里山の一日 秋の日

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著者 : 今森光彦
  • アリス館 (2007年9月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784752003762

里山の一日 秋の日の感想・レビュー・書評

  • もともと文章力のある人が写真家になるのか、それともカメラのレンズを覗いていると、
    被写体に最もふさわしい物語が心の中から湧き出るのか。
    写真家さんには、味わいのある文章を書く人がとても多い。
    今森さんもそのひとりで、写真も素晴らしいが短いテキストが本当に素敵で味わい深い。

    わずかな霜が、紅葉した葉っぱの縁を彩る朝の風景から始まる。
    柿の実が落ちる刈田の上に、日差しが伸びていく。
    陽を浴びるオトコエシとススキの群れ。
    緑の棚田には刈り取った後が見える。
    熟したコバノガマズミと、割れたアケビ。。。。
    たわわに実った柿の木の向こうの鮮やかな夕空。
    そして、日没前の夕日。すみれ色のたおやかな空。
    どれもこれも、珍しい風景ではない。
    どこにでもある日常なのに、こんな眼で見たことがなかったと気づく。
    と言うよりも、私はこれまで何を見てきたんだろう。

    ひとつひとつじいっと見つめていると、どの画像からも物語が紡ぎ出される。
    「里山」は人と自然とがバランスよく共存しないと守れない。
    持ちつ持たれつの関係を、忘れてはいけない。
    今森さんの、そんな言葉がどの一枚からも聞こえそう。
    安らぎとか、癒しなどという言葉ではとてもくくれない。

    ひとり静かに飲みながら、ゆっくりゆっくり味わいたい、そんな一冊。

  • 里山の一日シリーズ『夏の日』が良かったので、春夏秋冬すべて借りようと思っていた
    秋も深まりつつあるので、図書館で借りた

    琵琶湖周辺の里山の秋の写真エッセイ

    カバーの袖の文言は同じで、また新しい景色が観られるんだと静かにわくわくしながらページをめくる
    晩冬には春への準備がはじまるとは思っていたけれど、今森さん曰く、「秋は、終わりではなく、春への準備がはじまる季節」なんだとか
    「刈田」のエッセイが私には新鮮だったので、私も今度から藁の束ね方を観察してみようと思う
    今回の写真もどれもどこかで観たことのある風景で、秋だからか、夏のときよりもいっそう、なんとも言えない、日本人共通(だと思う)の郷愁を感じる
    ほおずきの晩秋のたたずまいを観たのは、この写真集で初めてだった
    なんだか洒落たランプのようでかわいい
    センス・オブ・ワンダー

  • 稲を刈り取った後の田んぼ、落ちた柿、早朝の落ち葉についた霜
    夕日、ススキと茜色の空。。。。。秋のステキが いっぱいつまっていた。

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里山の一日 秋の日はこんな本です

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