死体の嘘―世田谷一家惨殺事件から『あしたのジョー』まで

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著者 : 上野正彦
  • アスキー (2001年10月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784756139320

死体の嘘―世田谷一家惨殺事件から『あしたのジョー』までの感想・レビュー・書評

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  • 勉強になった。
    バラバラ死体の鋸を使うのは素人とか、確かに言われてみればその通りなのに
    目から鱗だった。
    あと、青鬼、赤鬼、などという件(死体の腐乱状況が進み色が変わるのを
    それぞれに合わせてこう呼ぶのだそうです)で、
    ふと思い出したのが碧血脾。
    こんな科学的な知識が無かった時代、死体が青くなるのを見て
    この人は義士だから、赤い血が青く変わったという奇跡が起きたんだという逸話になったとしても不思議は無い。

    第二部の映画や漫画へのつっこみも、なかなか面白かった。
    こういうのは腐るほどあるだろうからな。
    タイタニックでローズが乗ってたのは扉じゃなかったっけ。
    とか色々つっこみどころはあったけども。
    日本刀で首が切れないという話だけど、歴史モノの小説や資料なんかによれば、
    確かに切り辛いものだったし、下手な人なら介錯なのに何度も切りつけて
    余計しんどい目に合わせてしまったって話も聞く。
    でも、上手い人は一刀両断、しかも首が転げ落ちないよう皮一枚残したっていうし
    腕があればある程度できたんじゃないのかなぁと思うのですが…。
    石を両断してしまった豪腕剣士の逸話とかもあるしね。真偽はさておき。

    心臓の鼓動に合わせずぷしゃーって血が噴出すとか、ありえないけど
    セブンみたいにわかってるけどここはさ、っていうフィクションならまあいいと思います。
    見る側がそこを分かった上で見てあげるのが良いと思う。
    にしてもセブンのあの死体って、本物使ってるんじゃ?ってくらいだったとは。
    一番個人的にショッキングだった怠惰の人が、
    ありえないと知ってちょっとほっとしました。(笑)

  • 『ずっと死体と生きてきた。』の著者であり監察医である上野さんと、あるフリーライターとの共著。前半部は実際にあった事件の死体について書かれてあるので、『ずっと死体と生きてきた。』とほぼ同じ内容である。後半は、漫画や映画に出てくる“死ぬ”シーンがはたして医学的に正しいか検証する。『あしたのジョー』のジョーはラストで本当に死んだのか?や、時代劇での斬りあいの際、首を切り落とすことはできるのか?といった質問に回答していくのだが、なぜかこの部分は上野さんが書かずにフリ−ライターが書いている。よほど忙しかったのだろうか。専門家が書いていないため、後々で上野さんと意見が食い違っていることもある。ここは時間がかかっても上野さん本人が最後まで書くべきではなかったのだろうか。

  • ジョーは椅子の上に座って、にやっと笑っていられるんだから、
    たしかに筋肉も神経も弛緩してない。
    生きていた。

    タイタニックのジャックも沈んだとき口から泡が出てないから、
    浮かんでいたときの肺の中の空気が出てない。
    単に息を止めてもぐってただけだった。

    ・・・・・・すごく面白かったです。

  • 2001.10.30 1版1刷 1,300
    私はつね日ごろから「死体」をテーマに、本や講演を通して「命の尊さ」を訴えてきた。今回は、若い人たちにも手にとってもらいやすいように、意外と思われるかもしれないが、映画やマンガの死体にも言及してみた。本書を読んでいただいて、少しでも「命の尊さ」を感じていただけたら幸いである。[上野正彦]

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