シュタイナー先生、こどもに語る

  • イザラ書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784756500694

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  • シュタイナーがヴァルドルフ学校で校長先生みたいな立場で始業式などの式典で生徒、先生、父兄に語ったもの。晩年の活動のひとつなのだけれど、シュタイナーが語りかけることを通して、伝えたいものがよく見えてくる。こんな校長先生がいたら幸せだと思う。この言葉を、ナチスが台頭してきているドイツでやっていたというのは凄いことだと思う。先生と生徒ってなんだろうっていうときに、今、見えにくくなっている正しい姿。本来の有り様が見えるような気がする。教育とは何なのか、先生とはなんなのか。先生が、生徒がどうあるべきなのか。実際のヴァルドルフ学校を知らないし、その成果もよくわからない。しかし、ここに描かれているようなことを前提とするなら本来、学校はもっといい場所になるんじゃないかと思う。シュタイナーが自分の行いや思想といったものをとても客観的に、又、冷静に、考えているのが伝わってくる。多くの人のことを考えた人なんだなと改めて思った。

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著者プロフィール

ルドルフ・シュタイナー(1861-1925)
哲学博士。オーストリア生まれ。ウイーン工科大学で、自然科学・数学・哲学を学ぶ。ゲーテ研究家・著述家・文芸雑誌編集者として世紀末のウィーン・ワイマール・ベルリンで活躍。帝政ロシア生まれのエレナ・ペトロヴナ・ブラヴァツキー創唱になる神智学協会のドイツ支部事務総長就任後、袂を分かち、人智学=アントロポゾフィーを樹立。スイス・バーゼル近郊ドルナッハに自身設計した劇場と大学を含む「ゲーテアヌム」を建設し、普遍アントロポゾフィー協会(一般人智学協会)本部とした。

「2023年 『人間発達論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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