言いたいことが確実に伝わる17秒会話術

著者 :
  • 明日香出版社
3.20
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本棚登録 : 207
感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784756912176

感想・レビュー・書評

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  • 【感想】
    ビジネスの現場で、上司・先輩からよく指導されるような内容を網羅的にまとめてある。
    本書に書かれているようなテクニックは、誰かに体系的には教えてもらう機会は少ない。一方で、このようなテクニックを使いこなせていないと、上司、先輩、客先等から「何が言いたいか、わからない。」「結論から言え!」「主語は何だ?」といった指摘を受けることになり、自分と周囲のストレス要因になる。
    コミュニケーションエラーによる不要なストレスを減らして、生産的な活動に集中するためには、本書に書かれているようなテクニックを意識して、自分のものにしていく必要がある。
    社会人になりたての若い人等に、コミュニケーション力を高める入門書として勧めたい一冊である。

    【概要】
    〇言いたいことが伝わるポイント
    ・冒頭の17秒で、話の全体を俯瞰して整理した内容を伝える。
    (17秒は、短期記憶の保持時間)
    ・その後、他の情報を補足的に伝える。

    〇話がかみ合うポイント
    ・質問には直結する内容から答える。
    ・会話のずれをなくすために相手の会話からキーワードを見つける。
    ・話が逸れても本筋に戻れるように、話のキーワードをメモしておく。
    ・お互いの認識を合わせるために言葉を定義する。
    ・数字など具体的な言葉で伝える。
    ・接続詞を正しく使う意識を持つ。
    ・相手の反応を確認しながら話す。

    〇話をまとめるコツ
    ・結論から話す。
    ・他人から言われた言葉を第3者に伝えるときは、自分の表現に置き換える。(内容が昇華される。)
    ・漢字表現を活用する。(例:虎穴に入らずんば虎子を得ず)(これも内容が昇華される。)
    ・一文を短くすることを意識する。
    ・文の後に間を置く。
    ・聞き上手になる努力をする。(相槌、アイコンタクト、質問、キーワードの復唱、肯定的なフィードバックの心がけ等)

    〇話したい内容を俯瞰し、17秒に整理する方法
    ・階層をそろえる。(例:○○レベル)
    ・対比、因果関係、構成(グルーピング)で整理する。
    ・時間の推移、段階ごとで整理する。

  • 上司のデスク近辺にあり、お借りした本。

    仕事上、いつのまにか互いの認識がズレていた事があり、そういった事を減らしたいと思い、読んでみました。
    大変読みやすく、1時間弱で読むことができます。

    よくある、ロジカルシンキング・フレームワーク・図解のノウハウ本の口頭版、といった感じで目新しい気付きは特にありませんでした。

    ですが、久しぶりにこの手の本を一から読んだので、良いタイミングでの良い復習になりました。

    人前で簡潔に話すのが苦手だと感じている方や、部下の話し方を改善させたいと考えているがどう指導したら良いか分からないという方にはおすすめ。

    ただ、こういった話し方をプライベートでもしてしまうと、ややもすると冷たいとか、とっつきにくい印象を与えるかもしれないな、とも思いました。
    特に女性の場合は。
    私はいわゆるガールズトークの場でも、この話し方をしてしまう事があり、場を白けさせたり、見下してるかのように誤解されたりすることが時々あるので、要注意かなと。

    また、読み終わって思ったのですが仮にこの本に書いてある伝え方を完璧に習得したとしても、受け手がそれを上回る天然さんでどんどん脳内変換をしていってしまう場合は、一体どうしたらいいのでしょう。

    仕事上のコミュニケーションは、本当に難しい。

    2015年12冊目。

  • 話の聞き方

    キーワードを捉えること
    階層を揃えること
    →日常でトレーニングしよう。

  • 図の表現もあり視覚的にもわかりやすい内容でした。
    要約のトレーニングの付録があります。
    トレーニングして日常で実践して、とくり返すことで
    誰もが身につけられるスキルだと思います。

  • 話がうまく伝わらなくて悩んでました。
    原因は「自分が話の内容を理解してない状態で人に伝えようとしているから」でした。
    これからは話す物事の理解を深め、簡潔に話すことを意識して行こうと思いました。

  • とにかく話す内容全体を把握してその上で俯瞰して話すのが大事ってのは分かった。雑談は結論がない方がむしろいいけど、ビジネスの上ではできる限り無駄をそぎ落として話す必要があるんだな

  • 我々の会話は噛み合わず終わることが多い。

    本書は、なぜ相互の話が正確に伝わらないのか、伝えるにはどうしたらよいのか簡潔に説明している。

    ビジネスシーンで上手くやるには、簡潔に言いたいことを伝えるのは重要なスキルだ。
    学生のうちに、私は毎日トレーニングしていきたいと思った。

  • どうやったら、職場のスタッフに分かりやすく報告ができるのかと悩んでいたときに購入した本。
    頭で構成を組みたてながら、分かりやすく簡潔に伝える一歩を踏み出せた本。

  • チェック項目6箇所。本著では話し方で悩んでいるビジネスパーソンに「誰でも確実に言いたいことが伝わるスキル」をご提供したいと思う。伝えるのが上手い人というのは、伝えたい内容が100の状態として、その100の情報を把握している人である。日本は世界でもっともハイコンテクスト(言語、価値観、経験など濃厚に共有)、つまり通じやすい環境がゆえに、自分の話が伝わるかどうかなど考える必要がなかった。メンタルモデルとはその人が持っている知識や経験、価値観であり、人はこのメンタルモデルをもとに情報を理解するのである。表意文字である漢字には一字一字に固有の意味がある、それが熟語や漢字表現を用いたことわざとなると話をまとめることだけでなく、文意にインパクトを与えることができる。漢字表現を用いるメリットは話をまとめることだけでなく、物事を客観的に細かく見て、的確にきちんと表現したい場合にもある。

  • 17秒にまとめてみようと思った。

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著者プロフィール

安田 正(やすだ・ただし)
株式会社パンネーションズ・コンサルティング・グループ代表取締役。
対人対応トレーニング、交渉術、ロジカルコミュニケーション、プレゼンテーションなどのビジネスコミュニケーションの領域で、官公庁、上場企業を中心に講師、コンサルタントとして指導実績を持つ。
東京大学、京都大学、一橋大学などでも教鞭をとる。
元早稲田大学グローバルエデュケーションセンター客員教授。
自分の「強み」を知って活かすことで、誰もが仕事でも人間関係でも必要とされ、魅力的な存在になっていく。その具体的な方法を、体系的かつ実践的にまとめたのが本書である。
主な著書に、『できる人は必ず持っている一流の気くばり力』(三笠書房)、シリーズ累計92万部の『超一流の雑談力』(文響社)、『英語は「インド式」で学べ!』(ダイヤモンド社)、『超一流 できる大人の語彙力』(プレジデント社)、『図解 超一流の時間力』(日本文芸社)など多数。

「2023年 『できる人は必ず知っている一流の自分の魅せ方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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