ヨーロッパの装飾と文様

著者 :
  • パイインターナショナル
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本棚登録 : 514
感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784756244284

作品紹介・あらすじ

豊かな「形」が織りなす、装飾の花園へ。古代文明からゴシック、ロココ、アール・ヌーヴォー、アール・デコなど、18の様式における装飾・文様の歴史と構造、74のモチーフを詳しく解説。

感想・レビュー・書評

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  • モノの外面を飾る装飾。
    その歴史と様式、ヨーロッパの文様の種類を解説する入門書。
    第1章 装飾文様の歴史 様式の構造と伝播
                     ・・・エジプト~アール・デコ。
    第2章 装飾文様の形・・・幾何学文様、植物文様、動物文様、
              昆虫文様、ファンタジー文様。モチーフ74種。
    第3章 装飾文様の展開・・・迷路文、紋章学、本、絨毯、宝石等。
    索引、作品クレジット、参考文献有り。画像はオールカラー。
    最近の海野氏の本は装丁が素晴らしく、凝っています。
    この本も表紙全体が装飾で余すところなく覆いつくされています。
    簡潔な文章で歴史や様式の基本が綴られ、地域や文化の繋がりも
    わかります。装飾文様の種類も同様で、豊富です。
    何といっても画像の量!
    建物の内外、タペストリーから絨毯、壁紙、絵画、彫刻、書物、
    服飾、書物等、幅広く紹介され、一目でわかるものを選択。
    その鮮やかさに目が奪われ、思わず堪能(^^♪
    装飾の基礎知識であり、目でも楽しませてくれる本です。

  • 表紙と中身の美しさに惹かれて購入しました。
    めくるたびに、まるで美術館にいるかのような気分で読み進められます。

    前半は少し説明が長いかなと感じましたが、気になれば飛ばし読みするなり、気になっているページを見るなりと自分なりの読み方ができます。

    文章はさておき、買ったその日のうちに全ページの挿絵を舐め回すように見ました。
    この本はまた開くと思うので、詳しい情報が気になったときに読むのも楽しみです。

  • 表紙に繊細な箔押しが施されていて手にした時の満足感がすごい。ヨーロッパの装飾やモチーフの紹介が豊富で、写真も充実している。創作イラストとか描く人は流し読みするだけでも楽しいと思う。

  • 素晴らしい!!
    模様・様式の歴史がぎゅっとまとめられ、一冊で大枠を知ることができる。
    前々からヨーロッパのスタイルが好きだったけど、ずっと理由は曖昧で、ぼんやりとしたままだった。
    でも、これを読んだことで、私はどの時代の、どんな様式の、どんな起源のあるものが好きなのか、なぜ、私はそれを好きだと感じるのか、この本を通してはっきりと知ることができた。
    大収穫。

    メモ、
    やっぱり私は19世紀末。アール・ヌーヴォーがたまらなく好きだ。好きな理由も見えた。
    ジャポニズムの影響を受けた、扇などのモチーフ。
    生きていて成長していく、つる草のような曲線。

    17世紀のフランスバロック、19世紀のヴィクトリアンが、思いのほかすごく好きだった。

    私は、植物(風景)にまつわる模様や曲線が強い好きだ。
    =写実的模様(具象)リアリズム

    男性的な模様(フランスバロック)やモチーフ(ユニコーン)に惹かれる。

    本は小さな建築、という言葉。

  • とりあえず表紙が可愛すぎる

  • タイトルの通り、ヨーロッパの古代から近現代までの装飾と文様を、実例の写真を豊富に使用しながら紹介した一冊だ。
    ゴシック、ルネッサンス、アールデコ、といったそれぞれの時代ごとの切り口のほか、アカンサス、薔薇、といったよく扱われるモチーフごとの切り口でも紹介されていて、興味深い。

    装飾を四象限に分類する考え方もわかりやすく、アカンサス文様は、もともと実在にあったアカンサスをモチーフに生み出されたのではなく、それよりも前に生まれていた文様にアカンサスが当てはめられたのだ、という話も興味深い。

    浅く広く西洋の文様について知りたい人にはうってつけ。

  • 最初のほうは装飾のモチーフ(題材)についてだけど、後のほうは個別の画家たちの説明になっていく。

    それはともかく、読み物としては簡潔にまとめられていて面白い。

  •  

  • 装飾の歴史と文様について概観できる良書。丹念に装飾を眺めていると、その装飾を生み出した人のリアルな姿を感じることができるように思う。細かく書き込まれた装飾にアーティストとその時代の諸々が詰まっている。
    文様にしても、様式にしても、一つ一つに込められたものが大きいので、詳しく知りたくなる。

  • ヨーロッパの装飾と文様が、歴史の流れ、模様の種類ごとに解説されていて、全体を俯瞰して理解するのに優れた本。

    また、まとめられている写真も非常にきれいで見ていて飽きない。

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著者プロフィール

美術評論家。1976年から平凡社『太陽』の編集長を務めた後、独立。幅広い分野で執筆を行う。

「2023年 『アジア・中東の装飾と文様』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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