魅きよせるブランドをつくる7つの条件 -一瞬で魅了する方法-

  • パイインターナショナル
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784756241641

作品紹介・あらすじ

「魅力」のメカニズムをマーケティングの視点で解明し、導きだされた7つの誘因(欲望・神秘性・警告・威信・支配力・不道徳・信頼)を使って魅力的なブランドへと、企業、商品、あなた自身を変える方法。

感想・レビュー・書評

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  • この本では魅了することが戦略で重要なことであると位置づけ、まず魅了とはどういうものであるかということを定義していきます。
    魅力的なメッセージの特徴を「魅力の品質保証6つの基準」と位置づけつぎのようなものを上げています。
    1.強烈な情緒的反応を明確に引き起こす
    2.賛同者をふやす
    3.特定の活動や価値を象徴する「文化的シンボル」になる
    4.話題にのぼる
    5.業界の新たな基準をつくる
    6.慣習を打ち破る
    また、魅力についてこうも記述しています。
    魅力というものが、「あなた自身が何を語るか」にはほとんど関係がなく、「あなたのメッセージについて人々に何を語ってもらうか」が重要と述べています。
    さてさて、その魅了される(あるいは魅了する)ために必要なものを7つのトリガーとして説明しています。
    そのトリガーと内容また、それを強化するものは次のようなものです

    1.欲望 快楽への期待 
    欲望のトリガーを作用させるには
    ・考えるのをやめさせ、感じさせる
    ・ごく平凡なものを情緒的にする
    ・五感を刺激する
    ・じらして誘惑する

    2.神秘性 まだ答えの見つかっていない疑問
    神秘性のトリガーを作用させるには
    ・好奇心を刺激する
    ・情報を控える
    ・神話を築く
    ・アクセスを制限する

    3.警告 「すぐこうしないと、こういう結果になる」という脅し
    警告のトリガーを作用させるには
    ・結果を明示する
    ・期限を設定する
    ・危険性をさらに強く認識させる
    ・起きる確率が高い危険ではなく、最も恐れられている危険に焦点を当てる
    ・災難をりようして前向きな行動に導く

    4.権力 他社への命令
    権力のトリガーを作用させるには
    ・優位に立つ
    ・場を支配する
    ・アメとムチを与える

    5.悪徳 規範への犯行
    悪徳のトリガーを作用させるには
    ・タブーをつくる
    ・人を惑わせて誘い込む
    ・頭ごなしに決めつける(それによって好奇心をかきたてる)
    ・少しだけ盛り込む

    6.信頼 確実性と信頼性
    信頼のトリガーを作用させるには
    ・なじみの深い存在になる
    ・繰り返し伝える
    ・真実・本物を提供する
    ・短時間で信頼を高める

    これらを状況によって組みあせたり強調することによって魅力を高めるとあります。
    しかし、これらの羅列では(あたり前、知っていることばかり)と思われるかたもいらっしゃるかもしれません。
    でも裏を返せば、あたり前であるからこそ、信ぴょう性もあり、実効性もあるのかなともとれます。
    さて、本著では(それらの7つのトリガーを利用しなさい)で終わらないとこが見所だとおもいます。
    7つのトリガーの利用方法として、自分(自社・自社商品)が利用する第一トリガーの選定を勧めています。
    その際に7つのトリガーをビーカーにみたてて、どれがどれだけはいってるか図表化することを勧めています。それでどのトリガーを変化させるといいかとのステップにすすみます。
    トリガーそのものの利用の他に魅力のバッジを選定し、それをトリガーを使って魅力の構築をする方法も提示しています。
    つまり、トリガーはあくまでも利用するものであり、魅力の構築が本著の目的とするところととりました。

    さて魅力のバッジと著者がよぶ魅力の素は次の7つの分野で測れるといいます
    目的:ブランドとしての存在理由や役割
    核となる信念:拠り所となる価値基準や原則、あなたたちが支持している考え
    遺産:ブランドの評判や歴史。現在にいたるまでの経緯
    製品:ブランドがうみだしている商品、サービス、情報
    メリット:商品を購入することで消費者が手にすることのできる、有形無形の顕在的/潜在的なメリット
    行動:ブランドのあり方、姿勢、態度
    文化:個性やスタイル、考え方などを含めた、企業アイデンティティを形成するあらゆる特徴
    これらで測定し、プロットしたバッチを今度は魅力敵なブランドの品質基準に照らし評価し、標準的なものを第一トリガーや他のものを使用しエッジを立たす(魅力的にしていく)方法を解いています。

    全体的な感想として、ブランドや魅力ということについて考えるときに参考にしていきたい図書です。

  • Library
    Reserved
    B.B.M.

  • レビューはブログにて
    http://ameblo.jp/w92-3/entry-12067465084.html

  • 「魅力」について、こんなに考えたことはない。勉強になった。

  • 人を魅きつける要素として、7つのトリガーを紹介している。そして、読者が魅きつける人になるように、最終章ではいくつかのワークが載せてある。

  • 斬新な表紙の本が〜!
    と思って出版社を見てみれば
    「PIEインターナショナル」

    PIEからビジネス書??

    という新鮮な驚きがありつつ、
    丁度今ベンキョー中の
    分野だったのでとりあえず購入。

    ブランディングの本場
    アメリカならでは一冊でした。

    なかなか読み応えもあって
    うなずきつつ、
    ちょっとこれは違うかな、
    と思いつつ。

    良い部分だけギュッと吸収して
    仕事に活かしたいと思いました。

    ただ思ったより内容が薄い感じは
    否めないですね。これは。


    読むのにかかった時間:3時間

    こんな方にオススメ:ブランディングについて学びたい方は是非

  • 想像していたブランド論とはちょっと違っていた感が。
    魅力的で愛されるブランドは、ブランドと人をつなぐのではなく、ブランドによって人と人、消費者同士がつながるものだ、という一文に、なるほどなー、と思った。
    しかし、和訳本ってなんか苦手意識があるな。。。

  • 「パート2 魅きよせるための7つのトリガー」が、役に立った。

  • 商品を販売するには顧客の感情にアプローチをしなければならない。

    ビジネスの鉄則だと思います。

    この本では感情の種類やアプローチ手段が書かれ、それを用いてどの様にブランド構築をしていくのか?がわかりやすく書かれていました。

    ブランディングは指針や方向性を決める為に重要な役割なので、すごく参考にさせていただきました。

    良書!

  • 人が求める3つの主な要素は、人間関係、信頼、魅力。
    7つのトリガー
    ・欲望・神秘性・警告・威信・権力・悪徳・信頼

    この本は「魅力」というアバウトな感覚を心理学、進化生物学、神経学といった学術的な側面から真剣に「魅力学」について取り組んだ珍しい専門書です。

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