かしの青焼きコピー風にデザインされたカバー・表紙がシックで可愛い。

    表紙デザインのような、いささかエキセントリックな間取りの建物を中心に据えた連作短編集。最初の「船の舳先にいるような」を読んで、アラサー女性が思い立ってデザイン住宅を建てる、中島たい子『建てて、いい?』のような努力の話が続くのではないかと思っていたが、続けて読んでいくと、ちょっと違った。語り手自身の住む家のことだけではなく、お隣の家のこと、付き合いのある人と行った家のことなど、視点の幅は広いし、別に家が主役というわけではない(重要な要素ではあるけど)。この間取りの家を選んだ、持ち主や借り主の考えや人生のうち、何日かを切り取った出来事の入れ物、という形の「間取り」なんだろう。それに、どの作品も、間取り自体というよりも、そこから見える景色や、そこから一歩出たときの、今までとは違った新鮮な感覚を描いた作品が多かったように思う。

    シンプルでクリーンな筆致に品よくのせられた色っぽさが非常に好み。川上弘美作品のような濃厚さを求めるとちょっと違うと思うけど、中島京子『妻が椎茸だったころ』がお好きなかたは楽しめると思う。

    各章に登場する部屋の間取りが、読んでいる途中で「どうだったかな?」となっても、ページをいちいち戻らなくてもいい体裁に作られているという、さりげなくも気の利いた造本も素敵。

  • 間取り図からの妄想好きかも

  • 様々な間取図とそこで過ごす人々を描いた短編。さくっと読める感じが好き。
    「浴室と柿の木」なんかは嫌だわーと思いながらも絶妙な幕切れで、どの話もその先をいくらでも妄想する余地があって面白かった。

  • +++
    13の間取り図から広がる、個性的な物語たち。身体の内と外が交錯する、ちょっとシュールで静謐な短編小説集。
    まず家の間取を決め、次にそこで展開される物語を書いたのは大竹さんが世界初だろう、たぶん。13の間取りと13の物語。
    ―藤森照信氏(建築家・建築史家)
    家の間取りは、心身の間取りに似ている。思わぬ通路があり、隠された部屋があり、不意に視界のひらける場所がある。空間を伸縮させるのは、身近な他者と過ごした時間の積み重ねだ。その時間が、ここではむしろ流れを絶つかのように、静かに点描されている。
    ―堀江敏幸氏(作家)
    川を渡る船のような家。海を見るための部屋。扉が二つある玄関。そっくりの双子が住む、左右対称の家。わくわくするような架空の間取りから、リアルで妖しい物語が立ちのぼる。間取りって、なんて色っぽいんでしょう。
    ―岸本佐知子氏(翻訳家)
    +++

    個人的に、子どものころから家の平面図を眺めてはあれこれ想像するのが好きだったので、タイトルが魅力的過ぎて手に取った。それぞれの物語の初めに平面図が置かれているので、物語を読みながら図面を改めて眺めて想像をたくましくし、また物語に戻って先を愉しむ、という読み方をした。文字を追っているだけの時以上に、見知らぬ町や世界にトリップした感じが強くして、興奮する読書タイムになった。密室ミステリなどでもよく間取り図が載せられているが、それとはひと味違うのめり込み方ができる一冊である。

  • 蔵書あり
    20170827予約
    住んでみたい家がたくさんある。
    船の舳先にいるような
    のお家か
    浴室と柿の木
    の息子夫婦と同居している昌之のスペースがいいかなあ…
    妄想広がる〜

  • 間取りから始まる短編集。まず間取りがあって、そしてそこから紡ぎだされた物語。
    コミカルな話かと思っていたが、どこかロマンチックな話が多かった。あと、そこまで間取り間取りした話(どんな話だそれ)ばかりでもなかった。
    「船の帆先にいるような」「どちらのドアが先?」が好きかな。

  • 間取りを元に想像力を掻き立てられる小説。
    この間取りの家や部屋に住む住人はどんな暮らしをしているのか…不動産屋さんの前に佇み、物件の広告をみながら、この小説のように空想を膨らませてみるのも面白いかも。

  • 間取り図から妄想が広がる感覚に共感して手に取った一冊。

    最初の2篇くらいはちょうどいい長さだと思って読んだんだけど、後半はなんだか尻切れとんぼ感があった。滑り出しはまずまずなんだけど、なんかシュンと終わっちゃうっていうか。ちょっと物足りなかった。

  • 変わった間取りの物件を舞台にした短編集だ。
    各短編の前にその物語の舞台となる物件の間取り図が登場する、という面白いかたちになっている。
    短編自体は短く、さっぱりしたものが多く感じた。

  • 間取りを見るのが好きなので、楽しく読めた。自分も間取り図を渡されて、何か物語を書けと言われたい。そんな宿題があったら良かった。(現国)

  • ヘンな間取りから、あれこれぶっ飛んだ妄想を繰り広げるのかと思いきや、ちゃんとした「間取り小説」でした。
    勝手に期待した私が悪かった。

  • 間取り好きなので、同じことができそう。

  • 自分で間取りを考えて、そこに住む人やそこにある物語を妄想するなんて素敵や。
    間取りはいつまででも見ていられる。

全15件中 1 - 15件を表示

間取りと妄想に関連するまとめ

間取りと妄想を本棚に「読みたい」で登録しているひと

間取りと妄想を本棚に「積読」で登録しているひと

間取りと妄想の作品紹介

世界初(!?)の間取り小説集
13の間取り図から広がる、個性的な物語たち。身体の内と外が交錯する、ちょっとシュールで静謐な短編小説集。

まず家の間取を決め、次にそこで展開される物語を書いたのは大竹さんが世界初だろう、たぶん。13の間取りと13の物語。
―藤森照信氏(建築家・建築史家)

家の間取りは、心身の間取りに似ている。思わぬ通路があり、隠された部屋があり、不意に視界のひらける場所がある。空間を伸縮させるのは、身近な他者と過ごした時間の積み重ねだ。その時間が、ここではむしろ流れを絶つかのように、静かに点描されている。
―堀江敏幸氏(作家)

川を渡る船のような家。海を見るための部屋。扉が二つある玄関。そっくりの双子が住む、左右対称の家。わくわくするような架空の間取りから、リアルで妖しい物語が立ちのぼる。間取りって、なんて色っぽいんでしょう。
―岸本佐知子氏(翻訳家)

間取りと妄想はこんな本です

ツイートする