- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784752430032
感想・レビュー・書評
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一部に熱狂的なファンをもつ、受験参考書界の名著とも奇書とも呼ばれることのある本です。第2巻以後の続編が刊行されないまま長年が経っていましたが、数年前に完結編となる第3巻が刊行され、賛否両論があったことも記憶に新しいところです。
「日本語のもつ発想形態を英語の持つ構造に普段にぶっつけ、この異質の、ものとものとの衝撃から発生するエネルギーが我々の思考構造の枠をぶち壊し、形態を再検討し、より広い思考の座標次元に飛翔するのを助けて呉れる」といったアクの強い文体と、「こんな、何一つ自分の頭を使って物を考える意欲が全くないように見える何百人もの人達が、一体どういう料簡で大学に進学する気を起したりなぞするのか不思議でならない」といった毒舌でいろどられた解説は、読むひとをえらぶのではないでしょうか。
収録されている英文の難易度については、原仙作の『英文標準問題精講』(旺文社)とほぼおなじレヴェルだと感じました。じっさい、両方に収録されている問題もすくなくありません。たしかに受験英語の参考書のなかではこのあたりが最高水準ということになるのかもしれませんが、けっして比較を絶した難易度というわけではありません。受験参考書の枠を外せば、多田幸蔵や佐々木高政の著作など、本書より難解だと思われる英文解釈の学習書もあるように思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
懐かしくなって思わず買ってしまいました。
これで英語の勉強をしたいと思います。 -
難度が高いのはもちろん、著者のコメントも毒があり読んでいておもしろい。
因数分解型ストラクチュアや紋切り型公式主義による敗北など目次を見るだけでも興味津々♪
受験生にはかなり手強いと思うので、京大などを受験される方以外はやらなくていいのでは?
巻頭の著者の言葉によると、続刊がよていされていたようですが、現在でも2巻までしか出ていないようです。
モームの月と6ペンス、ディケンズのデビットカッパーフィールドなどの文学作品からの出題も多く。読み応えもある。 -
浪人時代非常にお世話になった本。
東大の大問4の英文和訳に非常に合っている。
難易度が高すぎるのが唯一の難点。