う〜ん…あんまり面白くなかったなあ。
最初は、天空の島とか霊気とか龍の娘とか、ファンタジー読みが心を踊らせる要素に事欠かなかったんだけど、登場した瞬間から気に食わなかった月姫に心奪われるニコロに全く共感できず。物語の本筋も、想像したよりコンパクトというか。天空の島とかアレッシアがもう少し絡んでもいいんじゃない?と思った。
最後まで馴染めなかったのが龍。中国など東洋の龍は、西洋の怪物じみたのと違って神格的だから、簡単に人を乗っけちゃったり群れたりするのはちょっと違和感があった。ま、ファンタジーだから自由ではあるんだけど。
でも、微風と飛卿の友情は素敵だった。飛卿の正体は微風の想い人だったんじゃないかと思いながら読んでいたのだけど、明かされなかったな。