木を植えた男

著者 : ジャン・ジオノ 寺岡襄

• あすなろ書房 (1989年12月1日発売)

感想・レビュー・書評

[ぬぴこさんの感想 · 2021年2月14日]

こつこつと続ければ、一人の力も偉大になる。
まさに「継続は力なり」である。
孤独、挫折と闘いながら３０年以上も続けるのは並大抵ではない。
その上、自分の功績を自慢することもしない。
森林監視員は「自然の森」と思っていたようだが、著者によってブフィエさんの功績が知られてよかった。

[ふぎさんの感想 · 2021年2月5日]

暗く無謀に思える行為とマッチしたモノトーンの挿絵が、だんだんと明るく鮮やかにものになっていく。
言葉遣いが難しく、子供より大人のための絵本だと思いました。
変わらない日々を淡々と続けることの難しさと大切さ。ブフィエ氏の不屈の精神を自分も見習いたいものです。

[モモコさんの感想 · 2020年12月30日]

ただ真っ直ぐ、直向きに無骨に過ごしているように見えて、本当はもっともっと広い視座で物事を見ていたのね。

[モンテレー補習校さんの感想 · 2020年12月8日]

2さつあります。

[ブクログスタッフさんの感想 · 2020年5月28日]

１億人の大質問！？笑ってコラえて！で注目
フランスの山岳地帯に一人とどまり、荒れはてた地を緑の森によみがえらせたエルゼアール・ブフィエの半生。

[玲さんの感想 · 2019年12月30日]

心が弱った時、そっとこの絵本を開きます。
静かに小さく声を出して読んでいると
心が凪いでスーッと温かい涙がほほを伝います。
荒れ果てた不毛の地でたった一人、
毎日ドングリを植え続けた農夫の、
不屈の精神に神を見る思いです。

神の行いにも等しい、見返りを求めない孤独な作業と
結果が出るまでの果てしなく続く長い道のり‥。
この偉業を成し遂げ実在の人物がいたということに
私は頭（こうべ）を垂れるしかありません。
自分はなんて心の狭い人間だったのか！と。

フレデリック・バックの美しい描画に心が洗われ、
同時に精神が潤うような優れた作品です。
後世に残したい一冊です。

[unileafさんの感想 · 2019年6月2日]

UniLeaf では、この絵本に透明点字シートを挟み込んで製本した、ユニバーサル絵本を貸し出ししています。
状況が「読みたい」になっている本はお貸しできます。
「いま読んでいる」になっている本は貸出中ですが、ご予約いただけます。
コメント欄に「貸出希望」と書いてください。
（送り先の住所などはここに書かないでください。）

[Y.Iさんの感想 · 2019年5月31日]

自然回復に将来を捧げ、死ぬまでひたすら木を植え続けた一人の農夫の人生を描いた話。
この農夫のように、粘り強く、無私な行為を黙々と続けることはとても難しい。
しかし、どんなに小さなことでも努力を続ければ、いつか世界を変えるきっかけとなる。
日々の変化を喜び、自分のやるべき事を続ける大切さを教わった。

[kyokokusakaさんの感想 · 2018年1月28日]

誰にも評価されないことを、自分にしかわからない信念を持って、努力し続けている人に重ねて読んだ。そんな大人の友人に贈りたい絵本。絵の質感も好きです。

[hama1015さんの感想 · 2017年9月15日]

質素な生活はよい。

著者プロフィール

Jean Giono．1895～1970.　
作家。プロヴァンス地方マノスク生まれ。１６歳で銀行員として働き始める。１９１４年、第一次世界大戦に出征。１９２９年、長編小説『丘』がアンドレ・ジッドに認められ出版。第二次世界大戦では徴兵反対運動を行う。１９３９年、逮捕される。１９５３年の『木を植えた男』はジオノ没後、２０数か国語に翻訳された。
邦訳書に『蛇座』（山本省訳、彩流社、２０２１年）、『純粋の探究』（山本省訳、彩流社、２０２１年）、『大群』（山本省訳、彩流社、２０２１年）、『本当の豊かさ』（山本省訳、彩流社、２０２０年）、『青い目のジャン』（山本省訳、彩流社、２０２０年）、『丘　岩波文庫』（山本省訳、岩波書店、２０１２年）、『ボミューニュの男』（山本省 訳、彩流社、２０１９年）、『二番草』（山本省 訳、彩流社、２０２０年）、『世界の歌』（山本省訳、河出書房新社、２００５年）、『気晴らしのない王様』（酒井由紀代訳、河出書房新社、１９９５年）、『いかさまトランプ師の冒険』（酒井由紀代訳、河出書房新社、１９９７年）、『木を植えた男』（山本省訳、彩流社、２００６年、他多数翻訳あり）、『屋根の上の軽騎兵』（酒井由紀代訳、河出書房新社、１９９７年）、『喜びは永遠に残る』（山本省訳、河出書房新社、２００１年）、『憐憫の孤独』（山本省 訳、彩流社、２０１６年）などがある。



「2022年 『メルヴィルに挨拶するために』 で使われていた紹介文から引用しています。」