- Amazon.co.jp ・本 (173ページ)
- / ISBN・EAN: 9784756907165
感想・レビュー・書評
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どこぞに良い本と紹介されていたのを見て読んだものです。
話がまとまるというよりも、この本の帯にあるように「戦略的に物事を成し遂げるための実践ガイド」という方がこの本の性質をよくあらわしていると思います。
この本で、筆者が最も主張したいとしていることは、
《緊張構造》
実現したいビジョンや目標と、それに対応する現実との間に生じる構造的な関係のこと。ビジョンと現実を結びつけ、そこに生じる緊張構造を保ったときにダイナミックで創造的なエネルギーが生じる。
ということです。そして、「問題を解決するのではなく、目的に近づくのだ」と言います。つまり、目先の「問題」を意識するのではなく「目的地」を意識することが戦略的に物事を成し遂げる上で大切ということのようです。
そうすると、"That's good."、それはちょうどいい、それはよかったという境地に立って、柔軟にリフレーミングすることができるようになります。つまり、
まとめようとしていた商談が決裂した。ああそれはちょうどいい、時間ができた、やろうと思っていた研究・開発の時間ができた。それはちょうどいい、商談Aは駄目になったが、以前から懸案の別の選択肢、商談Bの話をしよう。
ここまでいくと、話がまとまらないということは、永遠に訪れないことでしょう。
予算確保に「政治的スキル」を身につけたいという人がいますが、“政治的スキル”じゃなくて、この本で言えば必要なのは“緊張構造を作り出すスキル”なのだと思います。そして、緊張構造を作り出すためには、最先端を勉強することと、自分達の現状を分析するスキルが必要なのでしょう。
“緊張構造”さえ作り出せれば、あとは、キング牧師のように"I have a dream."で始めればいいんです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
これを読めば直ぐにでも話をまとめられる人になる訳ではなくて、そのきっかけとか方向性を指し示すもので、じゃあ実際に有効な物なのかは読後直ぐにはわかりません。
そういう本です。 -
ハウツーよりホワイツー、ノウハウよりノウホワイ、マネジメント以上にリーダーシップのスキルである
ディベートの勝利とは聞き手の審査員があなたの意志決定に合理的に賛同したということであり、敗北は審査員が敵方の意志決定に合理的に賛同したということである。 -
概念的な話が多く良く理解出来なかった・・・
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田村さん本人のファシリテーションを経験する機会があったので、予習にと思って読んでみた一冊。現状と将来のギャップを認識させ、そこに意図的な「対立」や「緊張関係」を持ち込むことで答が浮かびあがる、という創発的ファシリテーションにも継がる理論。いわゆる問題解決型の手法よりも、日本風でいい感じ。ただし、本自体はつまらなかった。
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積読中。某所でプレゼントで当たってしまいました。早く読まないと。横書だから読みにくくて。。。