アート・アクティヴィズム

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著者 : 北原恵
  • インパクト出版会 (1999年3月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784755400858

アート・アクティヴィズムの感想・レビュー・書評

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  • フェミニズム・アート運動ーこのような括りは著者に批判されるかもしれないが、現在の状況に対して批判的なある視点を名付ける事はその状況を変革させるために必要であると必要であると考えるーを中心としてH・W・ジャンソンやE・H・ゴンブリッチ等の従来の美術史・芸術観に対する批判的なアートムーヴメントをアーティストや芸術批評家を通して紹介している。日常的に視覚情報を多量に浴びている現代において、その視覚表象の裏側・底流にあるある世界観を浮き彫りにするこのようなムーヴメントは多くの人に知っていただきたい。このようなアート運動は日本において広く認知されていない事に鑑みて、美的消費者中心主義的美術という狭義の美術ではなく表現・技としてのartという美術観を提示・紹介している点で高く評価出来る。自身の生活の中で無意識の内に構成している「視点」が持つ意味を考察するのに非常にオススメ。
    本書で取り上げられている主なアーティスト
    ゲリラ・ガールズ
    ジェニー・ホルツァー
    劉虹(リュウ・ホン)
    スー・コー
    ヨンスン・ミン
    シュリー・チェン
    ココ・フスコ
    ツェン・クォンチ
    ダナ・フェラート
    WAC
    シンディ・シャーマン

  • アクティヴィズム、とりわけ、芸術の歴史の中で、いかに女性が排除されてきたかを暴いてくれる。

  • 芸術の中の女性。女性問題を取り上げた本。ゲリラガールズについて、どのように女性が芸術から排除されてきたか、そしてどのようにそれを暴露して、変えていこうとしているのか。勉強になります。<Br>
     装丁も良い

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北原恵の作品

アート・アクティヴィズムの作品紹介

本書のなかで著者は北米を中心に活動する様々なアーティストを取り上げたが、それらの作品に共通するのは、抵抗/転覆/浮浪の表現だと言えるだろう。たとえば、強姦神話やドメスティック・バイオレンスへの抵抗。ゲリラ・ガールズやバーバラ・クルーガーの作品に見られるような、ファロクラシーと家父長制の転覆の企図。あるいは、自称「デジタル版浮浪労働者」のシューリー・チェンや、劉虹、ヨンスン・ミンなどの在米アジア系アーティストによるオリエンタリズムへの批判と転覆の視線。彼女たちのアートは、「想像力のかけらのはいった万華鏡」のごとく思いがけないヴィジョンを見せてくれる。

アート・アクティヴィズムはこんな本です

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