- Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
- / ISBN・EAN: 9784751522240
作品紹介・あらすじ
10歳の少年フェリックスは一人、孤児院を脱けだし旅に出る。3年8ヶ月の間に世界が変わってしまったことも知らずに・・・。つらい運命を想像力ではねとばすフェリックスの長い旅。
感想・レビュー・書評
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第2次大戦中のポーランド。ユダヤ人で本屋を営む両親に育てられたフェリックス少年。両親は少年を助けるため嘘をついて孤児院に預けるが少年は両親会いたさに脱走する。豊かな本で培われた想像力でこの極限の悲惨な現実を乗り切ろうとするが・・・。
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第二次世界大戦禍のポーランドが舞台。ナチスによるユダヤ人迫害に息子の身を案じた両親は主人公を山奥の孤児院へ預ける。孤児院を抜け出した主人公は両親を探す旅に出る。
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172
2016年では52冊 -
人は、それがルールだと決められたら、どんな残酷なことでもできるのか。自分がそういう状況に置かれたら、いったいどうすればいいのだろう。こういう事は二度と起こしてはいけない。
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物語の舞台は、1942年、第二次世界大戦中のポーランド。語り手は主人公のフェリックス、10歳になるユダヤ人。預けられていた修道院を抜け出し、両親を探す旅に出る。
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ニンジン一本からなぜそんなすごい思い込み(想像)が出来るんだろうと不思議に思いながら読み進めていった。後半から一気にフェリックスの素晴らしい
本質が見えてくる。 -
読書感想文の課題図書ということで読みました。
戦時中のユダヤ人迫害についての小説を読むことが多いのですが、はずれはあまりありません。どの作家も強いメッセージと覚悟を持って書いているからだと思います。このおはなしの特徴としては、主人公のフェリックスが幼くて、当時の社会状況等をまったく知らないままにストーリーが進んでゆくところ。
日頃軽いYAを読んでいる中学生にとっては重いテーマだと思いますが、時々は本を読むなり映画をみるなりして、史実にふれるべきでは・・と思います。