パーラ〈下〉古城の秘密

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制作 : 佐竹 美保  Ralf Isau  酒寄 進一 
  • あすなろ書房 (2004年7月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784751521373

パーラ〈下〉古城の秘密の感想・レビュー・書評

  • 言葉遊び、迷路、謎解き、変った動物や昆虫、円環になったソネット、遊び心満載の楽しい本。翻訳の苦労がしのばれます。

  • 初めは取っ付きにくかったのですが、読むに連れてのめり込んでいきました。街から言葉が失われ奪われていく、その原因を探るべくパーラは立ち上がる。
    言葉の大切さを唱えながら、言葉遊びを巧みに織り交ぜて進むストーリーは魅力的です。各章に1編ずつソネット(十四行詩)が添えられ、その末尾の1行が次の詩の冒頭に繋がるという構成も見事。でも日本語訳大変だっただろうなと思いますよ。駄洒落じみたところや掛け言葉などは傍注を用いず日本語で新たに造語されています。それがわざとらしさがなく、作品世界と調和されているのに感服です。現代社会の情報過多文明を皮肉った部分にもニヤリとさせられますね。自分の言葉を持たず、垂れ流された情報を受け取るだけだなんて、今のネット文化そのものかも。(書かれた当時はテレビを想定していたのかも)
    また訳者あとがきにあるように、「モモ」や「アリス」を彷彿とさせる物語でもあります。現代風にしたと言い換えてもいいかも知れません。主人公パーラの勝ち気なところも魅力的ですしね。

  • この日本語訳すごい!

  • 謎の城主が来てから、少女パーラのすむ町では人々の様子が変わってきた。
    「コトバガリ」という謎の生き物を放ち、詩人や語り部の言葉を奪っていく。
    人々も、言葉を交わすことや言葉の美しさ、大切さを次第に忘れていく。
    その変化に気づき、一人立ち向かう少女パーラの物語。
    言葉遊び、ナンセンスがあふれるこの本は、「不思議の国のアリス」が大好きな
    私には、読み出したら止まらない、本当に面白い本でした。

  • きのう借りてきてきのう読了。この間読んだものの下巻。
    ことば遊びを読むのは、やっぱり楽しい!そして翻訳で読んで楽しめるのが嬉しい。登場人物たちが生き生きしているのが、イーザウの持ち味だなと改めて思う。パーラが主軸のおはなしだから仕方ないのかもしれないけれど、個人的にはジュゼッペにももっと花開いてほしかったな、という気がしないでもない。出てくるときにねじれが起こるだけで、良いもの持ってると思うのだけど。
    次は暁の円卓に手を出そうかしら。

  • 「言葉」がキーワードの作品の下巻。上・下ともにとても面白いです。

  • 語り部とか詩人とか言葉をあやつるって素敵だなと思った

  • 私ミヒャエル・エンデも分からないのよ。
    ドイツ作家は基本苦手。
    これもオーストラリアあるいはイギリスファンタジー作家さんにリライトさせたらもっと面白くなったろうなぁ。

    言葉の大切さを改めて教えてくれた。

  • ファンタジーはやっぱりハッピーエンドで終わるのが嬉しい。特に童話作品は小さな子が自力で勇気と知恵を振り絞って平和を取り戻す。
    そんな簡単な言葉で言い表せない、見事なファンタジー。詩のリングもすごい。

  • 最後まで一気に読んで、ほっとため息。言葉の不思議や言葉に込められた思いについて、いろいろ考えさせられました。素敵なお話でした。

  • くだらないテレビを見るより、人との対話や読書を大切にしろと。そういうことだね。今は失われつつある、似てるけど微妙にニュアンスの違う言葉たちを大切にしていきたいと思いました。2007/5/6

  • 副題が古城の秘密〜城に近づこうとする一行と沈黙の家に入ったパーラはモグモグと出会い,城へ辿り着くが,ジットにより捕らえられてしまう。ジットは詩人であり言葉をこよなく愛していたが,子孫である弟子が最高の詩人となろうと人の言葉を奪ったことにより奈落の底に落とされ,詩の王の地位を守ろうとして人から言葉を奪っていった。残り2時間で町の支配者となるジットは14のソネットの秘密を明かす。パーラはジットの15代目の子孫であることが判明し,15番目のソネットを奪って,祖父であるオラトーレに読ませ,ジットの野望を挫く。〜訳者は「モモとアリスの二重写し」と云っている。不思議のアリスのロジックを複雑にしている。言葉を失った祖父がたった一つの詩だけは理解できるというのが納得行かない。ま良いことにしよう。

  • 下巻はさらに言葉遊びが増えてて、感動しながらも楽しませてもらいました。
    ジットとの言葉の対決は、読んでいてこちらが唖然。
    台詞の一言一言のまで丁寧に、そしてユーモアたっぷりに書かれていると思います。
    特にラストのモグモグは可愛いww

  • えっと、
    まあ仕方がないと思うんですが。
    文章的表現がなんかいい感じ。
    G館
    (某実際図書館って言えばいいのに
    名前が違うことを何故かK先生が
    珍しくて特別だと言い張る学校に
    隣接する吹き抜けがあって
    夏だけ異様に混雑する建物。)
    (なげぇ。)
    (気のせい、気のせい。)
    で借りたのであまり覚えてたり
    してないんですが、
    各章の最初にソネットが一つずつ
    あって、最終的に一つのソネットに
    なるみたいな。
    ラルフ・イーザウ作品は
    かの有名なネシャン・サーガを
    読んでないのでいつか
    読みたいなぁと思ってたり。

  • ジットは良人なのか、悪人なのか…心の読めない深い人。
    ソネットに隠された秘密、言葉の対決が大きく動く後編。

  • これは面白い。モモを連想させるところが多々あるけど、児童書らしく、子供のための教訓が織り込まれているところが素晴らしい。
    昨今の児童書は、魔法やらドラゴンやら伝説の剣やら何よりも信じる心が大切だとか胡散臭い話が多いのですが(別にそれらが悪いわけではなく、娯楽として読めるから何の問題もない。それに胡散臭いと思うのは、読んでいる本人が児童ではないので思うだけなのかも)。
    モモは「時間」を扱っているのに対しこの作品は「言葉」を扱っており、言葉の持つ力について書かれている。
    時には人を傷つけるものにもなり、真実を隠すまやかしにもなり、相手と理解する潤滑油にもなる、的なことが書いてあります。
    言葉遊びや謎解きがちょっと理解しにくいですが、
    そのへん読み飛ばしても主人公がじっくり考えてくれるので児童には親切かと思います。
    どうでもいいですが、本を高く積んで作られた城、がとっても羨ましい。

  • そうか、コレって『暁の円卓』よりあとの作品なのか。

  • 不思議な生物がたくさん。私も言葉から出来た果実を食べてみたいな。

  • ブックデザイン / 丸尾 靖子
    原題 / "PALA UND DIE SELTSAME VERFLUCHTIGUNG DER WORTE"(2002)

  • 言葉が好きな私には、とてもおもしろく、すてきなストーリーだと思いました。

  • 言葉の謎を解きながらパーラは真実へと進んでいきます。不思議の国のアリスのような冒険が続きます。豊かな言葉遊びと重厚なソネットは、大人も読み応え充分です。

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