精神分析という営み―生きた空間をもとめて

著者 :
  • 岩崎学術出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784753303052

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  • 【目次】

    序文
    序にかえて

    第一章 「私」の危機としての分析的営み
    第二章 こころの空間、治療の空間
    第三章 逆転移に「利用される」こと――自己愛との交わり
    第四章 ものが単なるものでなくなること――わからないこと、生きていること、開かれること
    第五章 ひきこもることとつながること
    第六章 エディプス、プレエディプス、私たちの生きる場所
    第七章 中立性という謎
    第八章 共感という罠――不可能な可能性
    第九章 カウチ、隔たりと生々しさの逆説
    第十章 プライヴェートな営み、生きた空間

    あとがき

  • 精神分析が「営み」であることが実感できる。
    日々の臨床のなかで、もっとしっかりと生々しい感情に向き合っていかないと、と反省。
    生きることに真摯でありたいです。

  • 味わい深い。精神分析というと、どうも理性で細かく人を分析してるようなイメージが伴うが、その内実はまったくの逆で、「感じる」ものであるということを、これでもか、と示してくれる。人と人が接する瞬間という劇場(激情?)をモノクロ写真でパッパッパと見せられているような、ジワジワ胸に来る、かつ趣ある一冊だった。

  • この作者の症例提示の文章はとてもリリカルで心惹かれる。

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著者プロフィール

1953年、福岡県生まれ。山口県で育つ。東京大学医学部卒業。

日本女子大学人間社会学部教授、上智大学総合人間科学部心理学科教授を経て、上智大学名誉教授。個人開業。国際精神分析学会正会員・認定精神分析家、日本精神分析協会正会
員・訓練分析家、日本精神分析協会運営委員、日本精神分析学会運営委員、小寺記念精神分析研究財団理事長。

著書に
『精神分析という営み―生きた空間をもとめて』
『集中講義・精神分析 上/下』
『続・精神分析という営み―本物の時間をもとめて』
『精神分析という語らい』〔以上、岩崎学術出版社〕
『落語の国の精神分析』〔みすず書房〕 などがある。

共著に『転移/逆転移』『共感と解釈』〔人文書院〕
『精神分析の本質と方法』『夢、夢見ること』『愛と死』〔創元社〕 などがある。

訳書に
『こころのマトリックス: 対象関係論との対話』オグデン〔岩崎学術出版社〕などがある。

「2021年 『精神分析の再発見』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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