過剰と破壊の経済学 「ムーアの法則」で何が変わるのか? (アスキー新書 042)
- アスキー (2007年12月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784756150776
感想・レビュー・書評
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色々な事物に「貼る」必要性、行政と業界の調整が「スピードダウン」につながる様子がよくわかった。
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結論を言えば、次の通り。半導体の価格が、
億単位で下がり、組織において「兵士」の役割を
人間にさせる必要が、なくなってきています。
"既存の権威や肩書きが意味を失ってすべての個人が対等に競争し、
情報処理能力による所得格差が拡大する孤独な世界である"
(「終章 孤独な世界の中で」P204)
すると情報処理の方向性が、「逆流」するわけですな。
・士官 ←←← 兵士(軍隊)
・先生 ←←← 生徒(学校)
・YouTube ←←← 一般市民(メディア)
詳しくはブログまでどうぞ!
http://a-e-dkmemo.blogspot.com/2013/02/blog-post_24.html -
ムーアの法則によりハードウェアそのものの価値は破壊され、情報取得コストの著しい低下をもたらした。結果、情報の氾濫を引き起こし21世紀型の国境を無意味にする新世界が創設された。さらにそれはネットを統制しようとする国家との間で戦争までも引き起こしている。この先どうなるかは未知数であるが、変化の胎動を感じさせる。。。
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「半導体の集積度は18ヶ月で2倍になる」インテルの創業者ゴードン・ムーアが1965年に提唱したこの法則は、急速な変化を続けるコンピュータの世界にあっていまだ生き続けている。そして大量に普及したコンピュータが、世界中のすべての人をネットワークにつなげようとしている。ITの爆発的なイノベーションは、既存の産業構造や経済システムそのものを破壊し、全く新しい世界を創造するほどの威力を持っているのだ。コーエンの『大停滞』とは、全く違うイノベーションの見方。
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NTTは銅線は公社時代に国民負担で建設したものだが、光ファイバーは民間企業として敷設しているので、規制対象からはずしてほしいと総務省に要求しているが実現していない。NGNがまたNTTの独占に戻ってしまう可能性があるが、結構なことだと思う。
ブログもサイトもどれだけ多くのサイトからリンクを張られているかが大切。ということは被引用論文と同じということか・?
携帯電話メーカーは中国市場には食い込めずに最後まで残っていたNECも撤退した。シャープは健闘しているね。
1998年にはゼロだった中国メーカーも2003年には55%までになった。
IT業界のマーフィーの法則
1.最先端の技術をい使い、これまで不可能だった新しい機能を実現する。
2.数百の企業が参加するコンソーシアムによって標準化が進められる。
3.政府が「研究会」や「推進協議会」をつくり、補助金を出す
4.メディアが派手に取り上げ、「2010年には市場がXX兆円になる」などと予測する -
初めて池田氏の本を読んだが、この人すごい。わかりやすい。
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[ 内容 ]
ここ半世紀に起こったイノベーションの数々。
それらはすべて「半導体の集積度は18カ月で2倍になる」という「ムーアの法則」に支配されたものだった。
多くの企業がこれを利用して急成長し、あるいはこの威力を見誤って消えていった。
史上もっとも“破壊的”な経済法則を手がかりに、コンピュータと情報技術の世界の未来を展望する。
[ 目次 ]
序章 ビッグ・ブラザーの死(オーウェルの予言 1984年のコマーシャル 中央集権システムの終焉)
第1章 ムーアの法則とは何か(トランジスタからICへ ゴードン・ムーアの予言 コンピュータという万能機械)
第2章 ムーアの法則で何が変わるか(情報インフラはコモディティ化する 問題はボトルネックだ 人間がボトルネックになる 情報は個人化する 垂直統合から水平分業へ 業界の境界はなくなる 中央集権かた自律分散へ 系列関係から資本の論理へ 国際化からグローバル化へ)
第3章 ムーアの法則にどう対応すべきか(情報コスト1/100の世界を想定する 水平分業で生き残るには ものづくりからサービスへ 産業政策から資本市場へ)
終章 孤独な世界の中で(ITは格差を拡大する 放たれた魔物)
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
池田先生様のご本。
blogでは時としてハチャメチャだけど、この本はちゃんとしてる。
特にムーアの法則を経済の観点で説明しきってるところが面白い。
しかし、その法則をデジカメのセンサーに当てはめてみても将来が見えないのが痛い。フォーサーズは売れるの?フルサイズは売れるの?