耳の傾け方―こころの臨床家を目指す人たちへ

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著者 : 松木邦裕
  • 岩崎学術出版社 (2015年6月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784753310913

耳の傾け方―こころの臨床家を目指す人たちへの感想・レビュー・書評

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  • 1月から読んできた本の感想をまとめてアップします

    ある先生が紹介していた本
    気になって読んでみました
    サラッとはなかなか読めない深い本でした

    付箋部分をご紹介します

    ・丹念な学習と訓練(p6)

    ・患者/クライエントに学ぶ(p7)

    ・クライエント/患者の思いを聴くことこそが重要だからです。思いこそが彼/彼女のこころの実体であり
     こころから表出されているものなのです。思いとは、感情・フィーリング、思考、空想が合わさって
     形作られています(p19)

    ・この没入して聴く、あるいはクライエント/患者の思いをそのままに受け止め、そのままついていくという姿勢に
     一旦到達できるか、それをある程度の時間維持できるようになるか(p50)

    ・私たちがクライエント/患者の話に耳を傾けながらも「それは、その人にとっての心的事実である」という視点が
     確保されることです(p53)

    ・ふたつの視座からの双眼鏡(p58)

    ・私たち自身の感情ーとりわけ、苦痛な触れたくないものーに触れていくことが前提として求められるからです(p66)

    ・自らが触れえたこころの深みまでしか、他社のこころは理解できない(p74)

    ・自己分析を日常的に続けていることが、私たちのこころを、他社の思いに開かれたものにしてくれるのです(p77)

    ・クライエント/患者の深い思いを鋭く感知すると同時に、離れて見ることができること、自分のこころの動きを
     意識化できることも、専門職としてのこころの臨床家であるなら当然求められます。
     私たちは、私たちがこころの危うさに近接しているかもしれないことをわかっていなければなりません(p80)

    ・他者に共感し受容するには、他者のこころに真に触れるには、何よりも私たちが私たち自身のこころに
     真に触れていることが必要です。たとえそれが強い痛みを私たちに感じさせるとしても、必要なのです。
     そしてそれは、私たちがこの仕事に就いている限り、続けられていなければなりません(p89)

    ・人と人が出会うことは、それが明らかな形であろうと密やかなものであろうと、両者のこころに刺激を与えます(p107)

    ・心垢、つまりこころの垢のことですが、この心垢をすっかり落としたこころが無心なのです(p109)

    ・私たちは、聴くことの難しさから、目の前のクライエント/患者から、学び続けるしかないのです。
     それしかないのですが、その貴重な機会を私たちは持っています(p111)

    なんだか、ブログアップのために、少し読み返して、気持ちがシャンとしたわ

  • 心を病む患者に対応するこころの臨床家のための聞き方。
    基本となる、共感と受容のための支持的な聞き方の4ステップ。
    ・批判を入れず、ひたすら聴く。他者の靴に足を入れる。
    ・客観的に聴く。~とこの人は思っている。
    ・自分の共通感覚と重ねて味わい理解する。
    ・同じ感覚にあるずれを感じ取る。なぜ、こう考える。なぜこうする。

    心の本質にさらにせまる精神分析的リスニングの3ステップ。
    ・受身的に流し聴く。
    ・平等に万遍なく漂う注意を向けるor向けない聴き方。
    ・五感で転移を感知する。

    単なる理論、方法論にとどまらず、カウンセリングの事例に沿って、どのように受け止めたのかが紹介されている。

    ここまで専門的に聴くテクニックを身に着ける必要性も感じないし、経験とスーパーバイザーが不可欠となれば素人には無理だと思うが、そうした専門的な聞き方の世界に触れることができたのは貴重だった。
    16-37

  • 請求記号: 146.3/Mat
    資料 I D : 50080704
    配架場所: 図書館1階西 学生選書コーナー

  • 2015年 10月新着

  • 基本的な面接技法から、精神分析的な面接技法について初心者にもわかりやすい言葉で説明されている好書。精神分析的リスニングは主に対象関係論的な立場の解説だと思うが、「平等に満遍なく漂う注意を向ける聴き方」と「平等に漂う注意を向けない聴き方」について気持ちを宙に浮かし漂わせながら読んで体感的に理解できた感じ。支持的な聴き方に関しては、治療的な面接の基礎であり、お作法のように繰り返し練習するもので、あらためて基礎の大切さを思い直した。

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耳の傾け方―こころの臨床家を目指す人たちへの作品紹介

本書では、臨床状況や支援場面においてその対象者のこころにかかわるための聴き方、こころを支援する職業での専門的な聴き方を著した。それは同時に基礎技術でもあり、その援助が実効力を持つには、対象者のこころの苦痛・苦悩を適切に聴き取り、それに基づいてより深くより的確に理解することがその前提となる。

耳の傾け方―こころの臨床家を目指す人たちへはこんな本です

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