ローワンと白い魔物 (リンの谷のローワン 5)

  • あすなろ書房
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感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784751521151

感想・レビュー・書評

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  • 甥っ子ちゃんにオススメされたローワンシリーズ、いよいよ最終巻です。

    頁を開いた瞬間から重苦しい空気で、寒さと飢えに襲われた村の人々の殺伐とした雰囲気がつらかった・・・
    とはいえ本巻は私の大好きなバクシャーが主役。大活躍でした♪

    最終巻らしい記述は特にありませんでしたが、ローワンがずいぶん成長したのでね、このあたりで卒業がちょうど良いのかも。

    それにしても、最近の児童書はハリーポッターといい、ワクワク楽しいだけではないメッセージが色々込められているなと。。
    今の子って私が子供の頃より精神年齢が高いのかしら。
    私の子供時代はコロボックルとか、平和なお話の記憶しかないデス。

    そういう世相を知るという意味も含め、いろんな世代のいろんなジャンルの本を読むのは楽しい。
    甥っ子ちゃんからオススメされている本はまだあるのでね、図書館が通常運営はじめたらまた借りに行こう。。

  • リンの谷をおそった異常気象。谷は雪にうずもれ、食料は底をついた。そして不気味な霧とともに、白い魔物がやってくる。村人たちは生きのびるために、リンの村をあとにした。残されたのは五人だけ。バクシャーと運命をともにすることを決意したローワンと、女長老ラン、ノリスとシャーランの兄妹、それに家具屋のフロンデンだった。

  • おもしろかった!
    今までの疑問が一気に解決されていって、どんどん惹きこまれる。

  • リンの谷を襲う厳しい寒さと飢えの危機に、人々はよそへ救いを求めて離れる者、残る者に分かれた。主人公ローワンはこの異常な緊急事態の謎を解く役割をシバに命じられるのだが、シバの謎めいた預言がどういう形で現実化していくのか、という楽しみは今回も健在。ローワンでなければなせなかった理由にも納得できた。一見RPGのようだが、ただコントローラーをにぎっての操作ではなく、登場する人間や生き物たちの息遣いが聞こえてくるシリーズだ。

  • ローワンシリーズ第五巻です。
    ローワンの住むリンの谷に、厳しい冬がやってきた。
    長い長い冬が…。
    つぼ作りのニールは言う。
    「おれたちが山を敬うのをやめてしまったから、山が怒っているんじゃないか?」
    「つれてきたゼバックの捕虜が持っている、かつてのリンの民の絵が呪いをもたらすんじゃないか?」
    動揺するリンの人々。そして、リンの最長老のランは、ついに一族が谷を離れることを決意する。
    しかし、愛するリンの谷をたとえ冬のうちでも放ったらかしにしておくのは悲しい。
    そこで、最長老のリン、家具作りのブロンデン、シバからこの冬を終わらせる使命を負わされたローワン、そしてゼバックの領地から連れ帰ってきた、ゼバックの元奴隷シャーランとノリス。
    ほんの少しの仲間たちが村に残り、あとは海辺の国マリスへ避難していった。
    しかし、たった四人残されたリンの村を、再び危機が襲ってくる。
    厳しい冬になるとやってくるという、恐ろしい白い魔物。
    はたして、残されたローワンたちは、厳しい冬と、恐ろしい白い魔物の襲撃に耐えられるのだろうか?
    そして、こんなに長く長く冬の続く理由とは?

    ワクワク、ドキドキ、冒険いっぱいの、最高の巻だった!
    ローワンシリーズはとりあえずここまでのようなのですが、
    いつか続きが発行されればいいなぁ。

    ローワンシリーズ、夢中で読みました。
    手のひらサイズのファンタジー。
    皆さんもぜひ、気軽にリンの国へいってみてくださいませ。

  • これまで読んだローワンシリーズの中で、一番夢中になって読めました。リンの谷最大の危機を乗り越えようと魔の山へ足を踏み入れるローワンと仲間達の冒険とその結末、そして明らかになるリンの谷の歴史や山に隠されていた自然の神秘…想像力を駆り立てられる、素晴らしい内容でした。

  • リンの村またまた大ピンチでローワン頑張ります!最後に全ての謎(?)がピタリと合うのがこのシリーズの醍醐味かな。

  • バクシャーが大活躍する話。獣の言うことによく耳を傾ける。脈々と通じている自然現象にいらないものなどないというのはローワンシリーズに一貫している主張だと思います。ローワンとバクシャーの信頼関係は胸が温かくなります。

  • 臆病でひっこみじあんなバークシャー(という家畜)係のローワン。リンの村では役立たずのレッテルを貼られ、何をやってもダメな子、と陰ではそう囁かれていた。ある日、村の川の水が消えてしまった。村で話し合った結果、川の源流である山へ登ることになった。ところがその山にローワンも登ることになってしまった!
    というのが魔法の地図のお話。リンの村に降りかかる様々な問題をローワンが仲間と力をあわせて解決していきます。重要なのは、ローワンが決して特別な人間であるように描かれていないこと。変にでしゃばってないところが、とても共感できて色眼鏡で見ることがなく読みやすいです。
    そして最後に全てが繋がるのが、なんとも言えずぐっときます。
    この作者、なかなかのストーリーテラーです。
    比較的低学年向けです。

  • リンの谷のローワンシリーズ第五弾。長く厳しい冬にとじこめられたリンの谷。バクシャー係りのローワンがまたもや頑張ります。

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著者プロフィール

オーストラリア在住のファンタジー作家。『リンの谷のローワン』シリーズや『デルトラ・クエスト』シリーズ、『ティーン・パワーをよろしく』『フェアリー・レルム』『ロンド国物語』など多数の人気児童書シリーズを執筆。とくに『デルトラ・クエスト』シリーズは、日本をふくめ全世界で大ヒットし、累計1500万部を突破している。2014~2015年に日本でも出版された『勇者ライと3つの扉』は、デルトラ世界とつながっていたことが判明し、話題を呼んだ。

「2016年 『スター・オブ・デルトラ 1 〈影の大王〉が待つ海へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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