かきたいな かきたいな

著者 :
  • アリス館
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本棚登録 : 56
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (34ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784752006664

作品紹介・あらすじ

えんぴつ・けしゴム・ものさし・クレヨン・ふでいれ…みんながいきいき、ぶんぼうぐのくに。

感想・レビュー・書評

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  • ぶんぼうぐのくにのお話。赤色鉛筆のあかいろちゃんは、描くのが大好き。そこらじゅうに描いていく。鉛筆くんのお絵かきに花丸を描いてあげたり、コンパスさんの描いた○に顔を描いてあげたり…。ぶんぼうぐのくにでは、いろんな音がする。シュパシュパシュパッ カタカタ コトコト けしけし ぺらへら ペタペタ…。文房具たちが元気にはたらく音がユーモラスでかわいい。あかいろちゃんは、楽しく描きながら道を行き、あるところにたどり着く。愉快だけど、最後はちょっぴりせつない絵本。子供の頃読んだらお気に入りの1冊になったに違いない。

  •  文房具の国を走る“ふでいれ”から、ニョキっと出てきたのは、子どもたちが大好きな“赤色鉛筆”の“あかいろちゃん”!
     子どもの頃はお絵描きの時に赤色鉛筆、たくさん使い、他の色鉛筆よりもピョコンと短くなりました。小学生の必需品でもありますよね、赤色鉛筆。
     “ぶんぼうぐのくに”は、みんなのしたい事とできる事が完全に一致した、奇跡みたいな国。小さなモノたちがそれぞれに いきいきとしていて、それぞれのしたい事とできる事が完全に一致した世界だなんて…なんて素敵な世界! そんな素敵な世界をいきいき・のびのびと生きるあかいろちゃんや、文房具たちは、みんなとっても幸せそうに描かれています。
     あかいろちゃんの旅のストーリーには直接関わってこないけれど、絵本のページの随所にあらわれる文房具たちは、とっても可愛いです。私は、ひょこひょこ歩き回っているクリップたちや、道にペタペタと可愛い絵柄を貼りまくっているシールがお気に入りです。
    隅々まで絵を眺めて楽しめます。
     ネタバレになってしまうので詳しくは書けませんが
    ラストはキュンっと切ない。だけど、それでも幸せな気持ちがほわ~んと、心にひろがります。

  • 文房具たちのおはなし。
    かきたくてたまらないあかちゃんが次はどんなものをかくのがわくわくします。

  • ここは文房具のくに。
    筆入れの列車から降りたあかいろえんぴつは「かきたいな かきたいな」とどんどん線を描いていく。
    歩いていると、鉛筆がノートに書いたのを消しゴムがいじわるしてすぐに消して、ノートが消されてくすぐったそうに笑っていた。
    鉛筆が間違えたときはいじわるをして消してくれない消しゴム。
    あかいろえんぴつは花丸を描いてあげるのだった。
    途中で計るのが大好きな定規と出会ってあかいろえんぴつを15センチ!と計って去っていく。
    ハサミの鳥やテープとも出会う。
    そすいて、あかいろえんぴつは一面真っ白の画用紙にでる。
    「かきたいな、かきたいな」とうずうずしてどんどん赤い花を描いていく。
    半分くらい埋まったけれど、まだ白い部分は残っている。
    そこへ、また定規がやってきて3センチ!と計って行ってしまう。
    「かきたいな、かきたいな」、あかいろえんぴつは更にどんどん描いて白い画用紙は一面赤い花で覆われるのだった。

    きれいな終わり方だけれど、ちょっと寂しい。
    あかいろえんぴつは消えてなくなってしまったのだろうか。
    文房具にとっての本望だろうけれど寂しさが残る。
    クレヨン王国みたいなところに行ったのかな、と思ってしまう。
    いいファンタジー。

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著者プロフィール

千葉県生まれ。東京都在住。絵本の作品に『わたしドーナツこ』(ひさかたチャイルド)、『やまとうみのゼリー』(小学館)、『ちいさなぬま』(講談社)、挿絵を担当した作品に『タコのターくん うみをでる』(童心社)、『ヘビくんブランコくん』(アリス館)などがある。

「2023年 『ぶるぶる ぞくぞく でも おもしろい! こわ~い昔話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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