ヒトラー・ユーゲントの若者たち―愛国心の名のもとに
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★4.12
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この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
「自由とは何か」を考えさせられる1冊でした。
アドルフ・ヒトラー独裁政治時代の若者にスポットをあてた本です。
小説ではないので、実在する色々な人物が出てきて混乱しますが、独裁政治のために、若者たちがいかに“教育”されてきたか、“洗脳”されていたかの一端を知ることができます。
どの様にして当時の若者はヒトラー・ユーゲントとなったのか。
そして、ヒトラーに勇敢に立ち向かった若者たちがいたということがわかりやすく書かれていました。
いくつかの物語が隣り合って書かれているのが面白い。
最期の問いかけに私ならどう答えようか・・・・
ドイツの復活を願い、ヒトラーに感化され、熱を持ってユダヤ人排斥の空気を造り上げていったドイツの子どもたちのことが、冷静に描かれていてよい。
久しぶりのナチスもの。
青少年が関わった部分について、ある程度まんべんなく網羅しているかんじ。(男女問わず)
教育+ファシズムの恐ろしさってどこの国でもおなじなんだなぁ
ドイツの普通の感性を持つ人々が、良識を持っていたはずの人々が(あるいは持ちつつも)、だんだんとファシズムに巻き込まれていったんだなぁ
ナチスによる子どもたちへの洗脳の過程が描かれている。たった十数年の間に、親を密告するまで洗脳することができるのかと驚いた。
教育ときちんと自分で考えることの重要性を改めて思った。遠い世界の話とは思わないで、過ごしていきたい。
第二次世界大戦中、日本もこんな感じだったのだろうか…。教育として正しいと教えられ、考え方を刷り込まれてしまう。その考え方に従わないものは、親であっても密告する。ナチス一色のそういう状況の中、おかしいことはおかしいと主張した若者、白バラのショル兄弟やヘルムート少年とその仲間たちのような者たちも少なからずいたことが紹介されていた。地図や年表が欲しいと何度か思った。
これまでの戦争ものとは少し違う、新しい切り口で書かれていたので、比較的読みやすく、また、改めて戦争の恐ろしさを感じた。ヒトラーが悪い意味でうまく若者の気持ちを取り込み、それが大きな集団となってユダヤ人虐殺に向かっていく様子がよく分かる内容となっている。
ヒトラーは、若者たちの持つ純粋なエネルギーと情熱を讃嘆し、それを自らの権力拡大の原動力とした。10代の少年少女はこぞってヒトラー・ユーゲントに参加し、親や教師よりもヒトラーが約束した輝かしい未来を信じたのだ。ヒトラーとナチスがいかに巧妙に素早く若者たちを洗脳していったか。自分の命や家族よりヒトラーとナチスのために働くことを喜びとした若者たちの実像を丁寧に取材したこの本は、重いテーマなのに最後まで読まずにはいられない力強さがある。世界各地で若者が自爆テロにより命を散らしている現代は、ヒトラーの時代に酷似しているのかもしれない。

ヒトラー・ユーゲントや、同時代の若者たちの話をインタビューに基づいて並列的に語っている。特に序盤、大人たちがナチスに対し「誰が政権を執っても変わらないよ」という態度でいた、という記述は興味深い。





