あたりまえだけどなかなかできない 51歳からのルール (アスカビジネス)

著者 :
  • 明日香出版社
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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784756913821

感想・レビュー・書評

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  • 昨年末(2014)に品川でこのタイトルを見た瞬間、51歳までにあと3か月しかない私は思わず、この本を手に取ってしまいました。50代とは面白い時期で、会社人生では最終コーナーとなりますが、第二の人生の出発点(第一コーナー)です(p15)。

    自分が中心となって活躍した、活躍できた30、40代と異なり、後輩達をいかに育てるかも大事なことになることでしょう。会社での後輩、家の中では子供たち、同様の考え方が使えると、この本を読んで思いました。

    最後に強調されているように「晩節を汚さない」ことが大事です。これが品のイイ50代のおじさん、と思ってもらえる秘訣なのでしょう。

    あと10年に迫った会社人生、自分がどう振る舞うべきか改めて考えさせられた本で、新年に読むにあたって最適な本でした。

    以下は気になったポイントです。

    ・会社生活でどのような最高のゴールを迎えるか、また私生活でどのようなスタートをする準備をするか、このために50代の生き方が大切(p15)

    ・相手に80言わせて自分が20言う感覚がちょうどいい、自問自答させて答えを言わせてみる(p31)

    ・50代であっても向学心が高く、書店でビジネス書を手に取ってみようとする人達、つまり、この本の読者がもっとも危ない。自分のチェック機能が必要(p33)

    ・右脳リーダシップが大事、あの人の笑顔がいい、ユーモアある、気持ちいい、心が温かい、一貫性がある、逃げない、自分の失敗を認める、自分をさらけだす、いばらない、がポイント(p38)

    ・任せの3原則、1)結果責任は上司、2)遂行責任は部下、3)報告責任は部下(p46)

    ・上司である、あなたが成功をもう一つ上の上司に報告するとき、部下の固有名詞を使うこと(p48)

    ・ひどい上司の3類型、1)嫌な上司(性格悪い)、2)ダメ上司(決断、記憶力悪い)、3)バカ上司(責任逃れ、情報隠ぺい)(p58)

    ・部下育成で大事なのは、気づきを与えることが一番重要、気づきとは、自分を成長させ、自分を高めることの重要性を知る(p72)

    ・自分を高める→会社に貢献する→自分に返ってくる、だれが給料の金額を決めているかを考えるときのポイント(p75)

    ・50代のリーダーこそ、余裕をもって職場に雑談を提供する(p85)

    ・叱るときは、行為→能力→価値観、褒めるときは、性格→価値観→能力→行為(p95)

    ・自分の価値以上に自分を売ることは、50代になった貴方はすべきでない(p103)

    ・成功は偶然、失敗は必然、失敗するときはそれなりに理由があって、ちゃんと失敗する。成功は続くものではない(p115)

    ・学びは若さの秘訣、見た目も若い中身も凄いことになる(p119)

    ・今更、というフレーズはやめて、今から、というフレーズに変える(p120)

    ・学びの3原則、1)会社で、2)人から、3)書物から(p122)

    ・本を読んだ後に大事なのは、納得したなら行動する(p125)

    ・50代の人間は、関連する議論のなかで、自分の経験談(失敗談、エピソード、気づき)を語ることが大事(p131)

    ・会社での書類(今学んでいることの完成形)を子供に見せる、すると親は尊敬される(p147)

    ・1日何時間一緒にいるかではなく、どれだけ向き合っているか(p148)

    ・利害関係のない人脈を作れるかが大事、なんでも遠慮なく言えるので(p171)

    ・同窓会を続けるためにも、万年幹事をやる(p183)

    ・海外の一流とは、昼間の一流の仕事、夜も一流のレストラン、バーで会話を楽しみながら、一流の飲み方をする(p200)

    ・晩節を汚さない生き方とは、さわやかな生き方、正直に生きる、他人に思いやりがある、ガツガツしていない(p231)

    2015年1月4日作成

  • 『反省を謙虚に行う事』!

    奢り高ぶらず、自分でチェック機能を持つ。

  • 叱るときは「行為」→「能力」→「価値観」
    褒める時は「性格」→「価値観」→「能力」→「行為」
    任せの三原則
    ・結果責任:上司
    ・遂行&報告責任:部下

  • その気になれば人間はなんでもできる。
    自ら行動する姿を見せる事で組織が大きく変わる。
    人材教育に貢献するものをもっと評価すればいい。
    若手に研修を積極的に受けさせよう。
    誰が給料の金額を決めていると思う?
    引退しても現役の部下と割り勘で飲める関係。
    何歳から勉強を始めても構わない。中身の濃い勉強を効率的にやっていけばいい。
    学びは若さの秘訣だ。
    『いまさら』から『今から』に変えよう。
    坂の上の雲から学ぶ
    竜馬がゆくから学ぶ

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    ゆういちさん紹介
    ん〜 特に。

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  • 40代の、から読みましたが、どれも首肯出来る内容で参考になります!

  • 50代だからと言って、部下がいるとは限らない。中間管理職だとかリーダーであるとか限らない。
    ですので、前半部分は私の現状と照らし合わせると役に立ちそうな部分残念ながら少なかったです。
    一方で、後半部分は会社(勤務先)とは離れてこの年代の人間としてどう生きるかといった軸での記述でしたので、役に立つ部分が多かったように感じました。
    付箋は15枚付きました。

  • 50歳からの人生の心の持ち様を理解できた。我がままにならない、give&giveの精神、晩節を汚さない、など会社人生主体の50代にありがちな人たちへの教訓と捉えた。

  • ”古川裕倫さんの著書に初挑戦。まだ早いけどちょっと背伸びして(笑)「51歳からの自分」を考えてみた。

    <実践しよう!>
    ・「メンターになる!」と強く心に思う
    ・「1分間で感動させよう」と考えて臨む
    ・「巡り合う」という表現を使う
    ・万年幹事を引き受ける

    <読書メモ>
    ・ならば、自分のことだけではなく、「組織全体や組織を取り巻く社会にも貢献する」「人間力が高い」「いい生き方をしている」などの柱を持てば、さらに人生が輝くことは間違いない。(p.17)

    ★自分が信じた言葉は、やがて言霊になる。そしてその言葉を何度も語ると、次の世代に知らずしらずのうちに浸透していく。(p.25)

    ・大きな器のリーダーになるには、右脳リーダーシップが欠かせないのだ。
     (略)
     まずは、ご自分がどちらのタイプであるのか、そして何を追加すればバランスできるのか。一度考えてみていただきたい。(p.39)
     #左脳が足りない…かな?

    ★大組織になればなるほど、「知力が高いが、行動力が乏しい」ケースが多いことだ。
     (略)
     あなたが自ら行動する姿を見せることによって、組織が大きく変わる。その気になれば難しいことではない。あなたも、若い頃はそれなりの行動をしたはずだ。
     高いリーダーシップを求めるのであれば、高い行動力を持っていたいものである。(p.45)

    ・ある瞬間はできる部下ではなくても、それらをうまく早く育てていくことを常に考えているかどうかが問題である。こういうところにリーダーの懐の深さ、器の大きさの差が出てくる。
     (略)
     新しい利益を生み出せる優秀な部下をどんどん育てていくことが、効率的な経営にもつながる。自分のために優秀な部下を放出したくないなどと小さなことを言わず、会社のために優秀な部下を輩出することである。(p.57)

    ★あなたをメンターと思ってくれる部下や若手がどれだけいるだろうか。
     (略)
     では、どうすればメンターになれるのだろうか。
     まずは「メンターにならなければならない」と、強く心に思うことだ。
     若手に気づきを与えるように、自分が「メンターになる」という気づきを得ることだ。(p.71)
     #ん?、今の時点で何人いるか甚だあやしい…。まずは「なる!」と決めるところから。

    ・「だれが給料を払ってくれている?」
      (略)
     「では、だれが給料の金額を決めている?」と訊くと、上司であるとか人事部とくる。
     (略)
     あなたが会社の利益に貢献すれば、会社はあなたをもっと重用してくれる。結果、あなたの給与が上がる。ボーナスも上がるだろう。
     よって、あなたの給与はあなたが決めていると申し上げる。
     つまりサラリーマンが居酒屋で「オレの給料安いんだ」とぼやくのは、自分が会社に貢献していないことを周りに宣伝しているのと同じであって、たいそう格好悪いことなのだ。(p.74)
     #そうそう。そうなのだ。 ・・・それはさておき「自分が決めている」のか!

    ★50代にもなれば、挨拶やミニスピーチを頼まれるときが相当あるだろう。そういうときに、今日は何を語って、どうやって参加者を感動させることができるかと考えて臨むべきである。
     難しいことではない。書物や人から学んだいい言葉の1つや2つはあるに違いない。普段からそういうものをメモしておくこと、蓄積しておくことである。そして、肝心なときには数ある引き出しの中から取り出してきてほしい。
     会議や飲み会でもふさわしい話題を持って、参加者を1分間で感動させようと思って臨むことだ。恥ずかしがらずにやってみたらいい。
     しゃべり方や表現力は二の次でいい。まずは心がけと中身で勝負していただきたい。(p.87)

    ・「私はおもしろいと思うが、会社としてはできない」もしくは「会社として進めよう」と言い切らないとただの議論でおしまいになってしまう。(略)
     社内の議論では、参加者全員が、会社を主語にして議論するよう徹底することである。会社の一員として発言をすることで、発言者には自覚と責任が生まれ、物事が整理されてくる。(p.93)
     #逃げるな。決めろ。会社を主語にして語ること。

    ・叱るときは、「行為」→「能力」→「価値観」。
     (略)
     ほめるときは、(略)「性格」→「価値観」→「能力」→「行為」という順番でほめている。
     人はだれしもほめられて嬉しいが、人格であるとか人間そのものを認めてもらうのが一番嬉しい。認証欲求というものである。(p.94-95))

    ★「壮にして学べば老いて衰えず、老いて学べば死して朽ちず」とは佐藤一斎の言葉。(p.116)
     #こういう言葉をアドバイスできるような親父になるのが、これからの自分の目標。

    ・これまで、多くの先輩を見てきたが、壮年から上の男には知性が一番似合う。(p.118)

    ・学びの3原則(p.122)
     ?会社で学ぶ
     ?人から学ぶ
     ?書物から学ぶ
     (略)
     私の尊敬する先輩は、とんでもない上司に仕えたとき、その言葉や行動を小さなノートに書き綴ったという。将来自分がそうならないようにとの自分に対する戒めでもあるが、書くことによって嫌な気分も多少は晴れたそうだ。反面教師対策である。
     (略)これからは?と?が重要になる。

    ・これまで読んで自分が感動した本を数冊、本棚の一番とりやすいところに集めておけばいい。今現在の座右の書はそれらとなる。(p.129)

    ★私は、すごいと思った。彼は、いい本に巡り合ったのだ。人生で出会える数少ない自分に合った本を見つけたのだ。
     私は、「今思ったことを2ページにまとめて、役員全員に配布すればいい」とアドバイスした。恥ずかしそうにしていたので、私がそれを要求したと伝えて配布するよう言った。きっと役員は、彼が会社でこうありたいというのを聞いて喜ぶだろうと思った。
     さらに、「その監督とチームのことを掘り下げて調べて、そのことに関して日本でNo.1になるのはどうか」「自分の生き方を教えてくれたと著者にお礼の手紙を書いて、スペインに行って会って来たらどうか」とも言った。
     (略)
     その読書会は、2年ほど前に社内旅行に行ったときに部屋で一緒に飲んでいた若手数人に提案したことがきっかけであった。続けてきてよかった。(p.132-133)
     #「巡り合った」って表現、自分ではあまり使ってこなかったけど、今後使おう。
     #そして、こういうアクティブな読書っていい。本まなもこうでありたい。

    ・「新入社員でも、20歳を過ぎているのだから、それぞれの人間形成が、ある程度できている。そんな人を育てるのと、なにもない真っ白な人間を育てるのであれば、後者がやさしいのに決まっている」(p.142)

    ・そこには「父は仕事の話を子供に語れ」とあった。(略)
     そこで、まずは本の言葉に従ってみることにした。
     子供の前で、女房に向かって、一番得意な仕事の話をしたのだ。
     結果は大正解であった。(p.144-145)
     #『今、父は子に何を語るべきか』(濤川栄太 著)より。

    ★自分たちが作ったいい製品がどう他で活用され、どれだけ喜んでもらえるかが、働く喜びであると伝えてほしい。(p.151)
     #子供の就職活動における、オヤジの出番について。

    ・家庭において目指すところを親と子供が一緒に語っていればたいへん素晴らしいことだが、ほとんどの家庭ではそこまではいっていないだろう。
     (略)
     そこで、教育方針や生き方についての共通認識を家庭で持つことをおすすめする。(p.153)

    ・土日に何をするか前もって計画を立てておくのとおかないのでは大違いである。
     (略)
     ならばたとえば、「原則、月1回第○週の土曜日に一緒に食事にでかける」と、前もってスケジュールを決めておけばいいことではないだろうか。(p.156-157)

    ★人は幹事役をなかなかやりたがらないのである。集まりたいとは思っても。
     歳をとっても、会社で偉くなっても、仲間や先輩が集まる幹事は、誰かがやらなければならない。会社では、部下にさせ、仲間内でも持ち回りにさせたい気持ちはわかる。
     しかし、1つや2つは、自分が万年幹事をしてもいいではないか。(p.183)
     #よし、S同期会!

    ★アレソレ病を防止しよう(p.208-209)
     「アレソレ病」になっていない人の共通点を思いつく。
     ・なんでも物事に興味をもって接する。
     ・普段から固有名詞を口にしている。
     ・何度も語る。
     ・物事を関連づけて体系的に見ることができる。
     #これから、ますます重要になってくる。特に2つ目を意識していこう。

    ★本にせずとも、自分のことや思うことを文章にしてみてはいかがだろうか。文章の上手い下手など関係ない。恥ずかしければ、死んでから読むようにと言っておけばいい。
     書けば、びっくりするほどいろんなことに気づく。反省もあり、今後なにがしたいとも思うようになる。そういう大きな副産物もある。
     自分が後世に残せるものは、ほとんどない。子供と文章ぐらいかもしれない。
     莫大な財産を残しても、だいたい何代かでなくなってしまう。物も壊れてしまうだろう。子孫と文章は、続く可能性が高いものだ。(p.221)
     #ブログ、facebook、twitter、続けていこう。

    ・「あいうえお人間になろう、かきくけこ人間にならない」(p.238:奥付の次のページ「読者の皆様へのお願い」)
     あ 明るく
     い 活き活きと
     う 上を向いて
     え 笑顔で
     お おもしろく

     か かたくなで
     き 気ままで
     く 暗く
     け ケチで
     こ こわい






    <きっかけ>
     人間塾にも参加しておられる古川さんの著書。これからの10年を考えてみたくて購入。”

  • 51歳で「晩節」と言われてもね。
    一昔前のサラーリーマン人生が前提となっている印象。

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著者プロフィール

一般社団法人彩志義塾代表理事。

1954年大阪府池田市生まれ。早稲田大学商学部卒業後、三井物産に23年間勤務。

その間、ロサンゼルス、ニューヨークに通算10年駐在。2000年から07年までホリプロ取締役を務める。現在、一般社団法人彩志義塾代表理事、情報技術開発社株式会社外取締役、「先人・先輩の教えを後世に順送りする」を信条とし、「(女性管理職や女性役員を育成する」立志塾」「世田谷ビジネス塾」「石橋読書会」を定期的に開催している。http://www.saishi.or.jp

著書に『仕事を楽しめる人は『忙しい』と言わない〜ビジネスパーソンのための幸福論〜』、『女性が職場でかしこくふるまう技術』(ともに扶桑社)、『コーチング以前の上司の常識「教え方」の教科書』(すばる舎)、『あたりまえだけどなかなかできない60歳からのルール』(明日香出版)ほか多数。

「2022年 『THE HERO CODE 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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