黒いバイオリン

  • あすなろ書房
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (39ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784751518908

感想・レビュー・書評

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  • 〝ぼくの妹サ-ラ。サ-ラは病気で寝たきりだ〟・・今日もぼくは、ずっとサーラの傍に坐っていた。パパとママはサーラいおやすみを言い、薬を飲ませた。「電気を消していいよ、何かあったら、呼んでおくれ」とパパ。「何かって?」「パパにも分からない」〝 病気の人と話をするのは、むつかしい。何もかも、空しく聞こえる〟・・「バイオリンを弾いて」とサーラの囁く声がした。 ぼくは、昔パパがドイツで買った<黒いバイオリン>を手にとった・・・妹を優しくいたわる兄と死神との対話、生きることの喜びを奏でる、命への愛の調べが響きわたる。

  • タイトルに惹かれ、図書館から借りてきたら、
    スタルクだった!
    名前は知っていたけれど、お初。

    僕の病気の妹サーラ。
    二人で過ごした楽しい記憶はたくさんあるけれど・・・
    今夜のサーラはいつもと違う。
    そこへ・・・

    お兄ちゃんの奏でるバイオリン、
    本当は音も出せないけれど・・・
    音楽の力は不思議。
    「命への愛」は死神をも・・・

    繰り返し読み、考えたい一冊。

  • 「病気の人と話をするのは、むずかしい。なにもかも、むなしく聞こえる。うそっぽくて、どこかまちがっている感じがする。ぼくは、むかしパパがドイツで買った黒いバイオリンを手にとった。―妹を気づかう兄のやさしさと、生きることへの喜びがあふれだすスタルク&ヘグルンドの最新作。」

  • 病気の妹の枕元で不思議な黒いバイオリンを奏でる兄。そのバイオリンが奏でる悲しくも美しいメロディ。アンナ・ヘグルンドの挿し絵が美しい文章をより美しく飾ります。悲しくも美しいお話。

  • 08/02/25読了。
    あれは夢だったの?
    ステキな兄妹愛。
    うん,分かる。病気の人としゃべる時ってなんかウソくさくなる。

  • 親子共にファンのスタルク作品です。
    兄妹愛、命。。。重い病気の妹のためにバイオリンを弾く兄、その生き生きとしたメロディーに訪れた死神の心を動かし、妹は救われる。

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著者プロフィール

スウェーデン、ストックホルム生まれ。現代スウェーデン児童文学を代表する作家。リンドグレーン賞などさまざまな賞を受賞していて、日本でも多数の作品が翻訳されている。著書に『おじいちゃんの口笛』(ほるぷ出版)、『シロクマたちのダンス』『夜行バスにのって』(偕成社)、『ちいさくなったパパ』(小峰書店)、『パパが宇宙を見せてくれた』(BL出版)などがある。

「2024年 『難民を理解する絵本(全2巻)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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