KOMA―魂睡

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制作 : フレデリック・ペータース  鈴木賢三 
  • パイインターナショナル (2014年10月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784756245533

KOMA―魂睡の感想・レビュー・書評

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  • 渋谷の漫画サロントリガーにての読了。面白い!!まさかこの物語がこんなに壮大なストーリーになるとは思いませんでした。僕達が生きているこの世界はアディダスが新たに作り出した世界なのだな...と思いました。この解釈であってるよな?難しく1回読んだだけでは全てを理解することは出来ませんでしたが、これぞバンドデシネだ!!と感じることの出来る漫画でした。

  • 美しい色彩、可愛らしい画風。暗く不可思議な世界観、難解でメタな設定と、とても自分好みなBDだった。しかし最後まで読んでも明らかにされない謎が多くてモヤモヤする。ヒントはちりばめられてるようだけど…。
    気になるのは魂睡に陥るのが、皆、エムの姓を持つ者だということ。アディダス・エム、ロジータ・エム、シェル・エム、ウィンストン・エム。彼らの年齢はちょうど子、親、祖父母、曾祖父母にあたる。しかし「彼らは同じ一族ではない。姓が同じなのは偶然だ」と魂睡の症状について調査した医師は語る。また、ジュリアスによればエムという姓は"カラクリの証書には登録されてなくて…それで役所が勝手に"名付けたものらしい。一方で役所は魂睡について何の理解も得ておらず、魂睡とエムの姓の関係性に驚きの色を示してる。終盤、創造主らしき者の口から、アディダスがプログラムを乱すウイルスのようなものだと明かされるが、彼女らは20〜30年の周期で偶然に発生する不確定要素ということだろうか。アディダスの母もまた魂睡に陥る体質だったのは偶然の偶然?しかし魂睡の起こらないアディダスの父と彼の親もエムの姓を持つのだからややこしい。「カラクリ」という、世界を裏で支配する機構に関して一部官僚を除いて誰も知らない状況で、ジュリアスの口から"カラクリの証書"という言葉が出るのも謎だ。
    ジュリアスといえば、序盤からそれとなく仄めかされるが、アディダスとジュリアスは実の父子ではないっぽい。アディダスが10歳程度と思われるのに対し、ジュリアスはじいさん呼ばわりされるほど老けてる。カラクリの怪物もアディダスとジュリアスは「似てない」と言う(それに肘の稼働域がどうとか言ってアディダスは答える)。カミングアウトなどはないので断定することはできないが、十分に考え得るとは言える。一方でロジータとの夫婦関係は事実であるようだ。ただこれも確定的に言えることではない。ロジータは煙突の中で亡くなったとジュリアスやマクマランは考えてるが、正しくは煙突の底からアディダス同様カラクリや怪物と出会い、その事実を役人に語った後に殺害されたらしい。
    わからないことを挙げればきりがなく、答えは出そうにないのでやめよう。ともかくこの作品がユニークなのは全世界を巻き込むほどのスケールの大きさと創造主との対峙といった一幕がありながら、一方で主人公の抱える病からこれらの展開全てが彼女が内面に抱える空想ではないかと思える点にある。外なる宇宙と内なる宇宙、果たしてどちらが本当なのだろうという問いはまるで哲学。いろんな部分に答えが出ないのも納得である(強引)。

  • 前々から気になっていた本。スイスの作家さんだがこれもバンド・デシネらしい。
    物理的にも内容的にもみっちりズッシリで読むのに1時間くらいかかった。
    途中まで読んでまた後日にしようと思ったのだが面白すぎて途中でやめられなかった。
    オモシロイ。面白いのだが、理解が追いつかない。
    わからなすぎる。
    あの街の人間はなんなのか?怪物たちはなんなのか?ミミズにされたあいつはなんなのか?
    わからない。
    そして今のこの世界はアディダスが作った世界なのか?
    今後何回も読むと思う。
    あと新しい図鑑みたいなインクの匂いが好き。

  • 煙突掃除人にロマンを感じる(現実を知らないと笑われても平気だもん)!!!

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    http://pie.co.jp/search/detail.php?ID=4553

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KOMA―魂睡の作品紹介

父親を手伝い、煙突掃除をする少女アディダス。母親は他界し、父と2人、慎ましくも、楽しい日々を過ごしていた。彼女の悩みは突然理由もわからず気絶してしまうこと。その回数は次第に増え、気絶している時間も徐々に長くなってきている。ある日、煙突の奥深くへと迷い込んだアディダスは、人間よりも一回りも二回りも大きい怪物に出くわす。彼らは地中深くで、人間の能力や体調、感情するも制御する機械の管理をして暮らしているのだ。アディダスの謎の発作もこの機械の不調が原因だった。やがて、機械の存在を嗅ぎつけ、それを我が物としようとする輩が現れる…。ある少女の冒険を通じて、夢と世界の謎に迫る寓話的ファンタジー。

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