あさ/朝

  • アリス館
3.87
  • (133)
  • (93)
  • (175)
  • (5)
  • (0)
本棚登録 : 970
感想 : 149
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (57ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784752002772

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 本日2冊目は以前から気になっていた「朝」。

    約1ヶ月の天空図書室でのステキな読書時間も今日が最終日、遠慮せずに手にとれるだけ手にしてみよう!!

    朝にはただ美しいだけではない
    不思議な力が隠されている
    (あとがきより)

    右から読むと詩集、左からみると絵本、あたらしい形のビジュアルブック♪

    本の概要

    内容(「MARC」データベースより)

    夜が明けて朝がくるっていうのは、あたりまえのようでいて、実はすごくすてきなこと…。右から読むと詩集、左からみると絵本という新しい形のビジュアルブック。「朝」をテーマにした、言葉と写真のコラボレーション。

    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

    谷川/俊太郎
    1931年、東京生まれ。詩人。21歳のとき、第一詩集『二十億光年の孤独』を刊行。以後、詩のほかにも、エッセー、童話、脚本、翻訳など幅広く作品を発表し続ける。「月火水木金土日の歌」でレコード大賞作詞賞(1962年)、『マザー・グースのうた』で日本翻訳文化賞(1975年)、「日々の地図」で読売文学賞(1983年)、『世間知ラズ』で萩原朔太郎賞(1993年)など、数多くの賞を受賞

    吉村/和敏
    1967年、長野県松本市生まれ。写真家。20歳のときプロの写真家を目指し、単身カナダへ渡る。アトランティック・カナダ4州、なかでもプリンス・エドワード島に強く魅せられ、暮らしながら写真を撮り続ける。現在は東京に拠点を置き、北米を中心に、ヨーロッパ、オセアニア各国の取材も精力的に行っている。2003年、カナダメディア賞大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


  • 夜が明けて朝がくるっていうのは、あたりまえのようでいて、実はすごくすてきなこと…。右から読むと詩集、左からみると絵本という新しい形のビジュアルブック。「朝」をテーマにした、言葉と写真のコラボレーション。
    プリンスエドワード島、ケベック、ノバ・スコシアの美しい写真と、CMでも見た事のある「朝のリレー」など、朝をテーマにした詩。
    美しさの中に、気付き、爽やかさ、穏やかさ、鮮やかさ、悲しみ。そして時々、ドキッとする表現。
    いつもどこかで始まる朝。
    けれど誰も同じ朝を迎えている訳ではないこと。夜があるから朝があること。
    無垢なこころ。
    暗く、思い詰めた夜、青い夜明け、真っ白な朝。
    ページをめくる度様々なシーンが切なくも爽やかによむ人の心を受け入れてくれます。

  • 中学生のころに、教科書に載っていて印象深かった本。
    朝のリレーが一番好きです。

    普通に、朝を迎えることのありがたさが身にしみて感じる一冊です。
    しんどくて、眠れないときに写真つきなので、ほっと心が安らぐ、そんな一冊です♪

    • kuroayameさん
      とっても印象に残る表紙で素敵です♪。
      この表紙だけでも素敵だと実感できるのですが、レビューを拝見させていただきより素敵度アップですーっ★。
      とっても印象に残る表紙で素敵です♪。
      この表紙だけでも素敵だと実感できるのですが、レビューを拝見させていただきより素敵度アップですーっ★。
      2012/10/22
    • しをん。さん
      ありがとうございます(●^o^●)そう言って頂けて光栄です♪
      図書館で、借りたものなのでもう手元にはございませんが、写真はとても印象的でほっ...
      ありがとうございます(●^o^●)そう言って頂けて光栄です♪
      図書館で、借りたものなのでもう手元にはございませんが、写真はとても印象的でほっとします(*^_^*)
      2012/10/22
  • 2004年発表。


    毎日朝4時半に起きて
    1時間ばかり走ってます。

    まだ暗くて人がいない朝は、
    もやっとして
    街もぼんやりと白い。

    風が頬を刺す感じが
    なんとも気持ちいい。


    堤防沿いに咲く花を見ても
    季節はゆっくりと、
    でも確実に
    めぐりいってるんだなって思う。


    朝の公園や堤防沿いには
    いろんな人がいます。


    覚えたてのサックスで
    軽快なジャズを吹いている学生、

    ダイエットのためか
    必死の形相で走る
    コロコロしたおばちゃん、

    初老のタクシー運転手が
    大きな声で
    『私〇〇タクシーの〇〇でございます!』

    何度も何度も一人頭を下げて
    お客さんを
    エスコートする練習をしてたり。

    一人台本らしきものを持って
    一心不乱に役になりきる
    若い女性がいたり。



    そんな光景を見ていると
    なぜだか泣けてきたりして…


    みんなそれぞれ、
    たったひとつの夢を叶えるためや

    ただ新しい1日を生きるために、
    毎日知らないところで
    それぞれに頑張ってんやなぁ〜って
    胸が熱くなります。



    本書は
    そんな「朝」をテーマにした
    写真と言葉の
    コラボレーション・ブックで、

    右から見ると詩集、左から見ると写真集になっています。
    (特に赤毛のアンの舞台であるプリンス・エドワード島の朝の風景写真は息を呑む美しさ!)


    個人的には
    ネスカフェのCMで取り上げられた、

    『カムチャッカの若者が
    きりんの夢を見ているとき
    メキシコの娘は
    朝もやの中でバスを待っている…』

    と続く谷川俊太郎の
    『朝のリレー』という詩が好きです。



    世界中どこにいたって、
    誰の上にも
    朝は必ず訪れる。


    本当はなかなか気づけないことだけど、
    街は生きていて
    朝は毎日違います。


    単調で面白くない毎日に感じても
    街はセットや背景なんかじゃないし、

    今日の太陽と
    明日の太陽は同じじゃない。


    それは自分の心模様や
    心の在り方に密接に関係してくる、

    意識しなきゃ解らないこと…。



    毎日朝が憂鬱だったり、
    昨日失敗した人も、
    今日からはまた
    新しい1日。


    この本を読めば
    少しだけ
    いつもの朝が
    待ち遠しくなると思います。

    • 円軌道の外さん

      torachanさん、
      コメントありがとうございます(^O^)

      いやぁ〜
      行動が早いっスよね〜(笑)

      また読まれたら...

      torachanさん、
      コメントありがとうございます(^O^)

      いやぁ〜
      行動が早いっスよね〜(笑)

      また読まれたら感想書いてくださいね♪

      うちは近くに図書館がないので
      なかなか行く機会がないんスよね〜(泣)(>_<)

      torachanさんは
      近所に大きな図書館があるんですか?


      あっ、詩人なら他に
      長田弘さんや茨木のり子さんや
      草野信子さんの詩集が
      読みやすくて
      心に響いてオススメです。


      2012/06/19
    • maiさん

      私の手元にも届きました。
      ありがとうございました。

      私の手元にも届きました。
      ありがとうございました。
      2012/07/03
    • 円軌道の外さん

      おおーっっ!!
      maiさんも
      見てくれたんですか?(^O^)

      わざわざありがとうございます!


      また感想聞かせてく...

      おおーっっ!!
      maiさんも
      見てくれたんですか?(^O^)

      わざわざありがとうございます!


      また感想聞かせてくださいね♪


      自分も写真撮るん好きやし
      自然が好きなんで
      朝の夙川の写真も
      ちょこちょこ撮ってます。


      2012/07/03
  • 右から開くと、小さな字の谷川俊太郎の詩に吉村氏の写真。
    左から開くと、吉村氏の写真が全面で、谷川氏の「あさ」というひとつの詩が、一行ずつ付く。やはり写真主体の左側からのほうがいい。「おはようきょう」という最後の1行がいい。写真は青空にシーツ。

    吉村和敏 写真

    2004.7.10初版 2004.8.20第5版

  • いつも一緒に居てくれる家族に

    何気なく繰り返している呼吸に

    目が覚めると明けている朝に

    意識の下のそのまた下で

    小さく祈っている自分には

    全く気がつかないから…

    時々写真集を広げたくなる。

    時々詩集を読んでみたくなる。


    大好きな写真家 吉村和敏さんと

    大好きな詩人 谷川俊太郎さんのコラボ写真詩集。

    あまりにも素敵すぎる
    いつもどおりの朝に

    何度も
    何度も
    深呼吸を繰り返してはみたが、
    胸の高鳴りを
    押さえる事は出来なかった。


    まぶしい まぶしい まぶしい

    きょう はじめてのきょう

  • やっぱり私はあさが一番好き。

    あさの魅力ってなんだろうか。
    光が満ちる感じなのか、
    始まって行く自分の気持ちの向き方か、
    植物がいきいきとしだすあの感じなのか、
    あさ独特の匂いなのか。

    この本の中の、
    吉村和敏さんの写真にも、
    そこに付け加えられている谷川俊太郎さんの言葉にも。

    どれも納得した。

    誇らしい気持ち。
    あさを好きで良かった。

    • 円軌道の外さん

      光が満ちる感じや
      朝独特の匂いって
      すっごい分かるなぁ〜(*^o^*)

      知らず知らずに
      力が貰える感じ、
      俺も好きです♪...

      光が満ちる感じや
      朝独特の匂いって
      すっごい分かるなぁ〜(*^o^*)

      知らず知らずに
      力が貰える感じ、
      俺も好きです♪


      特に夜明け間近な朝の風景を
      走りながら見てるので、
      普段見慣れた街が
      知らない街に見えたりして、
      朝早い街は
      どこか神聖な感じがするんですよね(^_^)


      2012/07/03
  • 朝読書時間にテラスで一服しながら眺めたい写真集のような詩集です。
    この本の楽しみ方は2通りあります。
    じつは、左から読むと、写真集。
    右から読むと、詩集として、ふたつの読み方が楽しめるんです。
    ぜひ、その日の気分に合わせて、楽しんでみてください^^

    内容:

    谷川さんが美しい朝焼けや自然の移り変わりを切り取った一枚に合わせて、そっと胸に留めたくなるような詩が添えてあります。

    日の出とともに目覚めて、日が暮れたらキャンドルの明かりで床に入る。

    そんな日常を送る毎日は、忙しい現代では束の間の贅沢なひとときになりつつありますが、
    同じ朝焼けや夕焼けは一度として見ることが出来ません。

    今日、起きたら、スマホの画面から外らして、そっと外の景色に視線を移して、季節の移ろいを味わう。

    そんな毎日は時間と環境によっては難しい時もあります。
    でも、アファメーションとも呼べるだろうか。普段から毎日いい気を取り入れたい!そう願うすべてのひとにいつでも優しい景色と言葉で、浪漫飛行ができる味方としておすすめしたい一冊です。

    感想:

    いい気を取り入れるためには自然の中で五感を研ぎ澄ますこと。

    当たり前のようで、つい忘れちゃう、毎日朝日が昇る奇跡。
    今日も精一杯生きよう。そんな晴れやかな心を映してくれる大好きな詩集です。
    美しいことばを朝に見て、毎日の思考を明るくしていきたいものですね。

    出逢いに感謝

    (書籍情報:https://www.amazon.co.jp/dp/4752002779?th=1&psc=1&linkCode=ll1&tag=honnoakari-22&linkId=a9529f64e6154e1e4c60a08e5cb7c61d&language=ja_JP&ref_=as_li_ss_tl

  • 谷川俊太郎さんの詩と 写真家で長年、北米やヨーロッパ等の美しい風景を撮ってこられた 吉村和敏さんの写真で構成された素敵な一冊です。カナダのプリンスエドワード島に魅せられたという彼の一枚一枚には、それは朝露に濡れた野花とか湖面の水鳥が飛び立つ前の静寂さだとか、大地を森を山を照らす様々な光だとか、なにか神聖なもの、朝の静かな佇まいに潜む、生きるエネルギーみたいなもの、生命の息吹を感じることが出来ます。
    主題は「あさ」谷川さんの有名な「朝のリレー」は某コーヒーメーカーのCMでも朗読されていました。誰にでも この地球上のどんな場所でも かならずそれはやってきます。そして一日たりとて おなじ朝はないわけです。この本を読んで、一層、あさが愛おしくなりました。
    短いけれど、元気が詰まっている一節(これは小さな子どもでも分かるような絵本仕立ての部分)を最後に。

    『おわってしまうものは ひとつもない すべてがはじまりくさのかおり かぜのかおり いのちのかおりおはよううみ  おはようそら   おはようきょう 』

  • 。。。

    繰り返すものはどうしていつまでも
    新しいのだろう
    朝の光もあなたの微笑みも
    今聞こえているヘンデルも・・・
    一度きりのものはあっという間に
    古びてしまうのに
    。。。
    (朝の光より)

    ゆめのくにへ かえっていく
    ゆめのこどもたち

    吉村さんの写真も素敵です

全149件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1931年東京生まれ。詩人。1952年、21歳のときに詩集『二十億光年の孤独』を刊行。以来、子どもの本、作詞、シナリオ、翻訳など幅広く活躍。主な著書に、『谷川俊太郎詩集』『みみをすます』『ことばあそびうた』「あかちゃんから絵本」シリーズ、訳書に『スイミー』等がある。

谷川俊太郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×