- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784756245472
作品紹介・あらすじ
中世の縞や紋章、アントワネットに愛されたロココの花模様、アール・デコのモダンなモードデサインから民芸の世界まで、華麗なフランス装飾史を詳しく解説。
感想・レビュー・書評
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たまたま近くの美術館で「ミュシャ展」が開催されており、それに伴ってフランス文化を紹介する書籍が揃えられていた。
残念ながらミュシャ展は見れなかったが、すてきな書籍を購入できてとても満足している。
ベルばらの世界だ。
美しい表紙。そして丁寧な解説と、ページの長辺の端にはモダンな柄がリボンのように印刷されている。
目に美しく、内容も楽しい。
フランスの良く分からない流行も面白く、レースに財産を投じる貴族の悲哀も興味深い。
フランスの文化は、その時代時代の流行を地層のように積み重ねて現代につながって行くのだなあ。
この賑々しいフランスの文化で、日本風「ジャポニズム」が流行したというのも面白いですね!日本の浮世絵などは決してキラキラしたものではないのに。日本の道具や小物などを生活に取り入れるタイプのジャポニズムと、芸術の精神的な部分での影響を受けたジャポニズムがあるそうです。例えば牡丹や菊、もののあわれを表現したとか。なるほど。
生活の役に立つわけではないけど、なんだか心が豊かになる読書です。
というかそういう読書が好きです。
見ても読んでも楽しい。
装丁が凝っているのでお値段は相応にありますが、まったく惜しくない。
部屋に置いているだけで華やかな気持ちになれてうれしい本でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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バロックやロココ、新古典様式、アール・ヌーヴォー、アール・デコなどを模様から見られるところが、違う視点で絵画を見るきっかけになるかと思います。
細かい仕事に感動します。