ひとり税理士のIT仕事術

著者 :
  • 大蔵財務協会
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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784754724481

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  • ITをフル活用して税理士業務の効率化を図り「ひとり税理士」でも豊かな税理士人生を歩めることを実践している井ノ上税理士による仕事術本。人を雇い業務拡大を志向する税理士とは対局に位置するビジネスモデルだが、ワークライフバランスを保ちながら働きたいと思う税理士には共感を持てる部分があると思う。

    顧問契約の流動性、低価格化、ネットによるブラックボックスの崩壊により、顧問料という半永久的な収入も盤石なものとはいえません。
    独立しても拡大路線だと、自由もなく楽しくもない人生が待ち受けている
    のです。
    拡大路線の一方で、ひとり税理士が増えています。
    ひとり税理士は、
    ・人を雇わず、
    ・オフィスもかまえず
    そして、
    ・売上を無理に上げる必要がない
    ものです。
    自由に、かつ個の力を最大限に活かすことができます。
    しかしながら、人を雇わないからこその苦悩も避けられません。
    ひとりでできることには限りがあるからです。
    ・忙しくなる
    ・仕事の価値を上げられなくなる
    ・よい仕事がとれない
    ・仕事量ばかり増え、さらに忙しくなる
    という悪循環に陥ってしまっては、ひとり税理士のよさを発揮できません。
    ひとりだからこそ努力が必要なのです。
    その努力の鍵はIT。
    ITを活用し、味方につければ、ひとり税理士の真価を発案できます。
    ITにより、ひとり税理士の生産性を上げれば税理士業務の価値を上げることができるからです。
    今のままでよい
    何も変えたくない
    忙しくても構わない
    作業に追われる従来型の税理士業をやりたい
    なら、ITは必要ありません。
    もっとお客様の役に立ちたい
    もっと世の中に価値を提供したい
    もっと人生を楽しみたい
    なら、ITが必要です。
    といっても、とびきり優れたITスキルをもった達人になる必要はありません。
    これは、税理士業務の達人になる必要はないのと同じです。

  • 税理士目指してないのに、この本には興味がわいてポチった。

  • 大きなシステムを導入しなくても、小さな税理士事務所の運営を可能にするためにはITの導入は必須ということで、そのためのやりくりの仕方をかなり詳細に語ってくれているので、参考になることは多い。細かいノウハウは筆者のブログでフォローすればいいと思う。

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著者プロフィール

井ノ上 陽一(いのうえ・よういち)
1972年大阪府生まれ。宮崎県育ち。
「経理業務の効率化」「会計とITの融合」を得意とする税理士。大学卒業後、総務省統計局に勤務し、数字の分析手法とITスキルを学ぶ。しかし、「独立して、数字とITで社会貢献したい」という思いから、税理士受験に挑戦。見事合格し、税理士資格を取得。2007年に独立を果たす。
「経理は難しくない! ひとり社長でもできる!」をモットーに、ITを駆使した効率の良い経理を経営者に伝えている。目標は、手書き伝票を使う、手間をかけすぎるといった「経理の古い慣習」を変えること。
業務効率化を得意とし、あるクライアントでは、Excelによる業務管理システムの導入とペーパーレス化の推進により、年間240時間分の業務を削減した。
税理士業務に加えて、セミナー・執筆などを通じて、「数字」「お金」「時間」「IT」に関する悩みを解決し、新しいワークスタイルを提案している。

「2023年 『【インボイス対応版】ひとり社長の経理の基本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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