農業講座―農業を豊かにするための精神科学的な基礎

  • イザラ書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784756500878

作品紹介・あらすじ

エコロジカルで宇宙的なバイオダイナミック農法の基本文献が丁寧な訳と編集でついに現代に甦りました。
ヨーロッパ・アメリカその他の地域で広く知られ、高い実績をあげているバイオダイナミック農法を、 はじめて提案したシュタイナーの講義録です。
哲学者シュタイナーが未来を見通して生態系にまで配慮した、これ程まで具体的な農業上の示唆を与えていたことに驚かされる一冊です。

感想・レビュー・書評

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  • シュタイナーは建築や育児に環境、食事や農業など様々な分野に関わっています。著書も150冊以上。幼稚選びからシュタイナーを調べ始め読み始めましたが、全部読破したく思っています!
    最近は福島の原発事故で食べ物の汚染が心配されますし、東北で農業が難しいのなら、日本の狭い土地で他の地域で作物を作らねばなりません…またタネの問題や、休耕田にソーラーパネルを設置するなど、日本の農業が加速して危うくなっています…
    前から農業本は好きでよく読むのですが、シュタイナーにも農業あったな…と思い、人智学・育児書から外れて農業本に手を出しました。
    数冊読んでいるので、シュタイナーの難しい感覚に少し触れていたワタシは、農業本に関してはすんなり消化することができました。あ、だから農業始められるとかそう言うレベルじゃあないですけど…
    シュタイナーは農業するにあたり、重要なことを農民を集めあるお城で数日間に渡り講義をしました。
    近代農業が盛んに行われ始めた頃で、シュタイナーは世間で勧められる農業では収穫は年々少なくなって行くだろうと言います。
    それは他の農業についての本を読むと、近代農業では土作りに悪戦苦闘するとのこと。シュタイナーの予言は当たっていたと言うことでしょうね!
    そして昔から行われていたらしい手法で、またシュタイナー理論を加え、プレパラートという肥料を農民に伝授します。それは雌牛の角に糞を入れ土中に埋めて時期がくるまで放置。肥料を施す時期に掘り出して、それを水の中に入れて1時間手で撹拌!機械を使って撹拌しても良いですか?との問いに、手で回すことで得る利益は多いというような答えを出しました。撹拌する時間は楽しいとも、その仕事を手伝いの人にさせたらどうってことないとかね。なんとか手で撹拌するように勧めてますね!
    あとは元素の性質や、それによって植物がどう育つのか、いろいろ詳しく述べられていました。
    元素やプレパラート、虫や植物、動物について、性質を述べるシュタイナーの表現が、まるで人間の行動のように振る舞う様が面白いですね。生きてる酸素を人間が吸うと気絶するので、空気中の酸素は死んでて、体内に入ると生き返るとかね。
    人に理解され易いように物語のように話す農業本は、是非、農業に携わる方や、肥料、タネを作ってる方、または普通の人が読んでもためになるかな〜他のは難しいのであまりお勧めできませんが…農業本は読み手のハードル低くていいです!

  • 今から149年前の1861年2月27日に、昔のオーストリア帝国こと今のクロアチア生まれの

  • ★のランク付けができません;

  • 分類=農業・シュタイナー。00年5月。

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著者プロフィール

ルドルフ・シュタイナー(1861-1925)
哲学博士。オーストリア生まれ。ウイーン工科大学で、自然科学・数学・哲学を学ぶ。ゲーテ研究家・著述家・文芸雑誌編集者として世紀末のウィーン・ワイマール・ベルリンで活躍。帝政ロシア生まれのエレナ・ペトロヴナ・ブラヴァツキー創唱になる神智学協会のドイツ支部事務総長就任後、袂を分かち、人智学=アントロポゾフィーを樹立。スイス・バーゼル近郊ドルナッハに自身設計した劇場と大学を含む「ゲーテアヌム」を建設し、普遍アントロポゾフィー協会(一般人智学協会)本部とした。

「2023年 『人間発達論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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